9月7日に書いた文章で、「テロ特措法」で派遣(派兵)された自衛艦が補給した燃料がイラク戦争に使われたのではないか、という疑惑について書きました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/54298276.html
これに対して米軍は明確に否定しました。
----------------------------------------------------ここから引用----
11日、バーレーン・マナマの米海軍第5艦隊司令部の将校クラブで行われた多国籍海軍幹部に対する日本人記者団のインタビュー前。多国籍海軍は冒頭で、1枚紙の報道用資料を配った。
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「日本の補給艦はOEFを支援する艦船だけに給油している。海上自衛隊は『イラクの自由作戦(OIF)』を支援したことはない」
-----------------------------------------------------引用ここまで---
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070919/skk070919001.htm
しかし、NPO法人「ピースデポ」が明らかにした実態は、さらに反響を呼んでいます。
http://www.peacedepot.org/media/pcr/mediarelease3/oil.htm
これは、米海軍の航海日誌や司令官年次報告など公文書の調査を元にしたものです。
20日夜の「報道STATION」でも放送されました。
■日本が給油した燃料はイラクへの作戦に使われた!?

この画像は米軍艦艇に洋上給油を行なう海上自衛隊の補給艦「ときわ」(右)です。
ピースデポが航海日誌を調査して分析したところによると、2003年2月25日、補給艦「ときわ」が米軍の補給艦「ペコス」に給油し、その「ペコス」が他艦と接触することなく米空母「キティホーク」とミサイル巡洋艦「カウペンス」に燃料を給油したそうです。
つまり、
「ときわ」→「ペコス」→「キティホーク」という形で、日本の海上自衛隊が間接的に米空母「キティホーク」に給油したわけです。
「キティホーク」はその後、イラク南部監視(サザン・ウオッチ)作戦に参加、その後アメリカはイラク戦争に突入します。
2003年3月20日、イラクに対する最初の攻撃としてトマホークミサイルを発射したのは、ミサイル巡洋艦「カウペンス」です。
空母「キティホーク」は、3000回にわたって艦載機を出撃させ、その艦載機がイラクで空爆を繰り返しました。(5375回という説もあります。)
■国会答弁の拠り所は崩壊
実は海上自衛隊が「キティホーク」に間接給油していたという問題は、2003年当時も問題になりました。
当時、官房長官だった福田康夫氏はに以下のように発言しています。
----------------------------------------------------ここから引用----
「米海軍から『海自から提供を受けた燃料をテロ対策特別措置法の目的以外に使用したことはなく、今後も使用しない。海自からの燃料をイラク攻撃に参加した米空母キティホークなど第5空母戦闘群の艦艇が使用したことは当然ない』との回答があった」
-----------------------------------------------------引用ここまで---
(2003年5月7日 読売新聞)
http://groups.yahoo.co.jp/group/nomorewar/messages/8257?threaded=1&expand=1
その後、政府は、海上自衛隊が米補給艦に補給したのと同じ日に米補給艦から空母「キティホーク」への給油が行なわれたことを認め、2003年5月16日の国会答弁では、当時の石破 茂 元防衛庁長官が以下のように弁明しています。
----------------------------------------------------ここから引用----
海上自衛隊の補給艦が事前に当該アメリカ補給艦に二十万ガロン、この二十万ガロンというのは空母が一日使う量でございますが、これの燃料提供を実施しておるわけでございます。
-----------------------------------------------------引用ここまで---
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/
001515620030516006.htm
(↑コピーして改行を消してください。)
つまり、海上自衛隊は1日分しか給油しておらず、「キティホーク」が使ったとしてもその日はアフガニスタンに対する作戦に従事していて、それを使い切ってからイラクに向かったという理屈です。
しかし、今回、ピースデポは「ペコス」の航海日誌を調査し、「ときわ」から受けた燃料は、約20万ガロンではなく約80万ガロンだったという事実を確認したのです。
これについては防衛省も当時の発表は間違いだったと認めました。
----------------------------------------------------ここから引用----
防衛省は「誤った数字に基づき答弁が行われたのは遺憾」と陳謝。
-------------------------------------------------------中略---------
防衛省側の確認で、海自補給艦は米補給艦「ペコス」にキティホークに渡る燃料を給油した後、別の艦艇に洋上補給を実施しており、その際の給油量をペコスに対する量と取り違えていたと判明した。
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キティホークは当時、ペルシャ湾でのイラク南方監視作戦に参加。同年5月の国会などで防衛庁(現防衛省)は「給油量は約20万ガロンで空母1隻のほぼ1日の消費量。イラクでの作戦に使うことはあり得ず、テロ特措法の給油対象として問題ない」と説明していた。
-----------------------------------------------------引用ここまで---
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070921-259364.html
加えて、日本政府と防衛省による「約20万ガロンは空母のほぼ1日分の消費量」という説明も怪しくなっています。
ピースデポによると1日の消費量は約11万3000ガロンだそうです。海上自衛隊が「間接給油」したとみられる約80万ガロンは1週間分とのことです。

■アフガンへの作戦には参加していなかった!?
前述の石破 茂 元防衛庁長官の答弁では、「キティホーク」は2月25日には「不朽の自由作戦」(アフガニスタンに対する作戦)に従事していたとされています。
つまり「テロ特措法」で派遣(派兵)されているわけですから、そうでなければ国民に対しての説明が成り立たないのです。
しかし、この件についても疑いが持たれています。
ピースデポの調査によると、横須賀を出た「キティホーク」と「カウペンス」は、オマーン湾深くの給油地点に向かい、そこからすぐにペルシャ湾に入っています。
http://www.peacedepot.org/media/pcr/mediarelease3/oil.htm
以下の地図がわかりやすいです。
http://www.peacedepot.org/media/pcr/mediarelease3/annex7.pdf
http://www.peacedepot.org/media/pcr/mediarelease3/annex8.pdf
ピースデポは、キティホークの司令官年次報告も入手、分析しました。そこからは「不朽の自由作戦」や「アフガニスタン」という言葉は一言も出てこなかったそうです。
そしてキティホークの任務は、イラク南部監視(サザン・ウオッチ)作戦とイラクへの開戦後の「イラクの自由作戦」だったのです。





日本政府と防衛省はその「間接給油」について事前に知っていたのかどうか
といった一番大切な部分が抜けているんですが?
このままでは何が言いたいのか、何の為にあえてこの記事を書いたのかが
伝わってこないんですがね
わかりづらかったでしょうか?
----------------------------------------------------ここから引用----
海上自衛隊が「キティホーク」に間接給油していたという問題は、2003年当時も問題になりました。
-----------------------------------------------------引用ここまで---
と書いてはあるのですけどね。
もちろん、政府も防衛庁(当時)も海上自衛隊がキティホークに間接給油していたという実態は知っています。
当時の国会審議も、当然、それが前提になっています。
引用する量が多くなると読みづらくなると思い、最小限にしました。
表現方法をあらためて検討してみます。
私は文脈からして当然政府が知らぬ訳が無いと思っています。というか書くまでもなかろうと。
でなければ「キティホークの燃料消費量は1日20万ガロン」などというウソをいうはずが無いし、給油量を20万ガロンと偽る必要もないでしょう。(まさか防衛省の言う「単純ミス」ってのを鵜呑みにされている訳はないですよね!)
http://atsukoba.seesaa.net/article/58797668.html