2007年05月02日

改憲要求の「アーミテージ・レポート2007」

明日は憲法記念日です。

今日は辺野古の事を書くのはお休みして憲法の話を書きます。

昨年の憲法記念日には、以下の文章を書きました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/17333881.html

上記の文章では、2000年に出された「アーミテージ・レポート」について書きましたが、その後、今年(2007年)2月16日に、再び「アーミテージ・レポート」が出されました。
http://www.csis.org/media/csis/pubs/070216_asia2020.pdf
armitage.jpg
正式なタイトルは、
The U.S.-Japan Alliance: Getting Asia Right through 2020
日本語に翻訳すると『米日同盟−2020年までのアジアの正しい方向付け』というところでしょうか?

■巧みな言葉で改憲を「要求」

憲法に関しては、以下のように書かれています。
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日本で進行中の憲法に関する論争は、地域的及び世界的な安全保障問題に対する日本人の関心が増大していることを反映するものとして、勇気づけられるものである。
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(『核兵器・核実験モニター』277号)

「勇気づけられるもの」などという受動的な表現にしていますが、これはカモフラージュで、実際には圧力をかけているわけです。

上記の文章に続いて
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その論争は、同盟協力への現存している制約が我々の能力の合力に限界を生み出していることを認識している。
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(同上)

つまり、「現存している制約」とは憲法九条です。そしてそれにより集団的自衛権を行使しないということがアメリカと日本の軍事力の「合力に限界を生み出している」わけで、日本人もそれをわかっている、と言っているわけですね。

そして、憲法や憲法解釈については、あくまで「日本人によって解決されるべき問題」だとエクスキューズを入れて内政干渉にならないようにしつつも、
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米国は日本がより幅広い取り組みのできる同盟パートナーであることを歓迎するであろう。
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(同上)

などとまとめています。

「歓迎するであろう」ということは、日本が改憲をしないと「歓迎されない」という事で、その時は黙っていないぞという脅しです。

内政干渉にならないように巧みに言葉を使いつつ、
実態としては改憲を「要求」しているわけですね。


この他、米軍再編と憲法との関係については、以下のサイトに書いています。
http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20070212.html

明日からは、再び辺野古について書いていきます。
posted by あつこば at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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