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実は『基地はいらない、どこにも』ができあがったばかりの頃に上映会を最初に企画してくださったのは、この大学の学生さんです。
しばらくぶりにうかがいましたが、緑が豊かでいい環境でした。留学生の方も多く、今の大学は国際化が進んでいるんだなあと感じました。
上映後に話をさせていただきましたが、せっかく学生さんが集まっているので「講演」にするよりも、みなさんで一緒にディスカッションしてもらおうと思い、丸くなってもらって、私が学生さんに質問したり、それに対してほかの人に意見を言ってもらったりしました。
最初は皆さん遠慮がちな感じがしましたが、話を聞いてみると、一人一人が基地の問題や戦争と平和の問題について、真剣に考えてくれているのがわかりました。
終了後、私に話しかけてくれた学生さんは「私は今まで沖縄の米軍基地がグアムに移転するのならばいいと思っていましたけど、それは違うということがわかりました」と伝えてくれました。

皆さんが書いてくださったレポートのなかから、いくつかの言葉を紹介させていただきます。
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「さまざまな事をかんがえさせられた」
「私も神奈川出身だけど神奈川の米軍基地の被害を受けている人たちの"痛み"を共有できていなかった」
「根本的な解決策は存在しないのでは?」
「この問題を非暴力的に解決する方法は必ずあるように感じた」
「私には基地で職を得ている友人・知人がたくさんいるので、どのような方法・ステップで基地を減らしていくのかも大きな問題だと思いました」
「候補地の選び方や助成金、かかえる問題点、対立する人々……、本当に原発の問題とよく似ているなと思いました。」
「賛成側の人が必ずしも心から賛成しているわけではなく、あきらめからそちらに回っている場合もあるという話が、印象に残りました」
「米軍基地が『本土』と『沖縄』、『沖縄』と『へのこ』という差別問題であることや、環境問題であることを理解した」
「もっともリアリティを感じたのは『争うことに沖縄の人々は疲れている』というお話だった」
「日本の基地から飛んでいった軍隊が人を殺していることも、はじめてはっきりと意識しました」
「日頃、基地と身近に暮らしてきたものの、その基地は戦争の拠点となるものであることを考えずに暮らしていたことに気づかせていただきました」
「基地を置くということは、人を殺す手助けをしているという認識をしていませんでした。私たちが思考停止の状態になることが、いちばん良くないことだと思います。」
「暴力に頼らなければいけない世界の仕組みを変えようと努力する必要があります」
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一人ひとりが、自分で考え、他の人と話してまた考えることの大切さもあらためて感じました。
参加してくれた学生さんたちに感謝します。
沖縄や厚木だけでなくグアムや中国朝鮮ロシア等から全ての基地がなくなりひぼうりょくのミライシュギが当たり前になりますように。
あつこばさんや9条を守り非核し軍廃止を目指す全ての人に明るい差別迫害なきアズワんのような権利も義務もなく争いもお金も不要な社会が来ますように。