2007年12月30日

国は岩国市との約束を破ったのです!

山口県 岩国市の井原市長が突然辞職しました。それに伴い2008年2月10日に行なわれる市長選挙での再出馬も表明。「あらためて民意を問いたい」としています。対する候補者としては、自民党衆院議員の福田良彦氏が事実上、出馬を表明したと報道されています。

問題は米軍再編に関係しています。空母艦載機の岩国基地への移駐計画に岩国市は反対しているのです。

空母艦載機とは空母に積む戦闘機のことです。異常な爆音を撒き散らし、事故の危険性もあるために、日米両政府は、人口密集地帯である神奈川県の厚木基地から岩国基地に移駐させようとしています。

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※画像は厚木基地周辺の民家の上を飛ぶ空母艦載機。

■国は岩国市との約束を破ったのです!

現在、岩国市では市役所の庁舎を建て替えています。この工事にかかる費用のうち約4割にあたる49億円を国が出すことになり、これまでに14億円を出してきたのですが、米軍再編に反対しているからという理由で、国は、出す予定だった残りの35億円を出さないと言い出しました。

しかし、国が出していた建て替え費用は、もともと米軍再編を受け入れる前提で出していたお金ではありません。
米軍再編の計画が起きる以前、1996年「SACO合意」での、沖縄の普天間基地に配備されている空中給油機 KC−130(ハーキュリーズ)を12機、岩国基地に移駐するという計画を、岩国市が受け入れたために、それに対する見返りとして出されていたのです。

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※画像は「空飛ぶガソリンスタンド」空中給油機 KC−130(ハーキュリーズ)。

防衛施設庁(当時)の説明によると、空中給油機は岩国に移駐するけれども、自衛隊鹿屋基地(鹿児島県)とグアムで「ローテーション展開」する計画に変更したので、当初よりも負担の規模が減った、と説明しています。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~iwakuni/iwakuni/sinchoushahojokin.htm

とはいえ、だからといって出す約束をしていたお金を、米軍再編で新しく出てきた厚木基地 空母艦載機の移駐計画を受け入れなければ出さないというのは、話が違いすぎます。
前述したように、空母艦載機による周辺への被害は、空中給油機とは比べものになりません。

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※画像は老朽化した現在の市庁舎。(2006年3月撮影)
 新市庁舎は2008年3月に完成予定で工事はほぼ終わっています。画像は以下で見られます。
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/12/post_9339.html

市庁舎建設のお金だけではなく、今年成立させた「米軍再編特措法」で各地にバラまかれるお金も、米軍再編に反対している岩国市はもらえないのです。
http://atsukoba.seesaa.net/article/42692838.html

2006年10月に行なわれた市議会選挙の結果では、当選した市議会議員の約半数が米軍再編に反対していたのですが、こうした事情から、徐々に「受け入れたほうがいいのでは」という意見が出てきました。

そんな中、国が出さないと言い出した建て替え費用35億円をどうするかを巡って、市議会と市長とが対立し、今回の市長の辞任になったのです。

このような「兵糧攻め」とも言える岩国市いじめのやり方は、逮捕された前防衛事務次官の発案だという指摘もあります。

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※画像は岩国基地。事実上の基地拡張と言える埋め立て工事が行なわれています。(2006年9月撮影)

2006年3月の住民投票。同4月の市長選挙に続き、岩国市では空母艦載機の移駐を巡って、三度民意が問われることになります。

住民投票日の記者会見の様子は以下です。
http://dogalog.excite.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48027200/48027200peevee25421.flv

移駐容認派も「今度こそ負けられない」と「背水の陣で選挙戦に臨む」と言われています。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07122802.htm

米軍再編に翻弄される街、岩国市民の選択が注目されます。


P.S.
国が出す予定だった49億円に関しては、空中給油機を受け入れるだけでその金額を出すのは高すぎる、もともと国は、最初から空母艦載機を受け入れさせるつもりだったのではないか、あるいは、2002年にCH53Dヘリコプターのハワイからの移駐を受け入れた見返りだったのではないか、というような説もあります。
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000150702260002
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/12/post_9339.html
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/12/post_9f4f.html


岩国の問題に関しては、以下にも書いています。

【岩国】空母艦載機の移転とは?
http://atsukoba.seesaa.net/article/21881264.html

住民の悲願だった岩国基地の滑走路沖合移転
http://atsukoba.seesaa.net/article/23600964.html

岩国と厚木の両方が使われ、佐世保も準母港化
http://atsukoba.seesaa.net/article/19470135.html
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2007年12月25日

東村高江で、米軍ヘリパットの工事強行!

