問題は米軍再編に関係しています。空母艦載機の岩国基地への移駐計画に岩国市は反対しているのです。
空母艦載機とは空母に積む戦闘機のことです。異常な爆音を撒き散らし、事故の危険性もあるために、日米両政府は、人口密集地帯である神奈川県の厚木基地から岩国基地に移駐させようとしています。
※画像は厚木基地周辺の民家の上を飛ぶ空母艦載機。
■国は岩国市との約束を破ったのです!
現在、岩国市では市役所の庁舎を建て替えています。この工事にかかる費用のうち約4割にあたる49億円を国が出すことになり、これまでに14億円を出してきたのですが、米軍再編に反対しているからという理由で、国は、出す予定だった残りの35億円を出さないと言い出しました。
しかし、国が出していた建て替え費用は、もともと米軍再編を受け入れる前提で出していたお金ではありません。
米軍再編の計画が起きる以前、1996年「SACO合意」での、沖縄の普天間基地に配備されている空中給油機 KC−130(ハーキュリーズ)を12機、岩国基地に移駐するという計画を、岩国市が受け入れたために、それに対する見返りとして出されていたのです。

※画像は「空飛ぶガソリンスタンド」空中給油機 KC−130(ハーキュリーズ)。
防衛施設庁(当時)の説明によると、空中給油機は岩国に移駐するけれども、自衛隊鹿屋基地(鹿児島県)とグアムで「ローテーション展開」する計画に変更したので、当初よりも負担の規模が減った、と説明しています。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~iwakuni/iwakuni/sinchoushahojokin.htm
とはいえ、だからといって出す約束をしていたお金を、米軍再編で新しく出てきた厚木基地 空母艦載機の移駐計画を受け入れなければ出さないというのは、話が違いすぎます。
前述したように、空母艦載機による周辺への被害は、空中給油機とは比べものになりません。
※画像は老朽化した現在の市庁舎。(2006年3月撮影)
新市庁舎は2008年3月に完成予定で工事はほぼ終わっています。画像は以下で見られます。
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/12/post_9339.html
市庁舎建設のお金だけではなく、今年成立させた「米軍再編特措法」で各地にバラまかれるお金も、米軍再編に反対している岩国市はもらえないのです。
http://atsukoba.seesaa.net/article/42692838.html
2006年10月に行なわれた市議会選挙の結果では、当選した市議会議員の約半数が米軍再編に反対していたのですが、こうした事情から、徐々に「受け入れたほうがいいのでは」という意見が出てきました。
そんな中、国が出さないと言い出した建て替え費用35億円をどうするかを巡って、市議会と市長とが対立し、今回の市長の辞任になったのです。
このような「兵糧攻め」とも言える岩国市いじめのやり方は、逮捕された前防衛事務次官の発案だという指摘もあります。

※画像は岩国基地。事実上の基地拡張と言える埋め立て工事が行なわれています。(2006年9月撮影)
2006年3月の住民投票。同4月の市長選挙に続き、岩国市では空母艦載機の移駐を巡って、三度民意が問われることになります。
住民投票日の記者会見の様子は以下です。
http://dogalog.excite.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48027200/48027200peevee25421.flv
移駐容認派も「今度こそ負けられない」と「背水の陣で選挙戦に臨む」と言われています。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07122802.htm
米軍再編に翻弄される街、岩国市民の選択が注目されます。
P.S.
国が出す予定だった49億円に関しては、空中給油機を受け入れるだけでその金額を出すのは高すぎる、もともと国は、最初から空母艦載機を受け入れさせるつもりだったのではないか、あるいは、2002年にCH53Dヘリコプターのハワイからの移駐を受け入れた見返りだったのではないか、というような説もあります。
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000150702260002
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/12/post_9339.html
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/12/post_9f4f.html
岩国の問題に関しては、以下にも書いています。
【岩国】空母艦載機の移転とは?
http://atsukoba.seesaa.net/article/21881264.html
住民の悲願だった岩国基地の滑走路沖合移転
http://atsukoba.seesaa.net/article/23600964.html
岩国と厚木の両方が使われ、佐世保も準母港化
http://atsukoba.seesaa.net/article/19470135.html





元々そんな不安要素のある金をあてにして庁舎の建て替えなんかしようとするのもどうかと思いますが?
それと、航空機の墜落事故というのは大型機の方が被害が大きくなるって知ってる?
危険度にしても離着陸の難しさ、搭載燃料の量、墜落地点周辺へのダメージの大きさ、等々……………
結構高いんですよ
空母艦載機の方が「危険」というのは一概には言えません
地震で立て替えを余儀なくされ、耐震構造を検討した結果、費用がかさんだようです。
ただし、それにしても市庁舎の建設計画は高すぎて問題だったという指摘をしている人はいます。
リンク先等を読んでいただければと思います。
> P.S.の話が本当なら補助金の停止はおかしい事ではないですね
CH53Dは、すでに受け入れていますから、その見返りだとしてもお金は出し続けるべきですね。
> 航空機の墜落事故というのは大型機の方が被害が大きくなるって知ってる?
戦闘機と空中給油機とでは、墜落事故の頻度は、どうなんでしょうか?
被害は墜落事故だけではなく、騒音の被害が大きいと思いますよ。
岩国に移駐してくる機体の数も、訓練の激しさも違いますね。
移転に伴って増える米兵の数も違います。愛宕山住宅の問題や米兵犯罪など、その影響も懸念されています。