2010年11月19日

『ビルマVJ 〜消された革命〜』、小型カメラで必死に撮影された膨大な記録を作品化

以前から観なきゃと思っていた『ビルマVJ 消された革命』を観た。

何台ものカメラで撮った膨大な映像を編集するのは、並大抵のことではない。この作品は若干演出過剰気味なところもあり、追加撮影や編集方法、音楽の付け方などに関して、ドキュメンタリーとしては「やりすぎ」と捉える人がいるかもしれない。しかし、そのぶん、わかりやすく、しかもきちんとしたストーリーに基づく力強い作品になっている。

この作品の中心になっているビルマ(ミャンマー)での2007年の反政府デモは、日本ではジャーナリストの長井健司さんが射殺されたことで、その後、その事件についての報道に集中していた。
この作品でも長井さんが射殺された事件は大きく扱われているが、日本での過熱報道と違い、あの事件前後のビルマ(ミャンマー)での出来事がきちんと描かれているので、全体像がつかみやすい。

あの事件の数日後、僧侶の遺体が川に浮かんでいるのが見つかり、映画ではその映像も映し出されるが、日本ではこの映像は報道されただろうか? 私が見逃しただけなのかもしれないが、少なくともテレビの報道番組では見なかった。BBCなどでは放送したようだ。

日本のテレビ局は、死体がテレビに映るのは残酷だから自主規制したのか、それとも日本人が死んだことばかりに過剰反応して集中しすぎたのか、理由は定かではないが、ビルマ(ミャンマー)ではたいへん尊敬されていると言われる僧侶が殺されたという事件も、日本のマスメディアは大きく取り上げるべきだったと思う。

先日、民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんの自宅軟禁が解除されたが、まだまだ余談は許されないようだ。今後も世界中の目が軍事政権のビルマ(ミャンマー)に注がれるべきだし、この『ビルマVJ 消された革命』も、多くの人に観られるべき作品だと思う。

posted by あつこば at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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