2007年09月06日

宮崎県 新田原で日米戦闘機訓練

(9月7日 改訂)

一昨日の4日、宮崎県の自衛隊新田原(にゅうたばる)基地を拠点にして、戦闘機の日米合同訓練が行われました。

画像は反対行動とその上空を飛ぶ戦闘機です。

s-IMG_2177trim.jpg

どんな訓練をしたのかというと、

http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=6430
----------------------------------------------------ここから引用----
米軍嘉手納基地(沖縄県)を拠点とする第18航空団のF15戦闘機と新田原基地所属のF4戦闘機のそれぞれ2機が、互いに仮想敵となり、空中戦で敵を撃墜する訓練を行った。
-----------------------------------------------------引用ここまで---

■沖縄の「負担軽減」なのか?

これは日本政府が「沖縄の負担軽減」を名目としている米軍再編の一環です。
今回は沖縄のF15戦闘機が来て行われたのですが、この「訓練移転」は沖縄で行われている訓練を本州や九州で行うだけではありません。

米軍再編に関する日米両政府の合意文書には、
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_aso/ubl_06/2plus2_map.html
----------------------------------------------------ここから引用----
当分の間、嘉手納飛行場、三沢飛行場及び岩国飛行場の3つの米軍施設からの航空機が、千歳、三沢、百里、小松、築城及び新田原の自衛隊施設から行われる移転訓練に参加する。双方は、将来の共同訓練・演習のための自衛隊施設の使用拡大に向けて取り組む。
-----------------------------------------------------引用ここまで---
と書かれています。

これを図にすると以下になります。
kunren_iten.jpg iten+logo.jpg
【2008年12月12日 注:この図の表記には問題があることがわかりました。】
http://atsukoba.seesaa.net/article/111103728.html

今年の6月には山口県 岩国基地のF/A-18が福岡県の自衛隊 築城(ついき)基地の訓練に参加しました。

日本政府によると「沖縄の負担軽減」が名目になっていましたが、本当の目的は日米の合同訓練の機会と場所の拡大だと言えます。

今回、新田原の訓練で、
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070903/ssk070903005.htm
----------------------------------------------------ここから引用----
マイケル・クーニー空軍大尉(27)は記者団に対し「(訓練は)とても重要だと考えている。これからの日米の良い関係を築くためにも有益だ」と話した。
-----------------------------------------------------引用ここまで---
と報道されています。

5月には石川県の自衛隊 小松基地を拠点に、今回と同様の訓練が「沖縄から移転」して行われましたが、実際に沖縄のメディアではこのように報道されています。

「訓練移転 負担減ならず/1日の騒音回数 5月最多」
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200705251700_01.html
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騒音被害の軽減を目的に米軍戦闘機が本土で訓練を実施した十六日からの七日間に、多くの人が不快に感じる七〇デシベル以上の一日の騒音発生回数が嘉手納町で百七十五回(二十一日)、北谷町で二百一回(十七日)を計測し、五月(二十四日現在)の最多を記録した。
訓練移転により騒音が減り、日米両政府が訴えた"負担軽減"につながるはずだったが、住民の期待を裏切る結果となった。
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■「歓迎ムード」もあるというが……

最初に紹介した画像のように反対の声もありましたが、それとは逆に米軍を歓迎する動きもあったようです。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/045/045_07090501.htm
----------------------------------------------------ここから引用----
 3日夜の住民による歓迎パーティーでは、土屋町長が「ようこそ新富町へ。ウエルカム」とあいさつして歓待。住民が米兵に酒を勧めたり、記念写真を撮るなどしたりして楽しむ姿があちこちで見られ、クーニー大尉は「非常にすてきでした。エンターテインメント(出し物で披露されたひょっとこ踊り)を楽しむことが出来た」と喜んでいた。町によると、米兵たちはパーティーの後、町内のスナックでも飲食したという。
-----------------------------------------------------引用ここまで---

これは、5月に成立した米軍再編特措法の影響もあるかもしれません。
この法律では、米軍再編を受け入れた自治体に対して、再編の進み具合によってお金を出すという法律です。

もととも自衛隊がある町ですから、軍隊に対して否定的な意見は言いづらいのが現状です。
それでも米軍再編の計画が発表された2005年には全国各地の自治体が反対しました。

ところが米軍再編特措法ができてしまって多くの自治体が受け入れざるを得ない状況に追い込まれているのです。

■今回の騒音だけで済むのか?

