いわゆる「普天間移設」に関して、与党の中で辺野古に代わる候補地探しが始まっています。しかし、そもそも普天間基地は日本には必要が無い基地です。「移設先」も必要ありません。
テレビや新聞では「移設」することを前提にして、さまざまな「候補地」が取り沙汰されています。こうした状態になると4〜5年前を思い出します。

私は『基地はいらない、どこにも』というDVDを制作していました。内容の半分以上は辺野古での米軍基地建設計画に関連するものですが、岩国、神奈川をはじめ日本全国で取材しています。当時は米軍再編の計画が地元との相談もなく日米間で合意され各地で反対の声が噴出していました。
米軍再編では「沖縄の負担軽減」を口実に、全国各地で基地強化が図られました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/54180345.html辺野古には当時も全国から多くの個人や団体が駆けつけていました。
市民運動の団体の人達が全国から辺野古に集まった時、名護市瀬嵩の渡具知智佳子さんは集まった人達に以下のように伝えました。

「皆さんの地元に持っていけばいいんじゃないかって言われたら、それはそれで拒否してくださったらいいんです。ウチもいらないよ、沖縄にもいらないよっておっしゃってくださったら、それで私達はすごい励みになるし、一緒に頑張っていけたらと思います。」
時折、どこかが「普天間基地の機能を受け入れる」と言わなければどこにも決まらないから無責任だ、という主張がされる時があります。
しかし、人殺しのための基地などどこにもいらないのです。
そして、軍事基地はその地域が容認していると拡大し強化されます。
2004年にラムズフェルド国防長官(当時)は「歓迎されないところに、基地は置かない」と発言しました。あれだけ強面(こわもて)と思われている米軍であっても、できれば自分たちを歓迎してくれるところにいたいのです。
いまこそ、全国各地で「基地はどこにもいらない」と声をあげるべき時です。

P.S.
DVD『基地はいらない、どこにも』については、以下をご覧ください。
http://www.ndn-news.co.jp/shop/pickup/kichidoko.html