かなり大雑把で不十分だったとは思いますが、とりあえず他のところに進む事にして、沖縄の次に米軍基地の数が多い神奈川県では何が問題なのかについて書いてみます。
まずは横須賀です。
■首都圏に原子力空母が居座る!
これはヤバイ、かなりヤバイですよ。
原発(=原子力発電所)は、事故が起きるとチェルノブイリなどのようにたいへんな事になりかねないものですが、その原発と同じような原子炉を積んだ船が原子力艦船です。
海の上に浮かんでジェット戦闘機などの滑走路になるのが空母(=航空母艦)です。
その中で原子炉を主な動力源にしているのが原子力空母ですね。
艦船は、年から年中、海の上にいるわけじゃなくてメンテナンスなどのために、一定期間、港に停泊している必要があります。その港が「母港」になるわけですね。
世界中で、アメリカの空母の母港になっているのは、アメリカ以外では日本の横須賀だけです。
しかも、空母が横須賀港に来た当初は、反対されたので「一時的にいるだけで母港にするわけではない」というような言い訳をしたのですが、現在でも居座って「事実上の母港」にしているんですね。
で、現在、横須賀を「事実上の母港」にしているのはキティホークという空母で、これは原子力空母ではないのですが、アメリカはこれを「原子力空母に替える」と言い始めました。

これが横須賀に来ると言われている原子力空母「ジョージ・ワシントン」です。
原発でさえ危険だと言われているのに、空母は地面に建てる原発と違って、海の上を全速力で航海したり、戦争に出かけていったり、その上をジェット戦闘機が降りたり飛んだりします。
港に入ってくる時や、母港でのメンテナンス中に事故が起きるという事も十分に考えておかなきゃあ危険です。
横須賀に原子力空母が来て、
チェルノブイリ級の事故が起こったら…。
チェルノブイリで汚染された面積は本州の約60%になると言われています。
首都機能は壊滅しますね。
米軍再編にはぜんぜん関心が無いという人にとっても、これは自分の身に降りかかってくるので、大きな問題でしょう。
米軍は「原子力空母は事故を起こした事が無い」と言っています。
しかし、そもそも事故を起こしていたとしても「軍事機密」を理由に米軍が発表していない可能性があります。
実際、1999年に原子力空母「ステニス」が座礁して原子炉が緊急停止する「事故」が起きているそうです。
しかし、この件について米軍は、
「アクシデント(事故)ではなくイベント(出来事)だ」と説明したそうです。
(4月30日の東京新聞「原子炉緊急停止は“出来事”か」)
ところで、原子力空母が恐ろしいのは、日本に住んでいる人達だけではありません。
イラク戦争で使われたように、アメリカが敵(と見なした)国の近くの海まで原子力空母が行き、空母から戦闘機が飛んでいって爆撃をして、人を殺したりや建物を壊したりするわけです。
世界の人たちから見ても、原子力空母は恐ろしいものなのですね。
横須賀に原子力空母が来る、という話だけで疲れた(?)ので、米軍再編の中でも非常に重要な座間基地の事は、後日、書く事にします。
以下に書きました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/19301927.html
そういうレベルです。
原子力発電所は動かないが、原子力空母は動いて戦う。
のでは。
それ原子炉のメンテナンスはアメリカ本国でしか出来ません。