岩国の問題に進みましょう。
いわゆる中間報告「日米同盟:未来のための変革と再編」の文章の後半には、岩国基地の説明として長ったらしい文章が付いています。
------------------------------------------------------ここから引用----
滑走路移設事業終了後には周辺地域の生活環境への影響がより少ない形で安全かつ効果的な航空機の運用のために必要な施設及び訓練空域を備えることとなる岩国飛行場
-------------------------------------------------------引用ここまで---
ここでは、岩国基地は、厚木よりも爆音や墜落など地域住民への影響が少なくてすみ、
なおかつ、「安全かつ効果的」に訓練ができるような施設や訓練空域を整える、
とされています。
訓練施設については後日書く事にして、今回は、上記の文章の中の
「周辺地域の生活環境への影響がより少ない形で」
という部分に注目しましょう。
■住民の悲願だった岩国基地の滑走路沖合移転
もともと岩国市民は、基地が存在する事による騒音と墜落事故の被害をなんとかしたいと思っていました。
1968年に米軍板付基地のF-4ファントム戦闘機が九州大学に墜落した事故がきっかけとなって、「滑走路沖合移設運動」が始まりました。
短期間に数万の署名が集まり、市議会で「岩国基地沖合移設決議」が採択されました。
そして、防衛施設庁の「岩国飛行場滑走路移設に伴う埋め立て事業」が1997年度から始まりました。
この計画は、沖合を埋め立てる事でこれまでの滑走路を1キロ移設する、というものです。
岩国市民は、これで騒音の被害が少なくなると思っていました。
ところが、もとの滑走路部分が市に帰ってくるかと思ったら、どうやらそうではなさそうです。
おまけに、埋め立て地には大規模な艦艇が接岸できる水深13メートルの岸壁も作られていました。
そして、今回の米軍再編で
厚木基地の空母艦載機が移転して来るという大強化が明らかになりました。
岩国市民が市民投票で国に対して「反対」を突き付けたのには、こうした背景があるわけです。
2006年09月11日
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