2010年04月25日

徳之島の人たちは沖縄のことを考えている

本日は沖縄で県民大会があります。

この間、いろいろありましてこのブログは更新できませんでした。
DVD『どうするアンポ』のブログには多少書いていますが、
http://anpo50.seesaa.net/article/147043052.html
18日には徳之島で普天間基地の「移設」に反対する集会がありました。

徳之島の人たちは、けっして「自分たちの島に基地を持ってくるな!」とだけ言っているわけではありません。

3月から4月にかけての徳之島の人たちの発言や集会決議文から、沖縄について触れているところをピックアップしてみました。
(この情報は知り合いの方から教えてもらいました。どうもありがとうございます。)

↓ここから引用
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「沖縄からも日本からも基地をなくそう」(高岡秀規・徳之島町長)
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「日本の外交は、『沖縄の米軍基地削減』をアメリカと堂々と交渉してほしい」(大久保明伊仙町長)
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↑引用ここまで
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-03-09/2010030901_05_1.html

3月28日 基地移設反対郡民大会での決議文より
↓ここから引用
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沖縄県の米軍基地は戦後、米軍の銃剣とブルドーザーによって土地を奪われ米軍の占領下に置かれました。今なお全国の米軍専用施設の75%が集中しています。米軍犯罪や墜落事故などによって沖縄県民の生活は日常的に脅かされ、経済発展にも大きな影響を与えています。そのために米軍基地の整理・縮小・撤去こそが沖縄県民の願いです。
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米軍基地移設問題は、沖縄県民の整理・縮小・撤去の意思に反するもので、文化を共有する沖縄県民と奄美の人々を愚弄する、基地のたらい回しに他なりません。
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↑引用ここまで
http://www.tokunoshima-himazin.com/katu/blog/blog.cgi?n=294&category=18

↓ここから引用
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高岡秀規・徳之島町長は「私たちの反対運動は沖縄に負担してくれといっているわけではない。日本全国で基地がいらない世の中をつくる責務をもっていることを忘れずに進もう」と呼びかけました。
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↑引用ここまで
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-03-29/2010032901_01_1.html

↓ここから引用
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徳之島町の高岡秀規町長は「米国がノーと言い、地元も反対で徳之島案はあり得ない。最後まで反対の輪を広げよう」と呼び掛けて、開会を宣言。沖縄の負担軽減に言及した高岡町長は「基地移設だけでなく、(日米)地位協定や騒音問題を沖縄県民が納得するようにまず取り組むべきだ」と述べた。
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主催者代表であいさつした伊仙町の大久保明町長は大会後、記者団に「今回の件で沖縄の苦しみを感じた。公約にこだわらず海兵隊が本当に必要か。中国の脅威はどの程度かを議論するのが先ではないか」と述べた。
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↑引用ここまで
沖縄タイムス 2010.04.19 朝刊

他には、このブログの
http://atsukoba.seesaa.net/article/146245387.html
で紹介した、
「これまで基地問題はどこか人ごとだった。騒音や事件・事故の負担をずっと抱えてきた沖縄の人を思うと、その痛みに心を寄せていなかった自分が恥ずかしい」
という発言がありました。

私は、こうした心が社会に広がっていくことに自分も力を尽くしたいと思っています。



posted by あつこば at 07:27| Comment(4) | TrackBack(1) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月11日

徳之島とは?

普天間基地の「移設先」として、政府は鹿児島県の徳之島を軸に考えていると報道されています。

今回は徳之島とはどんなところなのか、「移設」候補地にされて現状はどうなっているのかを中心に考えたいと思います。

これが徳之島の位置を示した画像です(転載歓迎)。
徳之島の画像
(画像をクリックすると拡大します)

行政の区分で言えば鹿児島県ですが、位置関係としてはほとんど沖縄です。もともとは「琉球弧」という近所の島々だったのに、沖縄(琉球)が薩摩に侵略された時に奄美諸島と沖縄の間に線が引かれてしまいました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/130673196.html

鳩山首相は「最低でも県外」と言ってしまった手前があり、かつ、米軍が「沖縄じゃなきゃダメだ」と言い張るので、極めて沖縄に近い徳之島ならなんとかなるのではないかと「模索」したのでしょう。

種子島のとなりにある馬毛島(まげしま)が「移設」候補地として取り沙汰されたこともありましたが、結果的に沖縄に近い徳之島になったあたりに、アメリカに対する「配慮」を感じます。

しかし、そこまでして米軍に対して「配慮」する必要があるのでしょうか?

