2009年02月02日

辺野古での法的根拠となりかねない日米条約!

いま、日本とアメリカの政府が協定を結ぼうとしています。これは沖縄のアメリカ軍海兵隊を一部グアムに移転させるためのものです。
グアムでの基地建設などのために日本が多額の費用負担をするのですが、外務省によるとこの協定で「予算の適切な使用や目的外使用の禁止などを米政府に課すことにした」そうです。
(毎日新聞 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090128k0000m010029000c.html

具体的には以下の内容とされています。
↓ここから引用
--------------
(1)資金を目的以外に使用してはならない(2)工事入札の際、日本企業も平等・公正に扱わなければいけない−などの原則を定める。
--------------
↑引用ここまで
(時事通信 http://www.jiji.com/jc/zc?k=200901/2009012700820

アメリカの基地を造るために日本の税金を使うのですから「資金を目的以外に使用してはならない」というのは重要ですね。抜け道の無いようにすることが大切です。そしてグアムでの工事については「日本の業者にも入札させろ」ということですね。

グアムでの基地建設に関する費用負担については、日本に返すことになっているはずのお金が返ってこないのではないかという問題もあります。
http://atsukoba.seesaa.net/article/34895090.html

しかし、今回日米政府が結ぼうとしている協定でさらに問題なのは、沖縄 辺野古(へのこ)での基地建設計画についてです。

これは協定の本文ではなく前文にさりげなく掲載されているそうです。

琉球新報の1月28日朝刊には、以下のように書かれています。
↓ここから引用
--------------
協定の前文では、「グアム移転」「普天間移設」「嘉手納以南の基地返還」の三つを盛り込み「パッケージ」であることを強調。
--------------
政府関係者は「協定の精神をうたう前文に盛り込むことで、普天間移設を政府方針通りに進めるんだという意思を表すことになる」と明かす。
--中略--------
政府がグアム移転で協定を締結するのは、在日米軍再編の実施に「法的拘束力」を与えたいから。
--------------
↑引用ここまで

表向きはグアム移転に関して「米政府に課す」内容になっています。グアム移転で日本が多額な費用負担をするという問題点はともかくとして、沖縄の「負担軽減」につながる可能性はありますので「それならいいことじゃないか」と思っていまいがちです。

ところが、その協定の前文には辺野古での基地建設が織り込まれているのです。

henoko_place.jpg

民主党の中から「辺野古の計画を白紙にするべきだ」という声が出ていることは、すでに書きました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/113187935.html

今回の日米協定は、日本で民主党中心の政権が誕生しても辺野古での基地計画を実行させられるように、アメリカ側が要請してきたものだと考えられます。

この協定は、今月上旬に日米政府で署名され、その後、国会で承認を求めるそうです。そして国会では、たとえ野党が反対して参議院で否決されても衆議院通過後30日たてば成立してしまう恐れがあるのです。

沖縄タイムスの1月28日の記事にも書かれています。
↓ここから引用
--------------
日米外交筋は、国内で支持率を高める民主党が政権を取る可能性も視野に、「協定が発効すれば、政権が変わっても方針は変わらない。もう引き返せなくなる」と協定の重みを強調。
--------------
↑引用ここまで

nakasone.jpg
(外務省のサイトより)

麻生首相と同様の世襲政治家、中曽根弘文 外務大臣が沖縄を訪問し、1日に仲井真知事と意見交換をしました。その中で仲井真知事は中曽根外務大臣に対し、以下のように言ったそうです。

http://www.asahi.com/politics/update/0201/TKY200902010100.html
↓ここから引用[m:151]
--------------
仲井真氏は「(協定の内容を)差し支えない範囲で県民にもいろいろ話して頂きたい。我々は報道で知るだけだ」と、地元への丁寧な説明を求めた。
--------------
↑引用ここまで[m:140]

今回の協定が辺野古での基地建設につながるという問題点は、琉球新報などごく一部のメディアでしか指摘されていません。

地元へのきちんとした説明もなしに、日米間の協定の「前文」によって辺野古での基地建設の法的根拠を作ろうなどという姑息な手段は、改めさせるべきですね。
posted by あつこば at 11:41| Comment(0) | TrackBack(1) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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