2009年02月25日

「海賊」対策の訓練公開と「特別警備隊」

2月20日に「海賊対策」の訓練が公開されました。
各社の報道をチェックしてみました。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009022002000221.html
↓ここから引用
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海自は海賊が武器を使って攻撃を仕掛けてくることも想定しているが、これに対処する訓練は行われず、今回は都合よく海賊を撃退したり、逮捕する訓練にとどまった。
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↑引用ここまで

報道機関に公開する訓練だったということもあり、都合のいい想定で公開したようですが。

http://www.ntv.co.jp/news/129587.html
によると、第一の訓練は「護衛艦が海賊船の行く手を遮って退散させた」となっています。そして第二の訓練で「捕らえた海賊を高速ボートで連行、護衛艦の甲板上で逮捕権を持つ海上保安官に引き渡した」とされています。

つまりふたつの訓練の想定が違うわけです。
そして「肝心の武器使用を伴う状況は示されなかった」そうです。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902210025.html
には「海賊が日本人乗組員にけがを負わせたケース」と書かれていますので、第二の訓練は日本の商船に「海賊」が乗り込んできたという想定でしょう。それであれば海上自衛隊員も日本の商船に乗り込んでいって「海賊」を拘束することになると思います。

ところが「海賊」をどうやって捕らえるのかは公開されなかったようです。

捕まえる部分はなく「高速ボート(特殊ボート)」で連行するところだけは公開されています。
http://sankei.jp.msn.com/photos/politics/policy/090220/plc0902202127014-p3.htm
に掲載されている画像です。

このボートは、海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」のもののようです。
これが「特別警備隊」の画像です。
SB-400.jpg
(防衛省 2008年予算 概算要求の概要より、「特別機動船(SB)を用いた特別警備隊の訓練 http://www.mod.go.jp/j/library/archives/yosan/2008/yosan.pdf

ソマリア沖には、この「特別警備隊」も派遣(派兵)されることになっています。
「特別警備隊」は、昨年9月、「続ける自信がなくなった」と言って異動する隊員を、15人と連続して対戦する格闘訓練で死亡させてしまうという痛ましい事件を起こしています。
http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200810140044.html
http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200810140140.html

20日の訓練にも「特別警備隊」が参加しました。しかし公開された訓練では「どの役割かは非公表」でした。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009022002000221.html

この「特別警備隊」、もともとは「不審船」対策として2001年に正式にできた部隊だそうです。以下のような訓練をしています。
http://www.asagumo-news.com/graph/070705/070705G.html
「部隊の戦力を推測できる情報はすべて非公開」とされています。

もともとは、日本の領海に侵入してくる「不審船」に対応するために訓練された人達です。今回、日本とは遠く離れたソマリア沖で「海賊」を相手に「格闘」する可能性が出てきたことになります。
posted by あつこば at 08:41| Comment(1) | TrackBack(0) | 自衛隊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
特別警備隊の場合、訓練の中身は公表
すべきではないと思いますよ。
知る権利は無限の権利ではありません。

特別警備隊の手の内を明かすことになる
ならば、海賊に付け入る隙を与えます。
その方が国民にとってより大きな不利益
になります。ここでは「海自の特別警備隊
は徹底的な訓練を重ね精鋭無比であり、
海賊を片っ端から制圧できる。覚悟せい」
というメッセージをどんどんソマリアに
流すべきなのです。

対症療法より予防が大事です。最も期待
されるのは特別警備隊の派遣による海賊
行為の抑止効果なのですから。
Posted by 通りすがり at 2009年02月26日 23:08
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