今回の辺野古での「事前調査」は環境アセス法にも違反していると言われています。
このブログにもトラックバックしてくださったokinawa_maxiさんのブログに詳しい解説があります。
「事前調査」は環境アセス法に違反している
http://blogs.yahoo.co.jp/okinawa_maxi/45347232.html
つまり、環境アセス法では調査方法を書いた「方法書」というものを作らなければならない事になっています。
そして、一般住民及び知事等の意見を求めるために地元の沖縄県知事に送付して公開する必要があるそうです。
ところが、今年2月に仲井真沖縄県知事などがアセス方法書の「受理に難色」を示したら、アセス前段の「事前調査」の位置づけで関連調査をすると言い出したんですね。
上記のokinawa_maxiさんのブログに書かれているように、
----------------------------------------
そもそもアセス法は、環境「調査」そのものが環境を改変するおそれもあるところから「方法書」の制度を導入したのであって、「事前調査」を行うことはアセス法を逸脱し、アセス法を骨抜きにする違法行為である。
----------------------------------------
といえます。
■「事前調査」はすべての情報が非公開
環境アセス法では調査方法を書いた「方法書」を公開して住民や知事の意見を聞く事になっているのですが、今回の「事前調査」では一切公開されていません。
辺野古での新基地建設に反対している人は「調査前に県民が意見を言える環境アセス法の存在をないがしろにし、県民を愚弄するものだ」と語っています。
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000704260003
この件に関して防衛省に訴えにいった方によると、対応した担当者は、
「あくまで回答をする気はない、調査方法を教える気はない、そして(調査結果を分析するために)雇う専門家の名前を教える気はない」と答えたそうです。
http://shark.ti-da.net/d2007-04-25.html
つまり、防衛省の都合のいいように調査結果の分析をする「御用学者」を雇って「環境に問題がない」という結果を出させるけれども、その結果を出すのが誰かは教えない、という事ですね。
非公開にすると、さらに問題があります。
沖縄タイムスの記事によると、
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200704251300_02.html
沖縄リーフチェック研究会の安部真理子会長は、
「内容を公開し、専門家の意見を反映すれば一回で終わる調査が、繰り返されることで環境にダメージを与える」としています。
当然、沖縄の新聞も批判的です。
沖縄タイムス社説
「アセスの趣旨からも疑問」
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20070425.html#no_1
http://atsukoba.seesaa.net/article/40372370.html