2010年05月31日

市民メディアセンター MediR、集中講座の日程

私が講師をさせていただいている市民メディアセンター MediRでの集中講座の日程です。

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一日集中講座 : 2010年6月5日(土)、13:00〜19:00
定番ソフトでビデオ編集をマスターする
〜プレミア・エレメンツ入門〜

受講料:3000円(会員2500円)

初心者からプロまで映像の編集では「定番」とされているプレミア・エレメンツが使えるようになります。
撮影した映像をパソコンに入れる方法から、編集してできあがった映像をDVDにしたりネットにアップしたりする方法までを一日でマスターします。

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一日集中講座 : 2010年7月10日(土)、13:00〜19:00
いちばん簡単なビデオ編集
〜ウィンドウズ付属ソフトを使い倒す〜

受講料:3000円(会員2500円)

Windowsに最初から無料で付いてくるソフトでここまでできる!
ソフトを買ったりダウンロードしなくても、自分のパソコンですぐに編集できるようになります。

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二週連続講座 : 2010年9月4日(土)、9月11日(土)、13:00〜19:00
ブログで情報発信
受講料:4000円(会員3000円)

インターネットで最も手軽に情報発信する手段が「ブログ」です。毎日の日記や、自分たちの団体、個人の主張など、世界に向けて簡単にかつ効果的に情報発信ができます。
一週目は実際にブログを作ってみて文章をアップできるようになります。
二週目はデジカメで撮った画像をブログに貼り付けたり、さまざまな工夫ができるようになります。

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市民メディアセンター MediR(メディアール)
http://medir.jp/
medir_logo.jpg
東京都新宿区四谷1-2-17伊藤ビル3階
Tel. 03-6273-0363
medir-map-l.jpg

◆ 講座申し込み先
E-Mail course@medir.jp
FAx. 03-5379-2608

posted by あつこば at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月30日

徳之島の人達が辺野古のテント村を訪問

昨日(29日)、徳之島の人達が辺野古のテント村を訪れました。

http://henoko.ti-da.net/e2895148.html

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-05-30/2010053015_01_1.html
↓ここから引用
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伊仙町議会を代表した上木勲議員があいさつ。
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「沖縄が艦砲射撃を受けていたころ、わたしたちは飛行機の機銃掃射から洞窟(どうくつ)を逃げ回っていました」
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「今さらながら沖縄県民の苦しみ・悲しみを知りました。日本全国どこにも普天間基地を持っていく所はないわけです。アメリカ本国に持ち帰ってもらおう」
--中略--------
町議の一人は「私は基地問題にあまり興味がなかった。戦争や沖縄の苦しみに頓着しませんでしたが、お話を聞いて、絶対に阻止しなければいけない。1回つくらせたら二度と取り返すことはできないとの思いを強くした」と語りました。
--------------
↑引用ここまで

う〜む。私はこれをぜひ撮りたかったです。辺野古に行っていれば……。

一昨日の日米共同声明では、沖縄で行われている訓練を全国各地の自衛隊の基地に拡散すると示されました。各地の自衛隊がある自治体にも防衛省から連絡が行ったようです。

全国各地の自治体が沖縄と一緒になって「海兵隊の基地は、いらない」と声をあげる事が必要です。

posted by あつこば at 10:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月29日

今回の日米共同声明の問題点

すでに皆さんご存じのように、昨日、日米の外交・防衛担当の閣僚による共同声明が出されました。

普天間基地の移設先は「キャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域」、そして訓練の移転先として「徳之島の活用が検討される」「日本本土の自衛隊の施設・区域も活用され得る」としています。

昨年12月15日、鳩山首相が「辺野古ではない地域を模索する、できれば決めるという状況をなんとしてもつくり上げていきたい」と発言し、さまざまな「移設先」が報道されてきましたが、結局、辺野古に戻ってしまったことになります。

以下が日本語の「仮訳」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/joint_1005.html
そして「英語版正文」です。
http://www.mofa.go.jp/region/n-america/us/security/scc/joint1005.html

