2009年04月20日

「飛翔体」発射の誤情報はなぜ流されたのか?

多忙のためにブログの更新が途絶えてしまいました。「一週間に一度は更新したい」と書いていましたができませんでした。恐縮です。

今週も忙しいので、次の更新が来週中にできるかどうか微妙ですが、できるだけ「一週間に一度は更新」の目標はクリアしたいと思っています。

さて、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が4月5日に「飛翔体」を飛ばして大騒ぎになり、前日の「誤情報」騒ぎは忘れらつつあります。この問題は、情報を正確に伝えるためには、また情報を正確に把握するためにはどうすれば良いのかという教訓となりますので、検証しておくことは重要だと思います。

まず、今回の「誤情報」は二回流れました。最初は10時50分に秋田県に流れた情報です。次は12時16分に政府が発表した情報です。

以下の記事は誤情報が流れた各地での状況を詳細に報道しています。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090405ddm041030102000c.html

以下は、誤情報が流れた原因などについて、かなり具体的、かつ詳細に書かれています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2009040502000083.html
テレビで見た検証報道も同様の内容でしたので、おそらく内容は合っていると思います。


まず、秋田で最初に誤情報が流れた件については、自衛隊内の「コンピューターの不具合」とのことです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009040502000091.html
によると「コンピューターの不具合で、事前に用意していた発射情報が誤配信された」そうです。


次に政府発表で誤情報が流された過程をまとめると以下のようです。

■航空総隊司令部の担当官が「FPS5(ガメラレーダー)」の情報を伝達する際に、アメリカからの「SEW(早期警戒情報)」からも情報が来たなどと、ありもしない情報を付け加えてしまいました。
(つまり、本当は一ヶ所からの情報だったのに二ヶ所からの情報が入ったことになってしまったので信憑性が増してしまいました。)

■その情報を受けた防衛省地下の中央指揮所は、すぐに確認できるはずなのに確認せずに、判断の権限がない防衛省運用企画局の職員が「発射」とアナウンスしてしまいました。

■首相官邸の危機管理センターでは、中央指揮所の音声を聞いていた連絡官がセンター内に「発射」と伝達し、首相官邸から誤情報が全国に流れました。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009040502000054.html
によると、空自航空総隊で鳴るはずの警報が鳴らなかったのにミスを防げなかったそうです。これは単に担当官ひとりの責任とも言えないような気がします。

すくなくとも、こうした重要な情報を瞬時に判断するためには、一人ではなく二人以上で、お互いに「大丈夫か」と確認してから情報を送るなどの体制が必要だと思いました。
posted by あつこば at 10:10| Comment(6) | TrackBack(0) | ミサイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
誤報騒ぎの中防衛省の職員(事務官)が飛び降り自殺をしたニュースが出たと記憶していますが、ミスした職員だったのでしょうか?

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090406k0000e040022000c.html
Posted by トサマ at 2009年04月20日 21:27
入省したばかりの職員がミサイル防衛の仕事を
いきなり与えられることはないでしょう。

誤報騒ぎと言っても、さかんに騒いでいるのはマスゴミだけですよ。
この手の情報は「疑わしきは伝達」が鉄則であって、じっくり
情報を吟味していて対処が遅れたというのでは話にならない。
大東亜戦争中、B−29来襲が誤報だとして憤る人はいたでしょうか?

我々は自衛官に対し、「引き続き迅速に情報を伝達してもらいたい」
「その上で、正確な手順による情報の分析ができるよう練成
して欲しい」と言えばよい。

良い訓練になったではないですか。最初はこんなもんですよ。
Posted by 通りすがり at 2009年04月20日 23:48
>大東亜戦争中、B−29来襲が誤報だとして憤る人はいたでしょうか?

そりゃ怒るだろう。オオカミが来たぞとなんども叫ぶ少年の話をご存知か?
情報の正誤をしっかりと確認するべき、というあつこば氏の意見はもっともである。

小生は「北朝鮮から飛翔体が発射された模様」との正午過ぎの報道には、さほど驚かなかった。驚いたのは、五分後の「この政府発表は、誤って探知した『誤探知』」という訂正ニュースであった。二週間も前から通知していた事柄でこの体たらくだ。これがもし、予告もなく日本に向けて飛来する核弾頭だったら、取り返しのつかないパニックになるところだった。なにしろ、核弾頭が飛んできていないのに飛んできていると国民に流すわけだから、パニックになる。間違えば、迎撃にまで発展し、核戦争にも突入することだって考えられないことではない。単なる「誤探知」ではすまされない失態である。

当日は、たまたまサンデープロジェクト(田原総一郎のあれ)を見ていたが、サンプロ放映中、韓国からの情報として、テポドン二号の先端部のカバーが外されまもなく発射されるというニュースが飛び込んできた。
そしてその10〜15分後に実際にミサイルは発射された。
この事は一体何を意味するするのであろうか?
韓国は明らかに衛星(その精度は別にして)による監視をしていた事になる。
日本は本当にあざけり笑われていたのだ。
Posted by at 2009年04月21日 15:30
今回が公になった発の誤報ケースでしょう。
オオカミ少年は何度も繰り返したから問題
なのであって、一度の誤報だけで信を失っ
たわけではない。

新しいシステムを運用開始したのですから、
今後も多少の不具合はあるでしょうが、
克服すれば良いだけの話です。ちょっと
した失敗でいちいち落ち込む必要なんか
ありません。まして、他国に笑われたか
否かなど気にする理由なぞ何もない。

仮に誤報だとしても、実体のない航跡に
ミサイルを撃っても人畜無害です。
むしろ、疑わしきは打ち落とせの精神で
良い。ただ、それが頻発するなら、流石に
リソースの無駄なので、改善すれば良い。

本件は至ってシンプルで、特に悩むような
話題ではないと思いますよ。

■■■■■■■■まとめ■■■■■■■■
○冷静に原因を多角的に追及し対策を講じること
○落ち込む必要なし
○その時々の判断が「撃たれた」となるなら迷わず対処
○微妙な状況で迷うことの方が国益にマイナス、某国ニヤリ
○パニックになっても減るモノはなにもない
 ヴァカは勝手にパニックになれ
○自衛隊は萎縮せず、自信を持て
Posted by 通りすがり at 2009年04月22日 00:40
>○落ち込む必要なし
>○自衛隊は萎縮せず、自信を持て
変に擁護することもないだろうに。
Posted by 名無し at 2009年04月25日 03:32
>>変に擁護することもないだろうに。

変に落ち込ませ、萎縮させることもないでしょ?
我々の税金で動いている我々のための
組織なんだから、無駄なプレッシャーで
ヘンな失敗やらかされては困る。

ただそれだけだよ。


Posted by 通りすがり at 2009年04月25日 09:32
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