2014年05月17日

集団的自衛権を行使する範囲を少しずつ広げようとする安倍政権

★注:このエントリーを書いた後、安倍首相がわざわざパネルを作らせて説明した事例に関して、「日本人が乗っていなくても米艦は守る」という答弁が出て、そもそもアメリカの軍艦はアメリカ人だろうと民間人を乗せて救出したりしないという事がわかり、事例そのものがナンセンスだという事がわかりました。
(参考)↓
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/604e9cb1563ea810ee7cb6620c30e710

集団的自衛権をめぐる政府の動きが活発になってきています。

集団的自衛権については、以下のサイトが「ざっくり知る」「じっくり読む」「各誌のスタンス」など、比較的よくまとまっていると思います。

「集団的自衛権-論点整理」Media Watch Japan
http://mediawatchjapan.com/%E9%9B%86%E5%9B%A3%E7%9A%84%E8%87%AA%E8%A1%9B%E6%A8%A9-%E8%AB%96%E7%82%B9%E6%95%B4%E7%90%86/

これによると、日本にとっての集団的自衛権とは
「同盟国アメリカが攻撃された場合に、日本が攻撃されていなくとも反撃する権利」
だそうです。

以下が、図解もあってわかりやすいです。

「集団的自衛権ってどういうこと?」朝日小学生新聞
http://www.asagaku.com/jkp/2013/3/0302.html

これまでの政府解釈は「(日本は)集団的自衛権を有している」が「集団的自衛権を行使することは」「憲法上許されない」としていました。
安倍首相は、この憲法解釈を変え、集団的自衛権を行使できるようにしようとしています。
2014年5月15日、安倍首相は記者会見を行い説明しました。
集団的自衛権について説明する安倍首相
(画像は首相官邸Webサイトより)
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201405/15kaiken.html

フジテレビの報道によると「安倍首相は周囲に、『会見の中ではパネルが命だ』と言って、人々の心に訴えるような、女性や子どもたちを描くようなパネルにしてほしいという、細かい指示まで出していた」そうです。
しかも当初は「子どもや女性の姿がほとんど写っていなかったということで、もう一度作り直しをするように、事務方に指示した」とされています。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00268736.html

安倍首相が「女性や子どもたちを描け」と指示して作り直させたパネル
(パネルのデータは首相官邸Webサイトより)
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/__icsFiles/afieldfile/2014/05/15/20140515_kaiken_panel.pdf

この事例は「朝鮮有事」を想定しているようですが、紛争地域から自衛隊の航空機や艦艇で日本人を退避させることは自衛隊法で決まっていて、パネルに描かれているように米軍が日本人を退避させるかというと「米軍は米国民の避難を優先するのでは」との声や「実際のリアリティーがどれほどか」という声があります。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11139724.html

安倍首相は、集団的自衛権の行使はこうした例に限定するかのように言っていますが、自民党の石破幹事長は5月2日「(集団的自衛権の行使容認の)スタート段階はかなり(範囲が)限定されたものになる」「もし必要であれば、それをさらに広げることは可能だ」と語っており、これは「国内の慎重論を考慮し、当面は行使容認の範囲を限定せざるを得ないものの、将来的に徐々に広げていけばいいとの考え」とされています。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2014050300026

集団的自衛権を行使する範囲が広まるとどうなるのでしょうか?
元内閣法制局長官の阪田雅裕氏は、
「集団的自衛権は語感から自分の国を守るようにも聞こえるが、実際には第三国どうしの戦争に片方の側に立って参戦し、交戦当事国になることだ。敵側の国は合法的に日本の本土を攻撃できるようになり、犠牲者が出たり、相手国の将兵を殺すことが当然起こりえる。今はそういう事柄の本質を踏まえた議論が欠けているように思う」
と指摘しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140516/k10014486521000.html

米兵の射撃を見る自衛隊員
(防衛省のWebサイトより)

日本が集団的自衛権を行使することになると、海外の遠くでアメリカが仕掛けた戦争に相手の国が応戦した場合も、日本は「アメリカが攻撃された」として参戦することになります。
これまでは自衛隊がイラクなどの海外に行く時も「人道復興支援」「安全確保支援」などして派遣されていましたが、集団的自衛権を認めてしまうと実際に戦争をするために海外に行くことになりかねません。
 
posted by あつこば at 18:13| Comment(29) | TrackBack(0) | 自衛隊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月02日

【幕の内憲法】「憲法」をテーマにした3分間の動画12本をネットで公開!

ビデオアクトでは、誰でも動画で表現できる場をつくる試みとして、3分間の映像募集を1999年から数回にわたり続けてきました。

昨年、ビデオアクトが募集した『幕の内憲法』
http://www.videoact.jp/3min/index.html
のなかから、映像制作者の方がネットでの公開可とした作品12本を一挙に
公開しました。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLM8HJQUj_wPlcyeleTa-_khRxFFFODw3Y
でご覧いただくことができます。

以下は、そのなかの1本です。


ご活用いただけると幸いです。

posted by あつこば at 17:02| Comment(2) | TrackBack(0) | メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする