2011年05月18日

【普天間「移設」】国頭村安波区が危ない!

普天間「移設」をめぐって、ここ数日で大きな動きがありました。

米上院軍事委員会の与野党の重鎮が、辺野古での基地建設を見直し、嘉手納基地に統合するよう求める声明を発表したという報道は、ご存じの方も多いと思います。

辺野古での計画がダメだという現実が、ようやくアメリカの議会の中でも伝わりつつあるようですが、それにしてもまた沖縄の中での「嘉手納統合案」です。

そして、そうした報道の裏で、同じ沖縄にある国頭村(くにがみそん)安波区(あはく)に巨大な滑走路を造り、普天間基地の機能を移設させようという動きが起きています。

安波(あは)という地名を聞いてもなかなかピンと来ませんが、以下の地図が「安波」の位置です。転載してくださって結構です。
安波の位置

ヘリパッド建設をなんとか止めている東村・高江のとなりの村です。そこにヘリパッドどころか普天間基地の規模の基地を新たに造るという、とてつもない話です。

安波という地区の事情については、15日の沖縄タイムスの記事に詳しく書かれています。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-05-15_17831/

過疎の地域に軍事基地を押しつけ、交付金で容認させるというのは、原子力発電所と同様の方法です。

上記の記事によると、国民新党の下地幹事長は「15年を使用期限にする」となどと言っているようですが、高江のそばに一度、巨大な基地ができてしまうと、恒久的に使われる可能性が高いです。

沖縄に新しい軍事基地など造らせてはいけません。

琉球新報は、本日、国頭村安波区での長さ2500メートルの滑走路の図面を掲載しました。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-177215-storytopic-3.html

琉球新報に掲載された計画図
(琉球新報に掲載された計画図)

県道70号に重ねる形で集落から1キロ以上離れた場所に長さ2500メートルの滑走路を建設するという具体案です。

下地幹事長が連休中に訪米した際に米政府関係者に手渡したものではないかとされています。

一方、時事通信の報道によると、
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011051301284
防衛省幹部は安波について、
「インフラが未整備の山奥で、代替施設の建設に数十年かかる。受け入れに賛同しているのはごく一部で、全く現実的でない」
と語っているとされています。

しかし、「嘉手納統合案」が提案され、日米両政府が「辺野古での現行案を維持する」としているのはブラフ(はったり)で、実は国頭村安波区が本命だという説が出てきています。

24日には安波で区民総会が開かれますが、その後、国頭村長が容認に移行するという筋書きだというウワサもあります。

これらの件も含め、辺野古での基地建設計画や普天間「移設」に関する、この関
の動きについては、以下で随時まとめています。
http://togetter.com/li/110035



posted by あつこば at 19:28| Comment(7) | TrackBack(2) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする