琉球新報 5月17日
[「基地集中は差別」 国連人権委特別報告者 政府に是正再勧告へ]
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-13696-storytopic-1.html
沖縄タイムス 5月17日
[沖縄に対する差別/ディエン国連特別報告者が講演]
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200605171300_05.html
沖縄タイムス 5月15日夕刊
[差別の視点で基地視察/国連特別報告者ディエンさん]
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200605151700_05.html
上記の『琉球新報』の記事によると、
(1)日本による植民地主義・同化政策など
歴史的な背景
(2)沖縄戦
(3)米軍基地の異常な集中
と3つの問題が挙げられています。
日米安保のもとで、沖縄に米軍基地の大部分を押しつけているわけですが、沖縄に対する差別はそれだけではなかったんですね。
そして、このニュースもヤマト(日本)では、ほとんど報道されないでしょう。
(実際に全部のメディアを確かめたワケではないです。掲載しているメディアがあったら教えてください。)
■われわれは「差別している側」だ
ここでの「われわれ」というのは、ヤマト(日本)に住んでいる人の事です。
(沖縄に住んでいる人でこの文章を読んでいる人もいるかもしれませんが……。)
沖縄を差別しているのは誰か。
物事を決めているのは日本政府です。
しかし、沖縄が差別されている事に無関心でいる事もまた、差別している事になります。
今回の米軍再編で、全国各地の米軍基地や自衛隊の基地が強化されようとしています。
「本土の沖縄化」という言い方もされます。
しかし、沖縄はまだまだ差別されています。
日本政府やマスコミが「負担軽減」などと言っていますが、きのうも書いたように負担軽減にはなっていません。
この機会に、われわれヤマト(日本)に住んでいる人間達が沖縄を差別している事に、もっと自覚的になるべきでしょう。
基地がまったく無い地域に住んでいて、こうした問題にまったく関心が無かった人にとっても、日本が「3兆円」も負担させられるというお金の問題には関心を持つ人もいると思います。
沖縄の問題にも、もっと関心を持ちたいものですね。
実は私自身も、沖縄の問題は「知っているつもり」になっていて、関心から外れていました。
今となってはとても恥ずかしいのですが、2004年の8月に沖縄の大学に米軍ヘリが落ちたというニュースを聞いた時も、その瞬間、つい「関係ない」と思ってしまいました。
その後、その事件についての沖縄とヤマト(日本)での報道の差や、事件後の米軍や政府の対応を知るうちに、たいへんな事だと思うと同時に、自分の中にある差別意識に気がつきました。
差別している側の人間は、自分が差別する側にいるという事に無自覚な事が多い。
自分は差別している側なんだ、という事に自覚的でありたいです。
http://atsukoba.seesaa.net/article/18017770.html