
この画像は昨年9月に撮影したホワイトビーチ(沖縄県うるま市)の画像です。
撮影していた時は、まさかここが普天間基地の「移設先」としてクローズアップされるとは思いませんでした。
このブログでは何度も書いていますが、普天間基地はすぐに無条件で返還させるべきであって「移設先」など必要ありません。
http://atsukoba.seesaa.net/article/42880774.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/126373072.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/137472130.html
さて、ホワイトビーチがどんな基地なのか調べてみました。これまでに知っていたこともありますが、あまり詳しくないので、にわか勉強です。
梅林宏道さんの『情報公開法でとらえた沖縄の米軍』によると、ホワイトビーチは「1945年の米軍の沖縄侵攻直後に建設された最前線基地のなごり」だそうです。
ホワイトビーチがある中城湾(なかぐすく・わん)は、「現在は空母を含めた大型鑑の投錨地として使われている。米海軍はここにいつでも50隻の軍艦を投錨できると評価している。」と書かれています。
Wikipediaによると「アメリカ海軍桟橋」と「アメリカ陸軍桟橋」の二つの桟橋があります。
「原潜が入港可能な港という軍事戦略上の性質から、ホワイト・ビーチ地区は、米軍が決して返還できない最重要拠点」だそうです。
また、「アフガニスタン・イラク戦争へ派遣される戦艦は、基本的にアメリカ本国から一度ホワイト・ビーチに寄航し、隊員の健康管理やエネルギー補給などを行う」とされています。
(Wikipediaの出典は「思いやり予算、そろそろやめませんか」ビデオニュース・ドットコム・出演田岡俊次)
海上自衛隊の基地も隣接しています。桟橋を共同使用しているのでWikipediaでは「事実上一体化している」とされています。
桟橋の横は素晴らしいビーチだそうですが、一般人が入れるのは年に二回程度の「オープンフェスタ」だけのようです。
さて、冒頭で紹介した画像の右側に写っている潜水艦は通常動力のものです。(たしか「サンタフェ」という潜水艦です。)
放射能漏れを起こした原子力潜水艦「ヒューストン」が、佐世保、横須賀、ホワイトビーチに入港していたことが、2008年に問題になっています。
こうした危険性が指摘されている原子力潜水艦が入港する場合、「少なくとも入港の24時間前に日本政府に通報する」とアメリカ政府は1964年8月の時点で声明を出したそうです。
にもかかわらず、2001年4月には佐世保に事前通告なしに入港し、その後、再発防止の合意をしていたにもかかわらず2008年11月に再びホワイトビーチに原子力潜水艦「プロビデンス」が事前通告なしに入港したそうです。
(毎日新聞 2008年11月11日)
その直後の11月14日には米海軍最大級の原子力潜水艦「オハイオ」が入港しましたが、外務省から県に対する説明での寄港理由は「補給・維持」だったのに、実際には海上自衛隊の潜水艦隊司令官ら幹部2人が乗ってきてホワイトビーチで降りたということがわかりました。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-138203-storytopic-3.html
米軍にとって軍事戦略上、非常に重要な基地であり、しかも透明性が保証されていません。
こうした基地をこれ以上強化する「ホワイトビーチ沖案」は、やめさせなければなりません。
P.S.
報道では「勝連沖案」「勝連半島沖埋立て案」などという表記もあり混乱しています。
前回書いたように
http://atsukoba.seesaa.net/article/143982658.html
ホワイトビーチ沖でも二つの案があり、島も津堅(つけん)島、宮城島、浮原(うきばる)島、南浮原島といろいろあるので、情報を受け取る側も混乱してしまいますね。
ここでは、現在も基地として使われているホワイトビーチがさらに強化されるという意味合いを込めて「ホワイトビーチ沖案」としています。
一見、基地だとは思えないような「ホワイトビーチ」という言葉も意味深ですね。米兵の間では「美しいビーチを自分たちのものにしている」という意識もあるのかもしれません。