今回の訓練は、自衛隊が行なっている訓練より大きな騒音はなかったらしいです。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/045/045_07090501.htm
----------------------------------------------------ここから引用----
 新富町は基地周辺の3か所で騒音測定を実施。数値は発表されなかったが、町によると、自衛隊機との差はなかったという。
-----------------------------------------------------引用ここまで---

新田原での初めての合同訓練という事もあり、遠慮したのでしょうか。
冒頭で紹介した記事によると、今回、合同訓練をしたのは自衛隊のF4戦闘機と米軍のF15戦闘機です。
F4戦闘機はF15戦闘機よりも騒音が激しいそうですので、米軍機のF15戦闘機が参加しても、もともとの騒音ほどにはならなかったのかもしれません。

ただ、だから静かだったかというとそうではなく、もともと自衛隊の訓練で騒音はあったのです。

http://www.ohmynews.co.jp/news/20070904/14720
----------------------------------------------------ここから引用----
以前、パソコンサポートで新富町に来たことがあるが、宅内でお客様と話をすることができないほどの騒音を感じたことがあった。同じ県内、しかも20数キロしか離れていない町で、このような騒音のなかで生活している方々がいるのである。

 「訓練があるときは、いつもこうなのですよ。もう慣れっこになりましたが、頭痛が出るときがありますね」

 「子どもが小さいと昼寝をさせるのにも大変です。事前に訓練日と時間が知らされるので、そのときは子どもを連れて外出します」
-----------------------------------------------------引用ここまで---

しかも、反対の声がまったくあがらなければ、もっと激しい訓練をしたかもしれません。

米軍再編の日米両政府の合意文書には、
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/henkaku_saihen.html
----------------------------------------------------ここから引用----
緊急時における航空自衛隊新田原基地及び築城基地の米軍による使用が強化される。この緊急時の使用を支援するため、これらの基地の運用施設が整備される。
-----------------------------------------------------引用ここまで---

とされています。つまり緊急時(有事には)新田原基地と福岡県の築城基地を使う事になっていて、そのための運用施設も作ると書かれているのです。

ですから、今後、さらに激しい訓練が行なわれる恐れがあります。

■アメリカの長い戦争に参加させられる

アメリカの国防総省による4年ごとの国防計画見直しの文書(QDR2006)には、新田原基地で打ち合わせをする日米のパイロットの写真が掲載されています。

原文はこちら(重いです)
http://www.defenselink.mil/qdr/report/Report20060203.pdf

nyutabaru_qdr.jpg

手前にF-15の模型を置いた、かなりやらせくさい写真ですが、国防計画見直しの文書にわざわざこの写真を掲載している事からも、米軍が自衛隊との共同作戦を重視しているのがわかります。

そして、この文書の冒頭には「アメリカは長い戦いに関わっている」と書かれているのです。

longwar400305.jpg

ラベル:訓練移転
posted by あつこば at 16:01| Comment(5) | TrackBack(1) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最後の画像はこれですね↓ttp://www.defenselink.mil/qdr/report/Report20060203.pdf
確かに「長い戦い」なんですが、これって「9.11」に端を発した「テロ撲滅を成し遂げる為の長い戦い」といった意味なんじゃないでしょうか?
日本語でもこういう言い回しはよくしますよね、何かを成し遂げる為の道程を「戦い」と例える事(戦闘行為じゃなくても)
ただたんなる「戦争」とは違うんじゃないですか?

それとは別に、今回のような文章を引用する場合はそれに関する文節をちゃんと出すかソースを提示するべきです。
今回のあなたの引用の仕方ではこれまでのあなたの発言のように「long war」という文章の極一部だけを取り上げて自分の憶測・主観のみで
アメリカを非難しているようにとれます
しかも、その「長い戦争」が何を示した言葉なのかも書いてありません
また同じような間違いを犯す気ですか?
Posted by 我王 at 2007年09月06日 22:00
矢印の方向を間違った
Posted by 我王 at 2007年09月06日 22:02
ご指摘のとおり原文は以下です。
http://www.defenselink.mil/qdr/report/Report20060203.pdf

原文のpdfファイルが重いのと、細かく出典を書きすぎるとくどくなるのでURLを掲載するのはやめようと思いました。ご指摘もありましたので入れておきました。

「a long war」は、意味としては「(戦争も含めた)長期にわたると予想される戦い」という事だと思います。
「長い戦争」でもいいと思いますが「長い戦い」のほうが正確なようですので修正しておきました。

いずれにしても、アメリカはその「長い戦い」に日本をはじめとする同盟国を巻き込もうとしているのです。

Posted by あつこば at 2007年09月07日 10:35
>沖縄の「負担軽減」なのか?

F-15の数は増えていないのだから、他所で訓練すれば沖縄の負担は軽減されるでしょ。

当たり前の話です。
Posted by けしいんうつのみや at 2007年09月11日 02:11
中国軍から守ってくれるありがーい米軍
をなんで目の敵にできるのかねぇ。
あ、自主軍備奨励なのですか!
Posted by 宮崎県人 at 2007年09月11日 20:26
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Tracked: 2007-09-28 20:11