上記の文章はとてもわかりづらい文章です。新聞等の分析も参考にしながら私なりになんとか読み込んでわかった問題点を、「仮訳」の文章を紹介しながらいくつか指摘します。


【ほとんど自民党時代の案と同じ】

「両政府は,代替の施設の環境影響評価手続及び建設が著しい遅延がなく完了できることを確保するような方法で,代替の施設を設置し,配置し,建設する意図を確認した。」

つまり基地建設が環境影響評価(アセスメント)によって遅れることがない方法でやるということです。
環境アセスをやり直さないですむ範囲ということは、自民党時代のキャンプ・シュワブ沿岸V字滑走路案の滑走路を1本にしたり、基地の位置をちっょとだけ(55メートル程度)沖合にずらしたりという程度の修正しかできません。
それでも日本政府は「(自民党時代の)現行案とは違う」と強弁したいようです。

しかも、これまでの環境影響評価(アセスメント)の調査は杜撰さも指摘されています。配備が予定されているオスプレイの騒音も検討されていません。


【アメリカ側は二本の滑走路を求めている】

日本語の「仮訳」では「滑走路」と書かれているところは、「英語版正文」では複数形の「(S)」が括弧付きで付いています。

岡田外務大臣はV字型滑走路で決着する可能性もあるとの認識を示しました。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-05-29_6862/

henoko-plan06.jpg<


【訓練を全国の自衛隊基地に拡散】

「両政府は,二国間及び単独の訓練を含め,米軍の活動の沖縄県外への移転を拡充することを決意した。」

訓練の移転先として、冒頭で紹介したように「徳之島」や「本土の自衛隊の施設・区域」があげられています。政府はこれによって「沖縄の負担軽減」を印象づけようとしています。
しかし、2006年の日米合意で嘉手納基地の訓練が全国の自衛隊基地に移転しましたが、嘉手納基地には他の在日米軍基地や米本土の基地からの外来機がやってきて訓練をしたために、結果的に嘉手納基地の騒音は減っていません。

(訓練の移転については以下もご参照ください。)
http://atsukoba.seesaa.net/article/54180345.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/144244573.html

今回の日米合意では戦闘機の訓練だけではなく、海兵隊のヘリ部隊と地上部隊との共同訓練なども移転しようとしているようです。


(画像は沖縄、高江で行われている海兵隊の訓練)


【グアムの米軍基地に「思いやり予算」】

「日本国内及びグアムにおいて整備中の米国の基地に再生可能エネルギーの技術を導入する方法を,在日米軍駐留経費負担(HNS)の一構成要素とすることを含め,検討することになる。」

「在日米軍駐留経費負担」というのは、いわゆる「思いやり予算(Host Nation Support)」のことです。

「在日米軍」の経費を負担するのではなく、海外の米軍のための経費まで日本の税金で負担するというのは信じがたい話です。

この件については沖縄タイムスが社説で取り上げています。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-05-29_6864/

グアム島空撮 防衛省『わが国の防衛と予算』より
画像は防衛省『わが国の防衛と予算』よりグアム島の空撮


【共同声明で取り上げられなかった点】

何が書かれていなかったかというのも重要です。

今回の共同声明では、沖縄県が要望していた、
「久米島・鳥島の射爆撃場の返還」や
「日米地位協定への環境関係条項新設」には触れていません。

「日米地位協定の見直し」については民主党のマニフェスト(政権公約)にも書かれているのですが、先送りにされています。


辺野古』


【辺野古の新基地を自衛隊も使用?】

「両政府は,二国間のより緊密な運用調整,相互運用性の改善及び地元とのより強固な関係に寄与するような米軍と自衛隊との間の施設の共同使用を拡大する機会を検討する意図を有する。」

アメリカが冷戦以降始めた米軍再編に伴い、日本では在日米軍と自衛隊との合同訓練が増えています。これは米軍再編の原則の第一が「同盟国の役割強化」であるためです。

(以下もご参照ください。)
http://atsukoba.seesaa.net/article/19265503.html

2006年の日米合意では「施設の共同使用」は、キャンプ・ハンセンと嘉手納基地の二つとされていました。実際に自衛隊はキャンプ・ハンセンで市街地戦闘訓練をしています。