そもそも普天間基地は日本の防衛には関係ありませんので、どこにも「移設」などしないで閉鎖・返還すれば良いのです。
http://atsukoba.seesaa.net/article/132325055.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/126373072.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/137472130.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/43564904.html

マスコミの多くはこういった視点ではなかなか報道しません。

さて、徳之島がどんな島なのかというと……、

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100306-OYT1T00268.htm
↓ここから引用
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徳之島、伊仙、天城の3町から成り、人口約2万3500人。サトウキビ栽培や闘牛が盛んで、国の特別天然記念物のアマミノクロウサギなど希少な動植物の宝庫として知られる。
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↑引用ここまで

3月28日には反対の集会が開かれて、主催者発表で4200人が集まりました。

(4月6日 沖縄タイムス より)
↓ここから引用
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ある島民は核燃料再処理工場の建設計画を阻止した1970年代の住民運動に重ね、「基地が来たら、命がけで止めるしかない」と息巻いた。
--中略--------
「子どもたちを騒音の中に、犯罪の中に、不安の中にさらすことはできない」。母親代表で意見表明した徳之島町の保育士、磯川真理枝さん(39)が訴えると、ひときわ大きな拍手が起きた。
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磯川さんは昨年12月、町が主催した島民劇「北緯二十九度線」に出演した。劇で描かれたのは、奄美群島が53年に日本復帰するまでの8年間の島の暮らし。米軍施政下で本土との物流が途絶え衣食住に事欠きながらも、明るくたくましく島を守る先人の姿に接した。
--中略--------
忍び寄る基地の影、手探りの反対運動。わが身にふりかかって気づいたことがある。「これまで基地問題はどこか人ごとだった。騒音や事件・事故の負担をずっと抱えてきた沖縄の人を思うと、その痛みに心を寄せていなかった自分が恥ずかしい」
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↑引用ここまで

私は2007年に『基地はいらない、どこにも』というDVDを創った際、やはり米軍再編で基地強化されようとしていた鹿児島県鹿屋での反対集会での女子高生の以下の発言を収録しました。(『基地はいらない、どこにも』 http://kichidoko.exblog.jp/
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「みんなが(持っているプラカードに)『米軍は鹿屋にいらない』って書いてあるのを見て、それを言う事はもちろん大切なんですけど……、私達の街なので。でも、だからって沖縄に押しつけるんではなくて海外に移転するとか、考えてほしいと思いました、鹿屋の人達に。」
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今回、普天間基地の「移設」をめぐって、同じようなことを思う人達が出てきています。
米軍基地は、自分たちの街だけではなく、どこにもいらないのです。

徳之島では、4月18日にも島ぐるみの反対集会が行なわれるそうです。

posted by あつこば at 17:18| Comment(10) | TrackBack(2) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月05日

『Spring Love 〜春風2010〜』

4月3日は東京の代々木公園で行なわれた『Spring Love 〜春風2010〜』というイベントに行って来ました。4月1日頃からようやく暖かくなり始めて、桜が満開で絶好の野外イベント日和でした。

そういえば、2002年に行なわれた「春風」も撮影していたことを思い出しました。
昨年、生まれ変わった『SPRING LOVE 〜春風〜』は、春の日差しの中、音楽やアート、ファッションなどのカルチャーが融合した、とてもピースな感じのイベントです。

編集者の稲田英昭さんをナビゲーターに、Spring Love実行委員会の福井浩さん、ジャーナリストの志葉玲さんに私を加えた4人でのトークセッションもなかなか盛り上がりました。

このところ仕事が忙しいのですが、ピースなイベントに参加できてハッピーな気分でした。


posted by あつこば at 17:17| Comment(3) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする