2010年06月11日

「いかなる場合でも8月末日までに」とは?

普天間基地の「移設」先を辺野古と明記した日米の共同声明が5月28日に出されました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/151492102.html

そして、その直後の6月2日に鳩山首相が辞意を表明しました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/151876095.html

このブログでは、菅首相になってからの重要な動きをフォローしていきます。以下のURLをクリックしていただけると、菅首相の就任演説から時系列で見ることができます。
http://atsukoba.seesaa.net/category/8339156-1.html

私が忙しかったり気が付かなかったりして紹介しきれていない情報等がありましたら、コメント欄でフォローしていただけると幸いです。

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さて、菅首相は、就任後はじめての記者会見(6月8日)で以下のように発言しました。

kan100608.jpg
(画像は首相官邸のサイトより)

↓ここから引用
--------------
私は、政治の役割というのは、国民が不幸になる要素、あるいは世界の人々が不幸になる要素をいかに少なくしていくのか、最小不幸の社会をつくることにあると考えております。
--中略--------
貧困、あるいは戦争、そういったことをなくすることにこそ政治が力を尽くすべきだと、このように考えているからであります。
--------------
↑引用ここまで
http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201006/08kaiken.html

これはそのとおりだと思います。

戦争を無くすには近隣の国との緊張関係をなくしていく必要があります。
アメリカ軍普天間基地の「移設先」とされている沖縄、辺野古での新しい基地が造られてしまうと、近隣の国からはたいへんな「脅威」となります。

その辺野古での基地建設計画について、同じ記者会見で菅首相は以下のように述べています。

↓ここから引用
--------------
8月の専門家による1つの方向性を出すということは、それは一つの日米間の日程上の約束になっているわけですけれども、そのことと沖縄の皆さんの理解を求めるということは、やはり並行的に進めていかなければならない。
--------------
↑引用ここまで
http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201006/08kaiken.html

つまり、5月28日に出された日米の外交・防衛担当の閣僚による共同声明で、辺野古での新基地の位置や工法の検討を「いかなる場合でも8月末日までに」完了させるとしているのは、沖縄の人たちの合意とは別に行うということです。

参考:日米の外交・防衛担当の閣僚による共同声明
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/joint_1005.html

アメリカ側は、鳩山首相が退陣する可能性や7月に行われる選挙なども視野に入れたうえで、上記の「いかなる場合でも8月末日までに」という文言を共同声明に入れさせたのでしょう。


岡田外務大臣も6月4日の記者会見で以下のように話しています。

okada-clinton.jpg
(画像は外務省のサイトより)

↓ここから引用
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8月末というのはすぐですから、早々に決めなければいけない問題だと思います。沖縄との対話は必要ですから、それが全くないまま、日米だけで、場所や工法を決めるということは考えにくい訳ですが、
--中略--------
8月末までに完全に沖縄側の理解がないと前に進めないかというと、それはそういうことではないだろうと思います。
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↑引用ここまで
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_1006.html#3-F


そして北澤防衛大臣(6月9日)

kitazawa-roos.jpg
(画像は防衛省のサイトより)

↓ここから引用
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8月末には少なくとも場所と工法というものは日米で合意をしなければなりません。私は日米で合意をするプロセスを沖縄の皆さんにできる限り透明性を確保しながら、お伝えをしていくと。
--中略--------
8月末に地元、沖縄の合意を取り付けるということは、必ずしもきちんとできるとは思っておりません。
--------------
↑引用ここまで

そして、日米合同訓練と米軍単独での訓練を、沖縄から全国に拡散させることについては……

↓ここから引用
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訓練移転をするメニューみたいなものが、米側から「こういうものができますよ」と、我々の方から「この程度のことはどうですか」とういうようなことを持ち出して、両方で協議をしてというようなメニューは、8月末までにはできれば作り上げたい。
--------------
↑引用ここまで

そして「徳之島が訓練移転を受け入れるということは確定されておりません」としたうえで、

↓ここから引用
--------------
いずれどこかでやっていただくことになるということになれば、沖縄の負担の軽減には繋がるということで沖縄のご理解も深まるのではないかと思っております。
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↑引用ここまで
と言ってます。
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2010/06/09.html


日米の外交・防衛担当の閣僚による共同声明で「いかなる場合でも8月末日までに」という文章を入れさせたのはアメリカ側だとされています。

↓ここから引用
--------------
米側は共同声明の作成にあたって、代替施設の位置、工法などに関して「検討を速やかに完了させる」とした文案に対し、「いかなる場合でも8月末日までに」との文言を盛り込むよう求め、最後まで引かなかった。
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↑引用ここまで
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100602/plc1006022100035-n1.htm

「いかなる場合でも8月末日までに」という文言の「効力」が早くも現れてきてしまいました。

このままだと、地元の合意がないまま、8月末には辺野古での基地建設計画が立てられ、全国各地への訓練拡散も地元合意なしで決まりそうです。

posted by あつこば at 07:34| Comment(0) | TrackBack(2) | 普天間「移設」関連 2010年6月〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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