2007年06月08日

国民を監視している情報保全隊の情報はなぜ漏れたの?

昨日も書きましたが、国民を監視している内部文書が明るみに出た自衛隊の「情報保全隊」についてです。

■情報保全隊の活動内容は?

Googleで「情報保全隊」を検索すると最初に出てくるのが以下のサイトです。
マニアの方が作っているようです。
http://www010.upp.so-net.ne.jp/kawadai/special/inv.html

「情報保全隊」というのは、2000年に現職海上自衛官がロシア大使館駐在武官と接触し機密情報を流していた事件が発覚したために、内部の情報保全隊性を強化するために作られたそうです。

前述のサイトによると、
----------------------------------------------------ここから引用----
1.自衛隊に対する外部からの働きかけ等から部隊を保全するために必要な資料及び情報の収集整理

2.職員と外国駐在武官等との接触状況に係る資料及び情報の収集整理

3.部隊等の長による職員の身上把握の支援

4.庁秘または防衛秘密の関係職員の指定に当たって、当該職員が秘密の取扱にふさわしい職員であることの確認の支援

5.立入禁止場所への立入申請者に対する立入許可に当たって、秘密保全上支障がないことの確認の支援

6.政府機関以外の者に対する庁秘または防衛秘密に属する物件等の製作等の依頼の許可に当たって、秘密保全上支障がないことの確認の支援

7.各種の自衛隊施設に係る施設保全業務の支援

8.施設等機関等の情報保全業務の支援
----------------------------------------------------ここから引用----
となっています。

最初の項目にある「外部からの働きかけ」という事は、市民団体などからの意見が伝わる事で、自衛官やその家族の中に、自衛隊の方針に逆らうような思想信条を持つ者が生まれないように監視をするというのが目的だったのでしょう。

それがいつのまにか、肥大化して、国民を監視するものにすり替わっていったようですね。

■情報が漏れたのは内部告発

今回は、自衛隊の内部に「こんな調査をしていしていいのだろうか」という疑問を持った人がいて、善意で内部告発したようです。

共産党の発表によると
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-07/2007060703_01_0.html
----------------------------------------------------ここから引用----
これらの文書は、自衛隊関係者から日本共産党に直接提供されたものである。
-------------------------------------------------------中略---------
情報提供者は、陸上自衛隊の情報保全隊は、「国民的に高まったイラク派兵反対運動の調査を中心的な任務とし、他の情報よりも優先して本部に報告する体制をとっている」、--------------------------------------------------------------------
「情報保全隊は上部からの指示で、各方面ごとに反対運動を調査し、各方面の情報保全隊は、情報を速やかに情報保全隊本部に反映するため、毎日昼に前日の反対運動をまとめて報告する」と証言している。
-----------------------------------------------------引用ここまで---

記者会見での一問一答
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-07/2007060702_06_0.html
----------------------------------------------------ここから引用----
 ――情報提供者は複数ですか。

 志位 自衛隊関係者という以上は、(情報源の保護という見地から)コメントを控えさせていただきたい。

 ――現職ですか。

 志位 (自衛隊関係者とは)自衛隊に過去在籍したか、現在在籍しているか、どちらかの方ということです。

 ――情報提供者が提供した意図はどこにありますか。

 志位 「こんなことは許されてはならないことだということで、告発していただきたい」ということが本人からありました。こういう監視活動自体が許されてはならないことだと考えているということでした。
-----------------------------------------------------引用ここまで---

自衛隊の内部文書の中身については、昨日、紹介しました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/44135852.html

自衛隊の派兵に反対する人達の中には、自衛官の命を守るために反対するべきだと思った人もいます。
そういう人達も含め、反対する人や取材する人達、さらには自衛隊とは関係がない消費税や年金の問題を訴えている人達、すべてを最初から「敵」と見なして一方的な区分けをし、監視するのは内部の方から見てもおかしいと思ったのですね。
 


posted by あつこば at 16:27| Comment(1) | TrackBack(1) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
続報も分かりやすいです。ありがとうございます。今もこの違法なことが行われているということですから、市民の方も抗議をしたり、関心を持ち続けて、やめさせなくてはいけません。一部の人が迎えた「茶色の朝」を、国民全体に広げたい、というのが国の目的でしょうから。
Posted by 非戦 at 2007年06月09日 08:52
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