【転載歓迎】

本日、沖縄防衛局が、東村(ひがしそん)高江(たかえ)で、米軍ヘリパットの工事を強行しようとしました。

東村高江は、世界でもこの地域にしか生存しないとされるヤンバルクイナやノグチゲラといった希少動物が棲んでいる地域です。

日米両政府は、ここに、住民の生活を脅かし環境にも悪影響を与えるとみられる米軍のヘリパット(ヘリコプター着陸帯)を作ろうとしています。

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現地からのブログ
「やんばる東村 高江の現状」
http://takae.ti-da.net/
と、メールで届く情報しかわかりませんが、状況は以下のようです。

防衛施設局が50名程詰め掛けて、ゲート前に座り込んでいた人を引き抜き、10トントラック2台が「N4ゲート」から入ってしまったそうです。

別の入口の「N1ゲート」では、ジャリを積んだ業者のトラックがバックで入ろうとして、止めようとした2人を車で押してしまったが幸いけがはなく、作業は中止になったそうです。

「N1ゲート」での作業は中止になりましたが、「N4ゲート」からはトラックが入ったようです。年末押し迫った時期ですが、今後、作業が強行される可能性があります。

東村高江での、米軍ヘリパット計画については以下に書いています。
http://atsukoba.seesaa.net/article/70185607.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/52586680.html

最新情報は上記でも紹介した、
「やんばる東村 高江の現状」
http://takae.ti-da.net/
をご覧ください。
posted by あつこば at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月21日

名護市民投票から10年

本日は、沖縄県名護市で米軍基地建設の受け入れを巡って市民投票が行なわれた日から10年目です。

基地建設計画が起きた当初、名護市を訪れた久間防衛庁長官(当時)は、計画の撤回を求める市民に対して「戦争をするためじゃなくて、戦争をしないために基地を作るんですよ」と言いました。

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しかし、基地建設計画の予定地であるキャンプシュワブにいる米軍の海兵隊は、イラクのファルージャなどでの戦闘に参加しています。

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本来であれば、10年前の市民投票の結果を受けて、
辺野古(へのこ)での基地建設計画は
中止されるはずでした。

にもかかわらず、その後、計画は閣議決定され、その「辺野古沖案」は人々のねばり強い座り込みと阻止行動によって、事実上撤回されました。

しかし、日米両政府は、辺野古での基地建設にこだわり、今でも基地建設のための調査を強行しています。

10年前の名護市民投票については以下に書いています。

「反故にされた市民投票」
http://atsukoba.seesaa.net/article/40515325.html

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2007年12月01日

12月5日に東京 八王子で『基地はいらない、どこにも』上映イベント

「SAY-Peace PROJECT」という学生さん中心の若い人達のネットワークが、『基地はいらない、どこにも』の上映イベントを企画してくださいました。



以下、「SAY-Peace PROJECT」のスタッフからの案内文です。

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12月5日に沖縄の基地問題に関するイベントを開催します!!
ぜひご参加ください!

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 2006年12月、防衛庁を防衛省に格上げする昇格法とともに、自衛隊の海外活動を本来任務とする自衛隊法の改訂案が国会で採決されました。
 
 映画「基地はいらない、どこにも」(映画の情報ページ:http://kichidoko.exblog.jp/)は、米軍再編での日米両政府の狙いや軍産複合体の実態を明らかにするとともに、各地で暮らす人々の生の声や米軍再編に対する抵抗を描いています。
 
 東京経済大の本橋哲也さんには、本土ではあまり知られていない沖縄の現状についてお話いただきます。特に現在建設が進む東村高江でのヘリパッド建設問題を取り上げてもらいます。加えて、現地で撮られた紹介映像も流します。
 
 多くのご参加お待ちしています!!


【日時】12/5(水)18:30〜
【場所】八王子労政会館第一会議室
*場所詳細
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/ibento/kyoiku/seminar/
hachio/map_hachi_rousei.html

【参加費】無料
【主催】SAY−Peace PROJECT


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SAY-Peace PROJECTは戦争、貧困、環境破壊等平和に関わる問題に取り組む若者のネットワークです。

現在沖縄の基地問題をテーマに活動しています。

具体的には高江のヘリパッド建設問題を中心に、国会請願署名やイベントの開催、現地への支援を行っています。
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SAY-Peace PROJECT
HP:http://www.saypeace.org/
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posted by あつこば at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする