一般的に「カメラ」というと静止画のカメラのことですね。僕は基本的に動画屋でして、動画の業界内では「カメラ」と呼ぶと動画用のカメラで、静止画用のカメラのことは「スチールカメラ」とか「パチカメ」とか呼んでるんです。
最近は静止画用のカメラも動画が撮れたり、動画用のカメラも静止画が撮れたりするので、ややっこしいんですが……。
友人のミュージシャンからライヴ写真の撮影を頼まれたので、この機会に「えいっ」とカメラを買ってしまいました。

今回、撮影したミュージシャンは、寿[kotobuki]です。http://kotobuki-nn.com/ 僕は横浜のいわゆるドヤ街、寿町で毎年、夏祭りの期間に行われている「横浜寿町フリーコンサート」http://kotobukifree.web.fc2.com/ を毎年、撮影させてもらっていて、その映像の一部は前作のDVD『ウタノゲンバ 〜シーサーズ活動の記録〜』に収録しています。http://atsukoba.seesaa.net/article/161893463.html
そして、寿[kotobuki]は、その寿町フリーコンサートにほぼ毎年出演してます。そんな縁で、今回の撮影を頼まれたのですが、なかなか楽しかったです。
寿[kotobuki]の音楽は歌詞だけではなく音楽や体を使った表現全体にメッセージ性があり、ライヴではそれがわかりやすくお客さんに伝わります。この日のコンサートも、もの凄く盛り上がりました。

左がナビィ、右が宮城善光(ナーグシク ヨシミツ)、真ん中に写っているのが丹波リン太郎先生こと大熊ワタル。
この日のために(?)買ったカメラは「Nikon 1 V1」という機種で、最近増えてきた「ミラーレス一眼」つまり「一眼レフ」と「コンパクトデジカメ」の間で新しいジャンルのカメラ。この「Nikon 1」シリーズの凄いところは、カメラをちゃんとやったことがない僕のような者でも、1〜2日練習すればそれなりの写真が撮れてしまうところ。
そして動画と同じ秒60コマというスピードで連写できるのが凄い。「写真は一瞬の勝負だから、いい表情をするちょっと前にシャッターを押すんだ。気合だよ。気合。」と、昔は習ったような気がするけど……。ライヴの場合、特に歌ってる人の表情は瞬間ごとに変わります。動画から静止画をおこす作業を長年やっていたので、静止画のカメラを買うのなら「邪道」かもしれないけど秒60コマで撮れるカメラを買うしかないと思いました。

なかにはこんなにブレてる写真もあるんですけど、ミュージシャンの凄い気迫が伝わってくるでしょ(言い訳)。
ということで、静止画カメラマン・デビューの報告をさせていただきました。もっと写真が上手い人は、たくさんいると思いますけど(笑)。