2008年01月22日

辺野古(へのこ)で2月にも「本調査」!?

辺野古(へのこ)での米軍の新基地建設計画で2月にも「本調査」が始まってしまいそうです。

昨日、沖縄県の仲井真知事は環境アセスの「方法書」に対する知事意見を提出しました。
それは方法書の「書き直し」を求めるという、一見かなり厳しい内容になっていますが、実は防衛省の調査にお墨付きを与えてしまいかねない問題のある内容になってしまいました。

今回は、まず、その「方法書」と「知事意見」について説明しましょう。

■「方法書」と「事前調査」

そもそも辺野古での基地建設計画のような大規模の工事をする場合には、環境に悪影響を与えないように「アセス法」という法律にもとづいて、調査を始める前に工事内容などを書いた「方法書」という書類を出さなければなりません。

ところが、日本政府はアメリカとの約束で早く基地を造りたいために、方法書を出す前の去年の4月に「事前調査」と称して調査を始めてしまいました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/40372370.html

その後、5月には調査に自衛隊まで動員しています。
http://atsukoba.seesaa.net/article/42946158.html

8月になって防衛省(那覇防衛施設局)は、ようやく方法書を提出しました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/50947686.html

houhousho.jpg

この方法書では、それまでにはわからなかった計画の概要も明らかにされました。
しかし、基地や工事の説明部分は7ページしかないという不充分なものでした。

しかも、その後、その方法書には隠されていた基地建設計画の事実が明るみに出ました。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-28335-storytopic-1.html

不充分なその方法書はアセス法に基づき「公告縦覧」といって公開され、市民の意見が集まりました。

その後、沖縄県の環境影響評価審査会が答申書を出しました。

それを受けた知事が出したのが「知事意見」です。

■「答申書」と「知事意見」

県環境影響評価審査会が答申書を出す直前の今月11日になって、防衛省(沖縄防衛局)は150ページもの追加資料を出してきました。
そこで初めて、工事のために1700万立方メートルもの海砂を採取する計画であることがわかりました。

そうしたことに対する批判が相次ぎ、18日に出された答申書は厳しい内容になりました。
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20080118.html#no_1

それを受けて出された知事意見も、方法書の書き直しを求める内容でした。
しかし、アセス法に基づく方法書からの「出し直し」をして公告縦覧で市民の意見を聞くのではなく、「書き直し」て提出すればいいという程度のものになってしまいました。

さらに、方法書が出る前から現在にいたるまでも続けられている「事前調査」については、答申書では「中止させる必要がある」としていたのに対して、知事意見では「答申を踏まえ」としつつも「十分配慮し」「適切に調査を実施する必要がある」などと、事実上、事前調査を認める内容になっています。
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200801221300_01.html

tohshin_chiji.jpg

仲井真知事は県民の反対の声に気を遣って政府に抵抗する姿勢だけを示すものの、結果的には認めるという態度を繰り返しています。

当初出された方法書が不充分だったことが明確になったのですから、本来であればもう一度、公告縦覧をして市民の意見を聞くべきです。

■2月にも「本調査」!?

知事意見が出たことで政府・防衛省は、知事が環境アセスの「本調査」に入ることを事実上、容認したと判断して、23日にも追加資料を出す姿勢です。
http://www.asahi.com/national/update/0121/SEB200801210015.html

石破防衛大臣も2月中に調査を開始する考えを示したと報道されています。

沖縄タイムスの記事
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200801221700_02.html
石破防衛大臣の記者会見
http://www.mod.go.jp/j/kisha/2008/01/22.html

ishiba_303_296.jpg

石破大臣は「国民への説明責任を果たしたい」と常日頃、言っています。
方法書を出す前に「事前調査」を行ない、方法書に隠されていることが少しずつ明らかになっているのにもかかわらず、市民の意見も聞かずに調査を強行しようとする。
そのような調査は説明責任を果たしていると言えるのでしょうか?

【参考】

●沖縄県 環境影響評価審査会の答申書
2007年12月17日分
http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/14905/futennmadaitai-houhousho-toushin-jourei.pdf
2008年1月18日分
http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/14905/futennmadaitai-houhousho-toushin-houritsu.pdf

●知事意見
2007年12月21日分
http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/14904/futennmadaitai-houhousho-chijiikenn-jourei.pdf
2008年1月21日分
http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/14904/futennmadaitai-houhousho-chijiikenn-houritsu.pdf
posted by あつこば at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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