2010年09月13日

「V字案」か「I字案」かではなくそもそも辺野古に造るのがダメ

昨日、沖縄で統一地方選挙が行われました。「統一地方選挙」というのは全国で日程を統一して行うのですが、沖縄だけはアメリカに占領されていた経緯から全国とは日程が違っているそうです。

その沖縄での統一地方選挙では、5市6町14村の議会議員選挙が行われましたが、その中で普天間基地の移設先とされている辺野古(へのこ)がある名護市では、基地建設に反対する候補者が勝ち、議会の過半数を越す結果になりました。

これにより、日米両政府にとって辺野古での基地建設は、ますますやりづらくなりました。こうした積み重ねが日米両政府を追いつめ、基地建設を断念さざるを得ない状況に少しずつ進んでいます。

私の今の役割は、8月31日に出された日米専門家会合の報告書を批判することだと思っています。

報告書に書かれていない問題点については、
【飛行経路の問題】
http://atsukoba.seesaa.net/article/161983403.html
【自衛隊との共同使用】
http://atsukoba.seesaa.net/article/162201942.html
と二回書きました。

今回は、報告書に書かれている内容から批判すべき点を指摘します。


【日米両政府は期限を守れなかった】

5月28日に出された日米の共同声明では、
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/joint_1005.html
↓ここから引用
--------------
専門家による検討を速やかに(いかなる場合でも2010年8月末日までに)完了させ,
--------------
↑引用ここまで
と書かれています。

http://atsukoba.seesaa.net/article/152861344.html
で紹介したように、報道によると、この「いかなる場合でも8月末日までに」というのはアメリカの要求で入れることになったようです。

しかし、今回は「V字案」と「I字案」の2案を並記する結果になりました。そして「今後更に検討が必要」とされています。
http://www.mod.go.jp/j/press/sankou/report/20100831_gaiyou.html

つまり「専門家による検討」は「8月末日までに」「完了」させることができなかったわけですね。

9月1日の琉球新報では以下のように指摘されています。
↓ここから引用
--------------
米軍普天間飛行場移設をめぐる専門家協議の報告書は、自ら決めた期限による時間切れで途中経過報告の色合いが濃い。
--------------
↑引用ここまで

これまでにも指摘してきましたが、日本政府は常に問題を先送りにしたがります。いまは11月の行われる沖縄県知事選挙への影響を恐れて、できるだけ「決定」しないでおきたいのでしょう。

以下の指摘もありました。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-01_9757/
↓ここから引用
--------------
両案とも「著しい遅滞」が生じない限り修正されうるとして、沖縄側に配慮する姿勢も示した。
--------------
↑引用ここまで

「V字案」と「I字案」
(名護市辺野古での「V字案」と「I字案」。日米の報告書よりトリミングして使用。こうして比べると「どちらかを選ぶ」という感覚を持ってしまいがちですが、どんな案だろうが、辺野古に基地を造るということ自体がダメ。)

【V字案もI字案も両方ダメ】

報告書では、「V字案」と「I字案」それぞれについて、
●安全性
●運用上の所要
●騒音による影響及び地元コミュニティへの影響
●環境面の考慮
●工期
●費用
という面での長所と短所をあげています。
http://www.mod.go.jp/j/press/sankou/report/20100831_j.html

これだと、「V字案」と「I字案」のどちらかを選ぶ、という感覚を持ってしまいがちです。
しかし、そもそもどんな案だろうが、辺野古に基地を造るということ自体がダメなのです。

たとえば環境面だけで見てみると、「V字案」では、
↓ここから引用
--------------
キャンプ・シュワブの東側の現存の海岸は埋立により消滅し,それに伴い,いく
つかの動植物の生息環境が失われる。
--------------
↑引用ここまで
とされています。「V字案」は完全に問題がありますね。

「I字案」では、
↓ここから引用
--------------
キャンプ・シュワブの東側の現存の海岸は残るが,動植物の生息環境への影響は今後評価する必要がある。
--------------
↑引用ここまで
とされていますが、これは埋め立てる面積が「V字案」よりも少ないというだけであって、環境への影響は避けられません。

騒音や事故の危険性については、「I字案」は今回の報告書でも
↓ここから引用
--------------
陸地をより多く上空飛行することとなる。
--------------
↑引用ここまで
とされていますから、地元の同意は得られないでしょう。そもそも「I字案」は、メンツにこだわった民主党が自民党とは違う案を出したかったというだけでしょうから、あまり意味はないでしょう。

「V字案」も前回指摘したように、
http://atsukoba.seesaa.net/article/161983403.html
米軍は飛行経路など守らないでしょうから、陸地を飛ばないということはあり得ないでしょう。

いずれにしても、「V字案」か「I字案」かではなくそもそも辺野古に基地を造るのがダメですね。

この記事へのコメント
憎悪を煽られた日中国民の哀れなけたたましさだけが空しくこだまするなあ。

日本やアメリカに舐められっぱなしの昔から情けない弱腰中国、今回もへっぴり腰かよ
http://members.at.infoseek.co.jp/NankingMassacre/mondai/gyakusatu.html

いつまで経っても弱虫奴隷根性が抜けない中国は、他人事ながら情けない。
つい70年前、自国の家族を靖国英霊という侵略強盗殺人の犯罪軍隊に2000万も虐殺
されているのさえもう忘れたらしい。
自国も自国民もぐしゃぐしゃにされたのを忘れたのか、ビビリの中国よ。
日本やアメリカにいいようにカモられても、遠吠えだけだ。
「日本様にレアアース禁輸なんて政府は言っていませんよ。」だって、情けない奴っちゃ。
カワハギ漁の貧乏漁船がある日突然、チョーハイテクの海保2隻にボコボコにされ、
いつもと同じように操業していた漁師まで逮捕されたのに、
セコイ泣き言だけだ。
http://esashib.hp.infoseek.co.jp/ozawa01.htm
民主党政権つぶしに沖縄海保と沖縄検察が「領土紛争」を起こし政権叩き世論を起こすこ
とを指示されたのを中国が知らないはずはないだろ。
尖閣はいつものようにバカ日本国民を愛国世論に煽るダシに使われたのを
中国が知らないはずはないだろ!
中国は政権潰し合いの政争に、ただ良いように利用されたのに、なにも出来ないへっぴり腰かよ。

http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-40.html
調べてみて愕然とした。
今度の西松事件の捜査と小沢秘書逮捕の一件は、官邸の漆間巌と検察の大林宏の二人の連
携作業なのではないか。
今の日本は、外形は違うが中身は戦前の大日本帝国と同じになっていて、
過激な右翼のイデオロギーを内面化したチンピラが権力機構の頂点に立ち、彼らの理想と
目標に従って統治が行われている極右官僚国家である

Posted by a at 2010年09月27日 19:49
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