http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070518dde001010033000c.html
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海自のダイバーは、沖縄近海に停泊している掃海母艦「ぶんご」(基準排水量5700トン)から未明にボートで調査海域に派遣され、夜明け前には作業を終えた。
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この点は非常に重要です。他の報道では書かれていませんでした。
ダイバーはウェットスーツを着ているので、見た目では防衛施設局に雇われた業者なのか、それとも海上自衛隊員なのかわかりません。
上記の報道通りだとすると、他の報道に写っていたダイバーは海上自衛隊員ではないようです。
毎日新聞のサイトには記載されていないのですが、mixiで配信された毎日新聞の同様の報道には以下の部分もあります。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=214521&media_id=2
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防衛省幹部は「防衛施設庁の指示により、海底での設置作業に入った。海自は(夜間の)海底での作業に慣れている」と述べた。
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それにしても、なぜ自衛隊は夜明け前に作業を終わらせたのでしょう?
■夜中にこっそり行う必要性は?
最初に考えられる事としては、反対している人達に見られないように、夜中にこっそり作業をしたという事です。
見られてしまうと作業を阻止される可能性があります。
以前もhttp://atsukoba.seesaa.net/article/41622704.htmlで書きましたが、海で揉み合いにでもなって自衛隊員が民間人に手を出したらたいへんな事になります。
そうならないためにも、見つからないように夜中にこっそり作業をしたのでしょう。
また、昼間の作業は反対している人達に阻止されるので遅れてしまいます。珊瑚の産卵期が来るまでに調査機器を設置しなければ調査が1年遅れてしまいますから、阻止されないように夜中に作業を進めたという事も考えられます。
平和のために本当に必要な事であれば昼間に堂々と大がかりにやればいいのです。
それができずに夜中に作業をさせられる自衛隊員の方も気の毒だと思います。
■そもそも夜中の作業は問題
政府が閣議決定しながらも反対の声が強くて断念せざるを得なかった「辺野古沖案」の頃、防衛施設局の作業は夜中には行わない事になっていました。
当時、反対されて作業が遅れたので焦った防衛施設局は夜中に作業を強行してさらに批判を浴び、結局、「辺野古沖案」は撤回せざるを得ませんでした。
「夜中に作業をしない」というのはジュゴンが夜中にエサを食べに来るから配慮したはずでした。
今回の海上自衛隊の作業は夜中にやってもよい作業なのでしょうか?
■自衛隊員の立場は?
5月11日の琉球新報によると、http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-23663-storytopic-3.html
海上自衛隊員が「施設庁の身分として」作業をする可能性があるとされていました。
私は自衛艦から海に出て作業をすると「自衛隊を導入」というイメージが強いので、海上自衛隊員が防衛施設局の作業船に乗り込み、業者なのか自衛隊員なのかわからないように紛れ込んで作業をするのかと思っていました。
やはり命令系統などの調整ができなかったのでしょうか、前述の報道によると海上自衛官は夜中に掃海母艦「ぶんご」からボートで来たようです。
■自衛隊の映像を撮らせたくなかった?
その「ぶんご」ですが、今回の各メディアの画像を見る限りはどこにも写っていません。
米軍基地建設のための調査に自衛隊が参加するなどという事は、初めての事だそうですから、報道各社は当然、空から撮影するなどして掃海母艦「ぶんご」を撮ろうとしたでしょう。
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200705181700_01.html
「海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」は同市辺野古沖では確認されなかった」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007051802017127.html
「久間氏は派遣した海自の掃海母艦「ぶんご」が調査現場の近海に待機していることも認めた」
と書かれていますから、「ぶんご」は夜中に大浦湾にやってきてボートを降ろし、夜明けまでに近海へ退去した可能性が高いと思われます。
これも、各メディアに撮影されて「自衛隊を動員」と大々的に報道されるのを恐れたのでしょう。
http://shark.ti-da.net/e1576109.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/42946158.html