■豪華客船を護衛
共同通信が以下の記事を配信しています。
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009011601001036.html
↓ここから引用
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4月下旬から5月初めにかけて日本の豪華客船2隻がソマリア沖を通過予定になっており、この護衛を当面の大きな課題と位置付けている。
--中略--------
ソマリア沖を通過するのは乗客乗員約1100人が乗るとみられる郵船クルーズの「飛鳥2」と、同じく500−600人が乗船する見込みの日本クルーズ客船の「ぱしふぃっくびいなす」。2隻とも世界一周クルーズの客船。
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↑引用ここまで
産経新聞でも報道されていました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090129/plc0901290102002-n1.htm
↓ここから引用
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指示が遅れた分だけ派遣は突貫工事となる。4月任務開始は政府にとってのデッドラインだったからだ。
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護衛艦派遣の検討は、4月下旬から5月上旬にかけ、2隻の日本の豪華客船がソマリア沖を通過するのが発端だった。昨年も護衛の是非が問題となった両船には約1600人の日本人乗客が乗船する。
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↑引用ここまで
「昨年も護衛の是非が問題となった」と書かれていましたので、昨年の報道を調べてみました。
http://www.zakzak.co.jp/top/200810/t2008100352_all.html
↓ここから引用
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政府が4月、日本人計1600人余りが乗る豪華客船2隻がアフリカ・ソマリア沖を通過する際、海賊に襲撃される危険性が高いとして、インド洋での給油活動で展開していた海上自衛隊の護衛艦に「海上警備行動」の発令を検討していたことが3日、複数の関係者の話で分かった。
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最終的には首相官邸側の「民間客船の護衛は、給油活動が目的の新テロ対策特別措置法の想定外」との判断で見送られ、政府は米英海軍に支援を要請、客船は無事通過した。
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↑引用ここまで
昨年も同様に豪華客船を護衛する話が出ていたのですね。
■中国への対抗意識
自衛隊の派遣(派兵)を急いでいる理由として、もうひとつ指摘されているのが中国に対する対抗意識です。
昨年12月21日の読売新聞の報道です。
↓ここから引用
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アフリカ・ソマリア沖での海賊対策で、米英仏など十数か国に加え、中国も軍艦派遣を正式発表し、日本政府内には焦燥感が出ている。米国は中国と、情報共有などで協力する考えで、来月のオバマ政権発足時までに日本の貢献策を示せなければ、新政権との関係構築で中国に後れをとるとの見方も出ている。
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↑引用ここまで
続いて1月25日の毎日新聞。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090125ddm001010085000c.html
↓ここから引用
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中国の動きは、政府をあわてさせた。
--中略--------
内閣官房の政府高官はそのころ、麻生太郎首相に「中国に負けるわけにはいきません」と進言している。首相は「そりゃそうだ」と答えたという。
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↑引用ここまで
そして、1月28日のNEWS23でも報道されました。
↓ここから引用
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政府はなぜ自衛隊の派遣を急ぐのか?
自衛隊派遣の検討を表明したのは去年12月、中国海軍のソマリアへの派遣前夜。
防衛省幹部は「中国の船が出るその日の朝刊に載せる意味があったのだろう」と指摘する。
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↑引用ここまで
日本の政治家の中国に対する対抗意識やメンツのために、拙速な派遣(派兵)をされる自衛隊。政府の人達は自衛隊員を単なるコマとしか思っていないのでしょうか?

画像は「麻生太郎オフィシャルサイト」より、海上自衛隊の行事にて
中国のアフリカへの投資額とアフリカとの貿易額は急激に伸びています。
アフリカとの貨物船航路の安全が、今後の貿易額に大きく響いてくるとの考えから、各国は、ここに力を入れ始めていると考えられます。
「海賊」については、逆の立場からの指摘も出ています。それについても後日、書く予定ですので、よろしくお願いいたします。
http://atsukoba.seesaa.net/article/114158332.html
よろしくお願いいたします。