今回の共同声明では「施設の共同使用」がどの基地の事を示しているのかは明確にされていません。ちなみに「英語版正文」では「Shared Use of Facilities」と「施設」が複数形になっています。さまざまな基地での「共同使用」を拡大させようとしています。

そして、これは辺野古の新基地をも示している可能性があります。

実際に共同通信の記事では、
「声明には普天間代替施設を念頭に、自衛隊との共同使用の検討を盛り込んだ。」と書かれています。
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052501001019.html

また、今回の共同声明が発表される前に報道された記事では以下のように書かれています。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201005/2010052300246
↓ここから引用
--------------
代替滑走路について、自衛隊との共同使用を検討する内容が合意文書に含まれ
る見通しであることが23日、分かった。政府関係者が明らかにした。両政府は
28日の発表を目指し、文書の内容をさらに詰める。
--------------
これまでの協議で日本側は、米軍基地に対する沖縄県民の強い拒否感情を和ら
げるため、代替滑走路を米海兵隊だけでなく、自衛隊と共同で使用することを提
案。米側も前向きに検討する考えを示しているという。日本側は、自衛隊が基地
の管理権を保有することも求めているが、米側は難色を示している。
--------------
↑引用ここまで

http://mainichi.jp/select/today/news/20100524k0000m010108000c.html
↓ここから引用
--------------
代替施設について、日米両政府が、自衛隊と米軍による共同使用を検討することで大筋合意していることが23日、分かった。
--中略--------
自衛隊と共同使用とすることで米軍のプレゼンスを相対的に減らし、沖縄の負担感を薄める狙いがある。さらに日本側は将来、安全保障環境が改善し、沖縄からの海兵隊撤退が可能となる事態を想定し、自衛隊管理としたい意向だ。
--------------
↑引用ここまで

将来的に自衛隊が管理するという方向についてはアメリカ側との話し合いがうまくついていないので、今回の共同声明では「辺野古」とは明確に書かずに曖昧な表現になった可能性があります。

この件については目取真俊さんがブログで、
「仮に将来、海兵隊が沖縄から撤退することがあっても、自衛隊が継続して居座ることを狙った、これまでの計画以上に悪質な内容である。」
と書いています。
http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/4a2f5707339a6623def9946efb06358c

そして、鳩山首相は昨日夜の記者会見で
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100528/plc1005282236044-n3.htm
「どんなに時間がかかっても、日本の平和を主体的に守ることができる日本を作っていきたい」
と、唐突に自主防衛論を語っています。憲法との兼ね合いも含み要注意の発言です。


【自衛隊の役割をさらに拡大】

共同声明には、
「共有された同盟の責任のより衡平な分担」
という言葉も含まれています。これも自衛隊の強化を示しているのでしょう。

そして共同声明は最後に
「伝統的な安全保障上の脅威に取り組むとともに,新たな協力分野にも焦点を当
てる。」
という言葉でしめくくられています。

「伝統的な安全保障上の脅威」というのは昔ながらの国家間の「侵略」や「戦争」でしょう。
では、「新たな協力分野」とは、なんでしょうか?

生物・化学兵器のような「新たな脅威」のことを示しているのでしょうか?
それとも「海賊」などのように「国家」ではない相手を敵にして戦うことを示しているのでしょうか?

いずれにしても意味深な言葉で終わっている共同声明です。

今回の共同声明は、普天間「移設」の話として捉えられがちですが、その背後には海外の米軍への「思いやり予算」の提供や、自衛隊の強化など、日本にとってたいへん重要な内容が示されています。

今後も注視していく必要がありますね。


【追記】

上記の文中に鳩山首相の記者会見が掲載されているURLを付記しました。

以下は、本日(5月30日)の東京新聞一面トップの記事です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010053002000076.html

これによると、今回の交渉で、辺野古での新基地を米軍と自衛隊とで共同使用する案は日本側から提案されたようです。

それは「安全保障面での連携を促すとともに、基地の運営に日本が関与できる余地ができ、自衛隊が地元対応の窓口になることで、基地が受け入れられやすくなる狙い」があったとされています。

日本側は「滑走路を一本に縮小した上で、自衛隊との共同使用を米側に求め」て、アメリカ側が「滑走路二本の現行計画が最善と主張。共同使用については「受け入れる余地はあるが、自衛隊も使う分、施設を広げる必要がある」と指摘した」そうです。

結果的には、基地の面積を拡大すると反対されるうえ、環境アセスのやり直しで時間がかかるために「共同使用を拡大する機会を検討する意図を有する」という遠回しな表現になったわけですね。
(現在の環境アセスにも問題があって本来は現行案でも環境アセスをやり直さなければならないのですが。)


【5月31日 追記】

この間の鳩山政権の「迷走」をかなり詳しく検証した毎日新聞の記事によると、
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100531ddm010010140000c.html
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100531ddm010010163000c.html

「普天間代替施設の自衛隊と米軍の共同使用」は「将来的な自衛隊の管理をにらんだもので」、いわば「常時駐留なき辺野古」で、防衛省首脳によると「鳩山首相の案だった」とされています。

そして「「沖縄の自衛隊に対する複雑な感情を理解していない」と冷ややかに受け止められた」そうです。

posted by あつこば at 19:19| Comment(1) | TrackBack(1) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月20日

次の日曜、23日です!「どうする普天間?」上映&トーク





【転載歓迎】

普天間「移設」が、連日のように報道されていますが、その内容は政治家の誰がああ言ったこう言ったというような内容で、あまり知らない方にとっては一体この問題の本質がなんなのかがよくわからないでしょう。

この機会に普天間基地の問題とは一体どういうことなのかを、できるだけ多くの方に伝えたいと思います。

そこで、1966年の米軍の辺野古での基地建設計画に始まり、この14年間にどんなことが起きたのかがわかる上映会を企画しました。

上映会のタイトルを『どうする普天間』としました。
ぜひ、多くの方にお知らせしてください!

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■■■「どうする普天間?」、上映&トーク

普天間基地の軍隊はホントに必要なの?

二本立て+オマケの上映とフリートーク!

■2010年5月23日(日)

13時30分 開場
14時〜  『基地はいらない、どこにも』短縮版(30分)
14時40分〜『どうするアンポ』(45分)
15時35分〜街頭インタビュー『米軍基地、いる?いらない?』(15分バージョン)

上映終了後、制作者を交えてフリートークあり

参加費:500円

場所:東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京ボランティア・市民活動センター
http://www.tvac.or.jp/page/tvac_access.html

問い合わせ:
03-5765-6810

『どうするアンポ』予告編動画
http://www.youtube.com/user/ATSUKOBAz?feature=mhw4#p/u/0/dy6ng2Ev2MU

『基地はいらない、どこにも』予告編動画
http://www.youtube.com/user/ATSUKOBAz?feature=mhw4#p/u/9/Be5_3py01VQ

チラシ画像
http://anpo50.up.seesaa.net/image/100523omote.jpg
http://anpo50.up.seesaa.net/image/100523ura.jpg

チラシpdfファイルですので、ちょっと時間がかかります。
http://anpo50.up.seesaa.net/image/100523ura.jpg
http://anpo50.up.seesaa.net/image/20100523chirashi-b.pdf

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『どうするアンポ』は各地で上映を企画していただいています。
今月の日程は、

5月22日(土)、東京・高田馬場
http://anpo-jyouei.seesaa.net/article/150260413.html

5月23日(日)、東京・飯田橋
http://anpo-jyouei.seesaa.net/article/146068511.html

5月23日(日) 、横浜
http://anpo-jyouei.seesaa.net/article/147030610.html

5月23日(日)、長野県松本市
http://anpo-jyouei.seesaa.net/article/150074963.html

となっています。

上映日程は以下で順次更新しています。
http://anpo-jyouei.seesaa.net/category/7821397-1.html

★皆さんの街でも『どうするアンポ』の上映を、ぜひ企画してください。

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小林アツシ

posted by あつこば at 16:33| Comment(9) | TrackBack(1) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月06日

沖縄の海兵隊の抑止力とは?

5月4日、沖縄を訪問した鳩山首相は名護市長との会談で「2000日以上も座り込みを続けて反対を貫き通してきた辺野古のおじい、おばあ達に、これ以上つらい思いはさせたくありません」と言いつつ、以下のように説明しました。
↓ここから引用
--------------
将来的に、それこそいつになるかということ、分かりませんが、将来的にはグアム、テニアンへの完全な移設ということもあり得る話かとは思っておりますが、現在の北朝鮮をはじめとする、いわゆる北東アジア情勢、あるいはアジアの情勢を鑑みたときに、やはり日米同盟を維持していく中での抑止力の観点から、沖縄のみなさん、あるいは沖縄の周辺のみなさま方に引き続いてご負担をやはり、お願いをせざるを得ないという状況になってきていることも、これは政府としても考え方として申し上げなければなりません。
--------------
↑引用ここまで
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100504/plc1005042103030-n2.htm

つまり「抑止力」のために沖縄にアメリカ軍の海兵隊の基地が必要だというのです。

政治家や評論家、軍隊(自衛隊)の人や軍事に詳しい人などは、よく「抑止力」という言葉を使います。しかし「抑止力」というのは一般的には馴染みの少ない言葉です。
とりあえず「抑止力」とは「相手に行動を思いとどまらせる力」だとして、そのために海兵隊が沖縄にいる必要があるかどうか考えてみましょう。

まず、日本の国土に対して他の国が直接的に攻撃・侵略してくる可能性は極めて低いでしょう。あるとすれば近隣諸国との領土問題をめぐるこぜりあいです。

その場合、在日米軍が守ってくれるのかというと……
「日米新ガイドライン」では、
↓ここから引用
--------------
日本は、日本に対する武力攻撃に即応して主体的に行動し、極力早期にこれを排除する。その際、米国は、日本に対して適切に協力する。
--------------
↑引用ここまで
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/kyoryoku.html

つまり、「日本に対する攻撃に対しては、日本(自衛隊)が最初に主体的にやる」
「アメリカは【適切に】協力する」
となっています。

……ということは、アメリカの大統領や司令官が「自衛隊だけにやらせておくのが【適切】だ」 と判断したら、アメリカはなにもしないことになります。

以前も書きましたが、海兵隊は日本を防衛するために沖縄に配備されているわけではありません。
http://atsukoba.seesaa.net/article/132325055.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/43564904.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/126373072.html

marine01-500.jpg 海兵隊
(画像は米国防総省公認の在日米国海兵隊サイトより)

では、海兵隊はなんのために沖縄にいるのでしょう?

こんな説があります。
↓ここから引用
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「沖縄の海兵隊は北朝鮮の体制崩壊時、核兵器を速やかに除去するのが最重要任務」。米太平洋海兵隊のスタルダー司令官は認める。
--------------
↑引用ここまで
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100415ddm003010097000c.html

しかし、北朝鮮に行くのであれば地理的に考えて海兵隊が沖縄にいる必要性はありません。

そうではなく、中国が台湾に武力行使をした際にアメリカが介入するために、海兵隊が沖縄にいる必要性があると主張する人もいます。

これに関しては、元防衛庁で内閣官房副長官補などをしてきた、防衛研究所特別客員研究員の柳沢協二さんが以下のように指摘しています。
↓ここから引用
--------------
「海兵隊が抑止力」という考えの本質的な意味は、いざとなったら海兵隊を使うということだ。例えば、中国が台湾に進攻した場合、海兵隊を投入すれば米中は本格的衝突になり、核使用に至るエスカレーション・ラダー(緊張激化のはしご)も動き出すかも知れない。米国にとってそれが正しい選択なのか。日本は国内基地からの出撃に事前協議でイエスと言うのか。
--------------
↑引用ここまで
(朝日新聞 1月28日 オピニオン 「普天間」の核心 海兵隊の抑止力を検証せよ)

つまり、中国と台湾との間で衝突があった時にアメリカが介入すると、さらにエスカレートして歯止めが利かなくなってしまう可能性があるが、それでもいいのかということです。

アメリカは「イラクが大量破壊兵器を持っている」と決め付け、実際には無かったにもかかわらず「先制攻撃」をした国です。自分から戦争をしかけるのは「抑止力」どころの話ではありません。このようなことは二度と起こしてはならないのです。

前述の柳沢協二さんは同じ文章で以下のようにも書かれています。
↓ここから引用
--------------
冷戦期、米ソは明確に敵対していた。だが今日、米・中・日は生存のためお互いを必要としている。経済の相互依存の深まりが抑止戦略をどう変化させるのか、検証が必要だ。
--------------
↑引用ここまで

日本と中国、アメリカは、それぞれ経済的な結びつきが強く、戦争などしている場合ではありません。海兵隊は沖縄から撤退し中国にも軍拡をやめてもらい、無駄な軍事力は削減していくべきです。

実はアメリカ側からも、海兵隊は沖縄にいなくてもいいという意見がありました。
普天間基地の「移設先」を探していた1998年、日本側の防衛省(当時)の官僚と、アメリカのキャンベル国防次官補代理の間に以下のようなやりとりがあったそうです。
↓ここから引用
--------------
防衛庁防衛政策課部員:県内移設の理由としてわれわれが言っているのが、沖縄の戦略的位置ということ。地元などには非常に言いにくいのは、沖縄に海兵隊を支えるためのインフラがあることそのものが、在沖海兵隊の県外移設を難しくしている、ということだ。
--------------
キャンベル国防次官補代理:それは違うのではないか。事実は、日本政府が、沖縄以外で海兵隊のプレゼンスを支える基盤を米側に提供することが政治的に不可能だ、ということだろう。日本側の政治的事情と米側の作戦上の理由を混同してはならない。
--------------
防衛政策課部員:仮に日本政府が北九州や四国なりに適当な基地や厚生機能など軍事インフラを提供すれば、沖縄の第3海兵機動展開軍(3MEF)は、そこに移駐することが可能か。
--------------
キャンベル氏:当然だ。沖縄以外にそのような場所があれば、われわれは瞬時に移駐を決断するであろう。
--------------
↑引用ここまで
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-152829-storytopic-53.html

過去の発言だけではありません。

ローレス元米国防副次官
(画像はラムズフェルド国防長官とローレス米国防副次官、いずれも当時。米国防総省のサイトより)

米軍再編の時に交渉役をしていたローレス元米国防副次官は、今年のインタビューで、辺野古での現行案だけが唯一実現可能な案だとする米軍側の意見を繰り返していますが、その中で以下のように言ったそうです。
↓ここから引用
--------------
鳩山政権が現行合意以外の選択をした場合には、米国は海兵隊の撤退を考える可能性もあると指摘した。
--中略--------
普天間は日米両政府がすでに返還を約束しているうえ、安全や騒音の問題も深刻であることから、「継続使用となっても長続きはしない。最終的に海兵隊は撤退しなければならなくなる」と語った。
--------------
↑引用ここまで
http://www.asahi.com/special/futenma/TKY201003030409.html

これは「現行案でやらなければ日本から出ていくかもしれないぞ。(そしたら日本は困るだろう)」と言って日本政府を脅すつもりで発言したのだと思います。

しかし、日本から海兵隊が出ていく可能性があるということを米国防総省の元副次官が言っているのです。

普天間基地は問題がありすぎて、国内にはどこも「移設」を受け入れるところはありません。それならば、ぜひ出て行っていただけばいいのではないでしょうか。

posted by あつこば at 12:46| Comment(30) | TrackBack(2) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする