2006年05月26日

【座間】で、何が問題なの?

今回の米軍再編の中で、アメリカがいちばんやりたがってるのが、神奈川県にあるキャンプ座間への陸軍第一軍団司令部の移転だと言われています。

連日のように報道されている沖縄の「普天間移設」や、市民投票で注目された岩国基地に比べると、知らない人が多いのではないかと思いますが、これが重要なんですね。

■米軍の前方司令部が座間に!

昨年11月15日の神奈川新聞に額賀防衛庁長官のインタビューが載ってました。
曰く、
「神奈川は負担が軽減する所も
若干増えるかもしれない所もある。」


座間市の星野市長はこの発言に対して、11月18日に市連絡協議会が主催した集会で「若干どころか大強化だ!」と反発しました。

この集会で星野市長は「ミサイルを撃ち込まれても阻止する!」などと豪語しました。この発言についてはいろいろあるのですが、またの機会に書きましょう。

とにかく、星野市長が言うように「大強化」なんですね。

zama+title.jpg

これがキャンプ座間の中で最も象徴的な建物です。キャンプ座間の敷地全体は、座間市と相模原市にまたがっていてゴルフ場や公園・教会もあります。
この特徴のある建物は、米国防総省を模して作られたそうで「リトル・ペンタゴン」と呼ばれています。
ここに、アメリカ、ワシントン州フォートルイスにある米陸軍第1軍団司令部が来るというのです。

■日米安保条約の「極東」の範囲を超える

「米陸軍第1軍団司令部」というのは、
地球の約半分の面積をカバーする司令部だそうです。

日米安保条約では、在日米軍は「極東の平和と安全を守るために」日本にいる事になっています。
「地球の半分」だと「極東」を越えてしまいます。

ところが、日米両政府の間では合意してしまいました。
きちんとやるのならば、日米安保条約を変えてやらなければならないはずですが、国民にきちんと説明もしないままに合意してしまったんですね。

■司令部ユニットが形を変えてどこにでも行く

今回の米軍再編は、あっちの基地をこっちに移すというだけじゃなくて、実は、米軍の組織や装備を改革する軍事革命がメインなんです。

キャンプ座間に来る事になった「米陸軍第1軍団司令部」は、「UEx」=前方運用司令部(Unit of employment)という司令部に改変されると言われています。

このへんについては、軍事リポーターの石川厳さんが雑誌『軍事研究』の2005年12月号に詳しい文章を書いています。

それによると、昨年の9月、ローレス国防副次官が新しくなる司令部について、こう話したそうです。
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大型にもなれば小型にもなる。機動性に富む司令部(mobile feadquaters unit)といえる。
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石川厳さんの文章によると、この司令部は「海外派遣部隊を指揮する司令部」だそうで、司令部だからと言ってアメリカ本国から命令するのではなく、戦闘部隊の動きにあわせてどんどん移動して指揮をするそうです。

アメリカの軍事革命では「モジュール化」というのが進んでいて、C17やC130などの輸送機で世界中のどこにでも行ける態勢が組まれています。

で、いざ有事となったら「機動性に富む」司令部ユニットも移動するのでしょう。

その際に、「大型にもなれば小型にもなる機動性に富む」司令部ユニットですから、小型の司令部ユニットが極東を越えて指揮をしていても、他の司令部ユニットはキャンプ座間に残っているという事が考えられます。

「極東の範囲を超えてる」と指摘されたら、「あれは別の司令部だ。現に我々はキャンプ座間にいるじゃないか」とでも言い訳するのでしょうか?


石川厳さんの文章には、こんな一説もあります。
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UEx司令部はできるだけ前方に持ってくる。というより、日本の場合、そういう司令部を持ってくることを政治や社会の諸事情が許すようになったのを米軍がちゃんと見て取って"座間移転"に執着している……
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日本に司令部を持ってきても、そんなに反対されないだろう、とアメリカに思われているわけですね。

■司令部を持ってくるアメリカの狙い

なんでアメリカは、そんなにキャンプ座間に司令部を持ってきたいのでしょう?

軍事アナリスト、神浦元彰さんのサイトでは、2004年10月21日に以下の文章が書かれています。
http://www.kamiura.com/new10_2k4.html
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将来は、現在の6カ国協議が朝鮮半島統一後に5カ国協議になると、東アジアの安全保障を話し合う地域国際機関になる可能性が高い。その時、日本にアジアを担当する米陸軍司令部(司令官 大将級)を置いているアメリカの発言力が増すという読みがある。アメリカが座間にこだわるのはそのような事情があるからだ。
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なるほど、やはりアジアを経済的に支配したいという欲があるんでしょうね。

もっとも、別の説もあります。

軍事評論家の田岡俊次さんは、5月14日に放送されたテレビ朝日系列の『サンデープロジェクト』で、「米陸軍第一軍団司令部なんてたいした事ない」と話しています。

田岡俊次さんの説は以下です。(要約)
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テロ以降、従来型の国と国との争いでは無くなったので米軍の多くはアメリカに帰す。
ただし、それだとアジアの他の国がアメリカの軍事力が弱まったと見るから、ポーズで新しい司令部を置くだけ。
銀行が支店を閉めるときに「いっそうお客様のお役に立つように……」などと言い訳するようなもの。
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うーむ。どうなんでしょうね。
田岡俊次さんがいうように、甘く考えていていいのかなあ。

■自衛隊の変貌が米軍再編のポイント

石川厳さんの文章で紹介されていますが、『世界週報』2005年10月11号に米国防関係者の文章が載っていて、その中に「在日米軍再編は自衛隊と切っても切り離せない」と書かれているそうです。

また、この文章には、さらにこんな事も書かれています。
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今回の米軍再編は過去50年間の基地再編や土地の返還とは異なり、
すべての"鍵"は自衛隊にある。
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簡単に書くと、日米の軍事面での一体化が進み、アメリカが担ってきた役割を自衛隊にやらせるようにするのが、今回の米軍再編だと思うのですが、そのへんについてはあらためて書きましょう。

■日米の陸軍司令部が座間に集結!

さて、24日にこんな記事が出ました。

産経新聞 改正防衛庁設置法が成立 コスト削減へ「装備本部」を新設
http://www.sankei.co.jp/news/060524/sei057.htm

上記の記事は「コスト削減」を強調していますが、この記事の後半にこんなくだりがあります。
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テロやゲリラ攻撃への対処、国際平和協力活動への取り組み強化のため陸上自衛隊に中央即応集団を新たに編成
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「国際平和協力活動」と書かれていますが、日本が協力している「国際」というのは「アメリカ」のような気がします。

それはさておき、陸上自衛隊に「中央即応集団」というものができる事が法律上でも決まってしまったわけです。
で、この「中央即応集団」の司令部は、石川厳さんによると「海外に派遣する自衛隊の部隊を指揮する司令部」だそうです。

つまり、前述の米陸軍第一軍団の司令部に対するのが、陸上自衛隊の「中央即応集団」司令部になるわけです。

昨年9月16日、大野防衛庁長官(当時)は記者会見で、
「日米の今回のとトランスフォーメーションの考え方の中では、日本の自衛隊の司令部、アメリカの司令部がなるべく近い方がよいという考え方もあり得るわけであります」
と語ったそうです。

この中央即応集団司令部は、2012年度末までにはキャンプ座間に来る事になっていますが、建物を作るのと地元自治体との調整に時間がかかるという理由で、とりあえず埼玉県と東京都にまたがる朝霞駐屯地に作るという事になっています。

「とりあえず」朝霞に作る建物にも、7億5000万円かかるそうです。これももったいない話です。

■座間市との約束をホゴに?

実は、1971年に陸上自衛隊の部隊の一部がキャンプ座間に来ていました。
その際に、座間市と防衛施設局の間では「自衛隊は増やさない、米軍基地は縮小する」という覚え書きを交わしていたそうです。

今回の中央即応集団司令部をキャンプ座間に持ってくるという話は、約束違反なんですね。

横須賀の原子力空母の話でも書きましたが、
アメリカや日本の政府の約束なんて
信用できない
って事ですね。

posted by あつこば at 20:21| Comment(8) | TrackBack(1) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

明日30日、米軍再編に関する閣議決定

明日、米軍再編に関する閣議決定する事が決まった、という事が報道されました。

産経新聞 あすの閣議決定を確認  在日米軍再編政府方針
http://www.sankei.co.jp/news/060529/sei053.htm

朝日新聞 在日米軍再編の政府方針、30日に閣議決定
http://www.asahi.com/politics/update/0529/002.html

この記事からもわかるように沖縄など負担強化につながる自治体からは反発が出ています。
閣議決定をしないように各省庁や国会議員に反対の声を届けよう、という動きもあります。

閣議決定が絶対かというと微妙で、SACO合意に基づく辺野古沖案は以前に閣議決定していたのですが、今回の閣議決定がされると「かつての閣議決定は実行できなかった」という事が確定します。

きょうは時間も無いので、このブログを初めて読んだ方が、これまでここに書いてきた文章のなかからどこを読んでいただければ概要がわかるのかを整理してみました。
(岩国の事や各地の自衛隊基地の事など、まだ書けていない事はいろいろあるのですが、とりあえず……)

そもそも米軍再編は、なんで始まったの?
http://atsukoba.seesaa.net/article/17765869.html

ローレス「3兆円発言」をめぐるドタバタとホントの内訳
http://atsukoba.seesaa.net/article/17498148.html

【沖縄】で、何が問題なの?
http://atsukoba.seesaa.net/article/18114150.html

【沖縄】負担軽減にはならない
http://atsukoba.seesaa.net/article/17883097.html

【座間】で、何が問題なの?
http://atsukoba.seesaa.net/article/18408139.html

【横須賀】で、何が問題なの?
http://atsukoba.seesaa.net/article/18212499.html

憲法「改正」はアメリカの要求
http://atsukoba.seesaa.net/article/17333881.html

「2プラス2」ってなあに?
http://atsukoba.seesaa.net/article/17255258.html

「中間報告」「最終報告」などコトバの問題点
http://atsukoba.seesaa.net/article/17212206.html

巨額の費用負担、本当に沖縄の「負担軽減」につながるのか?
http://atsukoba.seesaa.net/article/17025016.html

ブログの更新を知りたい人は
http://atsukoba.seesaa.net/article/18366739.html

posted by あつこば at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月31日

閣議決定しても問題はまだまだ続く

政府は米軍再編の実施方針を閣議決定しました。

以下、閣議決定「在日米軍の兵力構成見直し等に関する政府の取組について」です。
http://www.jda.go.jp/j/news/2006/05/30.html


きのう、半田 滋さんの講演に行って来ました。
半田さんは『闘えない軍隊』(講談社+α新書)を書いた東京新聞の記者で、
防衛庁防衛研究所特別課程を経て10数年間、防衛庁を取材してきた人です。

半田さんの指摘によると、今回の閣議決定は
基地問題ばかりで本質的に重要な日米一体化などについては書かれていない

基地の恒久化を避けるための返還等のロードマップが示されていない
など、曖昧な点が多いものになっています。

■グアム移転費の支払いをなぜ急ぐ?

閣議決定に書かれている具体的な項目としては、
海兵隊のグアム移転がいちばん最初に書かれています。
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沖縄県に所在する海兵隊部隊のグアムへの移転については、米軍の使用する施設・区域が集中する沖縄県の負担の軽減にとって極めて重要であり、我が国としても所要の経費を分担し、これを早期に実現するものとする。
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政府はあいかわらず「負担軽減」を全面に出していますが、以前書いたように
沖縄の人達は
今回の米軍再編は負担軽減にはならない
と思っています。
http://atsukoba.seesaa.net/article/17883097.html

政府の口実はともかく、グアム移転に関しては
「これを早期に実現する」とことさら強調している点が気になります。

一方、5月1日に日米合意した「再編実施のための日米のロードマップ」によると
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_aso/ubl_06/2plus2_map.html
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沖縄からグアムへの第3海兵機動展開部隊の移転は、
(1)普天間飛行場代替施設の完成に向けた具体的な進展、
(2)グアムにおける所要の施設及びインフラ整備のための日本の資金的貢献
に懸かっている。
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「日本の資金的貢献に懸かっている」とアメリカから脅されたので、
今回の閣議決定でも「これを早期に実現する」と強調したのでしょうが、
上記の条件のうちの「普天間飛行場代替施設の完成に向けた具体的な進展」というのが問題です。

■前回の閣議決定は実行できなかった

今回の閣議決定では、1999年の閣議決定は「廃止する」と、最後のほうに控えめに書かれています。

つまり、前回の閣議決定は実行できなかったという事を正式に認めたわけです。

朝日新聞の社説によると
http://www.asahi.com/paper/editorial20060531.html
前回の閣議決定にあった辺野古での基地建設の計画は
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地元住民らの激しい反対運動で、工事に着手すらできなかったため、あきらめたのだ。
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と書かれています。

前述の半田 滋さんの指摘によると、今回の米軍再編の協議にあたって防衛庁は、
この失敗をリセットしたかったそうです。

今度こそ実行できる計画にしようとして、反対する人達が阻止行動をできないようにしたのが、今回の「キャンプ・シュワブ沿岸案」です。

しかし、政府は今回の閣議決定の文書には、沖縄県知事の強い反発があり、具体的な地名を入れる事さえできませんでした。

■グアム移転費だけ先に取られる!

という事で「普天間飛行場代替施設の完成」は、またしても難航します。

上記の「再編実施のための日米のロードマップ」に書かれている「完成に向けた具体的な進展」という表現はとても曖昧です。

つまり、グアムの基地建設が日本の費用負担で進んでいても、アメリカ側が「普天間代替施設は進んでいないじゃないか!」と言い張れば、海兵隊は移転しなくてもいい取り決めになっています。

そしてそもそも、海兵隊の基地に米兵が何人いるかなんて、日本政府にはわからないので、アメリカ側から聞くしかないのです。

海兵隊の基地そのものは、ほとんど削減されませんから、いくらでも増員できます。

この話は、すでにここでも書きました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/18114150.html

マスメディアの報道が、なぜこの問題をもっとはっきりと書かないのかわからないのですが、
日本はグアムの基地建設費を先に払わされて、
結果的になんの「負担軽減」にもならない
可能性が極めて高いのです。

それなのに、なぜ閣議決定で「これを早期に実現する」とことさら強調するのでしょうか?

■小泉首相から
 ブッシュ大統領への「おみやげ」

前述の朝日新聞の社説では
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米国との約束を守ると決めるのが最優先で、細部はあと回し。地元や納税者への説明もあと回し。これでは、来月の首相訪米の手みやげにする腹づもりか、と言われても仕方あるまい。
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と書かれています。

本日、31日付の西日本新聞の社説は
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/
「いったい誰のためにやるのか。」と厳しくも的を射ている指摘があり、
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 閣議決定を急いだのは、6月末に日米首脳会談が予定されているからだろう。
 9月に退陣する小泉純一郎首相にとって、親密な関係を築いたブッシュ米大統領との最後の会談になる。
 米軍再編の閣議決定と、先の米国産牛肉の輸入再開合意をその「手土産」にするつもりなのか。
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と書かれています。

産経新聞には、こんな記事がありました。
「米軍再編特措法、今国会に提出せず 首相」
http://www.sankei.co.jp/news/060530/sei070.htm
---------------------------
日本側の負担額についても「よく調査しなければならないし、積算にも時間がかかる」と述べ、今国会で明らかにしない考えを示した。
---------------------------
結局、
いくらかかるのかも明確にしないまま、
閣議決定してしまった
わけです。

■関係者内にも亀裂

今回の閣議決定では、政府内の亀裂も目立ちました。

きのうの東京新聞の記事には政府内の裏事情が書かれています。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20060530/mng_____sei_____001.shtml


また、具体的な地名が入らなかったから沖縄県知事が満足しているかというと、そんな事はありません。

沖縄タイムスの記事
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200605301700_01.html

稲嶺知事にとっては、1999年の閣議決定が廃止されたことで「軍民共用」「十五年使用期限」が反故にされたので、立場が無くなったわけです。

今後、政府は、「普天間代替施設」の建設計画を作るための協議機関を作りたがっているのですが沖縄県の牧野浩隆副知事は不参加を表明しています。

沖縄での状況は複雑です。

沖縄タイムス
「出発点で視界不良/米軍再編閣議決定」
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200605311300_02.html


沖縄以外の自治体でも反発が広がるでしょう。

米軍再編の問題は、まだまだ長引きますね。


P.S.
その他、参考になった記事です。

毎日新聞 分析が詳しいです。
「米軍再編:閣議決定 普天間移設、なお漂流」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060531k0000m010160000c.html

毎日新聞
「記者の目:米軍再編と沖縄振興 上野央絵・西部報道部」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060531k0000m070147000c.html

posted by あつこば at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月07日

NHKの米軍再編に関する番組はマトモか?

一週間、更新が途絶えました。

明日から3日間、NHKで米軍再編に関する番組が放送されます。

以下、NHKの番組案内ページです。

8日と9日の『NHKスペシャル』
http://www.nhk.or.jp/special/onair/060608_09.html

10日に放送される『日本の、これから』
http://www.nhk.or.jp/korekara/


■政府の言い分のまま

『NHKスペシャル』の番組案内ページは、それほど問題は無いと思いますが、
『日本の、これから』の
番組案内ページはひどいですね。
http://www.nhk.or.jp/korekara/
-----------------------------------
抑止力の維持、基地の地元負担の軽減などを目的に進められようとしている在日
米軍の大規模な再編。
-----------------------------------
「負担軽減」を全面に出すというのは政府の言い分のままです。

以前も紹介されていたかもしれませんが、
沖縄タイムスと朝日新聞の世論調査では、「負担軽減」について、
「あまり減らない」と「まったく減らない」が計7割近くなってます。
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200605161300_01.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/17883097.html

ところが、自民党の政治家は「米軍再編」について話をする際に
枕詞のように
「沖縄の負担軽減と抑止力の維持を目的にした」米軍再編
と言います。

そして、マスメディアが、その枕詞をそのまま付けて報道します。
これによってヤマトの人達の多くは、沖縄の負担軽減になると思いこんでしまいます。

毎日新聞の世論調査では、米軍再編に伴う日本負担金は「高すぎる」という回答が多かったですが、
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060517k0000m010153000c.html
--------------------------------------------------------
海兵隊8000人のグアム移転など沖縄の負担軽減
策が盛り込まれたことについては、「評価する」(13%)と「ある程度評価す
る」(51%)を合わせた肯定的評価が6割を超え……
--------------------------------------------------------

「負担軽減」という宣伝文句が、少なくともヤマト(日本)では、効果が出ています。

マスメディアが世論をミスリードする典型のような気がします。


■誘導的なアンケート

上記のNHKの番組『日本の、これから』では、アンケートをやっていました。

これがまた問題ありで、Q1が「日本の平和と安全について不安に感じていることはありますか」という質問でした。
不安をあおることで、その不安を解消するためには軍備の増強が必要だ、という論理に持っていこうとする意図を感じます。

現在、『日本の、これから』のサイトでは動画の予告編が流れています。
これも、「なんだかなあ」という感じです。

いずれにしても、明日から3日間のNHKの番組を注視したいと思います。

posted by あつこば at 12:09| Comment(5) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月10日

海外派兵を本来任務に格上げする自衛隊法改「正」案

防衛庁の「省昇格法案」と
自衛隊の海外派兵を本来任務に格上げする自衛隊法改「正」案
が閣議決定しました。

「省」への昇格問題だけでなく、
海外派兵を本来任務とする
自衛隊法改「正」も重要な問題だと思いますが、どちらかというと「省」への昇格の陰に隠れてあまり大きく取り上げられていない気がします。


防衛庁・自衛隊のトップページには、閣議決定する前から「防衛庁を省に」という
バナーが出ていました。
http://www.jda.go.jp/

防衛庁を省に
−危機により強く、世界の平和により役立つ組織に−
だそうです。
http://www.jda.go.jp/boueisyou/index.html


きょうはちょっと忙しいので、各紙報道のURLを貼って終わりにします。

防衛「省」昇格法案を国会提出 政府・与党、秋の臨時国会で成立目指す
http://www.sankei.co.jp/news/060609/sei101.htm

[防衛『省』昇格]「やっと法案が国会に提出された」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060609ig90.htm

何を目指すか説明尽くせ 防衛「省」昇格
http://qrl.jp/?230706

防衛省に昇格法案提出、公明容認「懸案を一掃」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060610AT3S0901C09062006.html

『防衛省』法案 三者の事情
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20060610/mng_____sei_____000.shtml

鳩山幹事長「議論できる環境ではない」 防衛省格上げ
http://www.asahi.com/politics/update/0609/005.html
 
防衛庁の省昇格法案提出、鳩山氏は拙速と批判http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060610AT3S0900V09062006.html

posted by あつこば at 11:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月12日

「NHKスペシャル」と「日本の、これから」の問題点

NHKで3日間の特集が放送されました。
最初は「細かい問題はあるものの、全体としてはまあまあかなあ……」と思っていましたが、観ていなかった2日目のNHKスペシャルの後半と「日本の、これから」の後半を観て、考えが変わりました。

細かい点でいいところはあったものの、
全体としてはかなり問題ありです。

とにかく額賀長官に都合のいいように喋らせすぎです。
それに対する反論を誰かがきちんと言える構成にしていません。
討論の形式を取っていますが、三宅アナウンサーの進行の仕方は
防衛庁長官の言い分を全面的に押し出す進行になっていました。
政府や防衛庁に対して
批判的な意見が出ても、ほとんど免罪符のような役割にされていました。

ご参考までに、「日本の、これから」キャスター紹介
http://www.nhk.or.jp/korekara/cas.html

政府や防衛庁長官の言い分は、いままでに何度も報道されています。
マスメディアにとって大切な役割のひとつは
「政府や権力がおかしな事をしないか監視する」事です。
ところが、NHKは、まるで「政府の広報機関」になっています。

前にも書きましたが、今回のNHKの番組では予告の段階からその兆候がありました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/18949938.html

「負担軽減」を全面に出す事で、
アメリカの都合で始まった米軍再編の本質を見えなくしています。

そしてNHKの番組で額賀長官がとくとくと説明した「負担軽減」は、本当に「負担軽減」なのかというと大いに問題があります。

隠されている米軍再編の本質は何か、「負担軽減」は本当なのか、という点を追求していく必要がありますね。

posted by あつこば at 12:20| Comment(2) | TrackBack(2) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月14日

米軍再編に隠された本当の狙い

NHKで先日放送された「日本の、これから」という番組は、「負担軽減」を強調しようとする額賀防衛庁長官の主張を全面に出した内容になっていました。

この番組以外でも、NHKでは米軍再編について紹介する場合に枕詞のように沖縄の「負担軽減」という言葉が強調されています。

過剰な負担を強いられている沖縄の問題をなんとかしなくちゃならないのはもちろんですが、今回の米軍再編の内容では「負担軽減」にはなっていませんね。

そもそも米軍再編が
「負担軽減を目的としている」なんていうのは
日本政府のウソでしょう。

「負担軽減」という、いかにも沖縄の人々を思いやったような言葉で覆われた米軍再編の本当の狙いは何かを考えてみたいと思います。

■そもそもアメリカの都合で始まった

米軍再編はアメリカの都合で始まりました。
これについては以下に大雑把に書きました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/17765869.html

ちょっと補足します。

ブッシュが大統領選になった頃から、軍の改革が始まりました。
それまで、米軍は冷戦が終わった後も、東ヨーロッパと東北アジアに10万人ぐらいずつの米兵が駐留していました。

2001年に出された「4年毎の国防戦略見直し=QDR(Quadrennial Defence Review)」には以下のように書いてあります。
--------------------------------------------------
(前略)西ヨーロッパと東北アジアに集中したこの海外プレゼンスの態勢は、新しい戦略的環境では適切ではない。
米国の国益が世界的規模となり、世界の他の地域での脅威の可能性が現れつつあるからである。
--------------------------------------------------
(岩波ブックレット 『米軍再編 その狙いとは』 より)

簡単に書くと以下のような事ですね。

グローバリズムが進みアメリカが世界中で資源を取ってきたりお金を儲けたりするようになってきているので、世界中のいろんなところでアメリカに対して文句を言う奴らが出てきそうだ。
だから、ソ連や北朝鮮のような仮想敵国を想定して米軍を置いておくのでは時代遅れになりつつある。

そして、2003年11月25日にブッシュが米軍再編の開始を宣言しました。
その中では、以下のように言っているそうです。
--------------------------------------------------
変化した脅威に適切に対応するためには、活発に防衛力を変革(Transformation)する一方、グローバルな軍事態勢を再編(Global Posture Review)することが課題だ。
--------------------------------------------------
(講談社現代新書 『米軍再編 日米「秘密交渉」で何があったか』 より)

■アメリカに帰りたがってる米兵と家族

2004年8月16日、ブッシュは退役した軍人たちの集まりで再編についての演説をしています。
元軍人やその家族たちに気を遣って喋った内容ですが、ある意味、アメリカのホンネがわかります。
--------------------------------------------------
世界中の我々の同盟関係を強化する一方で、我々はよりよく平和を維持するための新たなパートナーシップを構築するだろう。
それは我々の部隊および軍人家族へのストレスを減少させる。
--------------------------------------------------
(『核兵器・核実験モニター 第217号』より)
http://www.peacedepot.org/nmtr/bcknmbr/nmtr217.pdf

つまり、国外にいる米兵やその家族の人たちの不満がたまっているので、他の国との軍事同盟を強化する事で、多くの米兵をアメリカに帰らせてあげますよ、と言っているわけですね。

続けてこうも言ってます。
--------------------------------------------------
我が軍人たちは軍に勤めているあいだずっと、より多くの時間を家庭で過ごし、より予測可能な状態におかれ、より配備転換が少なくなるのである。
軍人配偶者たちは仕事を変える必要が少なくなり、より大きな安定をえ、より多くの時間を子どもや家族と過ごすことができるのである。
我々が21世紀の脅威に対応するよう軍隊を再配置することによって、納税者はより節約できるだろう。
--------------------------------------------------
(同上)

こうして米軍再編が世界規模で進められ、韓国やドイツでは米軍の大幅な削減が進みつつあります。
その一方で、日本では「負担軽減」というよりも「負担強化」が進んでいるわけですね。

■再編の狙いは同盟国の役割強化

2004年6月23日、ファィス国防次官が議会での証言で米軍再編の五つの原則を掲げました。
--------------------------------------------------
1.同盟国の役割を強化する
2.不確実性と戦うための柔軟性を高める
3.地域内のみならず地域を越えた役割を持たせる
4.迅速に展開する能力を発展させる
5.数ではなくて能力を重視する
--------------------------------------------------
(岩波ブックレット『米軍再編 その狙いとは』より)

こうしたアメリカの狙いに沿って日米の協議が行われた結果、日本では自衛隊と米軍との基地の共同使用やミサイルの共同開発、日米一体となった演習などが増える事になりました。

zama.jpg

象徴的なのがキャンプ座間です。
上記の狙いに沿って「地域を越えた役割」を持った米陸軍第一軍団司令部を改編したUExが来ます。
そして、新しく新設される陸上自衛隊の中央即応集団の司令部も座間に来るのです。
http://atsukoba.seesaa.net/article/18408139.html

同盟国の役割を強化する事で、イラクやアフガニスタンに行って手薄になっている米兵を他の国から撤退させ、アメリカの財政負担を減らす、まさに
アメリカにとっての「負担削減」が今回の米軍再編です。

■アメリカは自衛隊に何を期待しているのか?

2005年の秋にペンタゴンの政策担当次官補代理室がアメリカの議会に提出した報告書『世界規模の米国防態勢強化について(Strengthening US Global Defence Posture)』には以下のように書かれています。
--------------------------------------------------
見直しの狙いのひとつは、同盟国の役割を拡大し、新たな協力関係を築き上げ、かれらの変革を勇気づけることだ。
それによって同盟国の軍の能力と機能を向上させ、世界的な役割と任務を果たさせようというわけだ。
--------------------------------------------------
(『軍事研究』2006年1月号より)

また、ローレス国防副次官は、2005年9月29日にアメリカの上院外交委員会でペンタゴンが自衛隊に期待する変革として、次のように語ったそうです。
--------------------------------------------------
それは自衛隊が明日からでももっといろいろやってくれることだ。
そうでないと、米軍が必要以上に駐留して争いのタネをまくばかりだ。
--------------------------------------------------
(同上)

沖縄の海兵隊をはじめ、在日米軍による犯罪は絶えません。
あまりに犯罪が多いので、
これ以上いると「出ていけ」と言われる事を
アメリカはわかっているんですね。

だから、自衛隊の役割を拡大して、悪さをする米兵はできれば引き上げさせたいのです。

で、アメリカが自衛隊に期待している役割は、具体的には何なのでしょう?

在沖縄米軍トップのジョセフ・ウェバー沖縄地域調整官(海兵隊中将)は、5月末に共同通信との会見で
今回の在日米軍再編で「自衛隊が今後より柔軟に抑止力を発揮できる」と指摘。
そして、「この地域(東アジア)でテロとの戦いが発生した場合には、日本が関与してくれると確信している」とまで言っています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060531-00000220-kyodo-int
(5月31日 共同通信)

アメリカは自衛隊を、今後も長く続く
「対テロ戦争」に駆り出すそうとしているんですね。

今の段階では、自衛隊が海外派兵している根拠は、間に合わせで作った「テロ特措法」と「イラク特措法」です。今後、特措法ではなくいつでも海外派兵できるようにする「恒久法」が作られようとしています。

石破元防衛庁長官は、
「自衛隊の活動範囲を明確にしなければいけない。
米軍再編と恒久法はセットだ」
と言っています。
(2006年5月3日『毎日新聞』より)

■憲法改定を狙う米軍再編

今回の米軍再編は、「負担軽減」なんかじゃないのはもちろんですが、ただ単に「あっちの基地をこっちに持ってくる」という話でもありません。

「中間報告」「最終報告」と言われている合意文書は、実は米軍と自衛隊の役割についていろいろと書かれています。

いわゆる「中間報告」
日米同盟:未来のための変革と再編
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/henkaku_saihen.html

いわゆる「最終報告」
共同発表 日米安全保障協議委員会(仮訳)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_aso/ubl_06/2plus2_kh.html

再編実施のための日米のロードマップ(仮訳)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_aso/ubl_06/2plus2_map.html

これらをよく読めば、日米安保条約の改定に匹敵する内容が、
安保条約の改定もしていないのに
いつの間にか合意されている、
という事がわかります。

「米軍再編で自衛隊は米軍の一員になる。危険な集団的自衛権の行使は必至」
http://www.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/sample/ron/06/017/r06017BNB1.html
(『日本の論点PLUS』前田哲男さんの文章)

合意文書の通りに自衛隊を変えていくと、
集団的自衛権を行使せざるを得ない状況になるというわけです。

「集団的自衛権の行使」という事は、憲法の改定につながります。

憲法改定はアメリカからの要求です。
これについては以前に書きました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/17333881.html

アメリカは、いつのまにか日本が憲法を変えざるを得ない状態を作り出そうとしていたんですね。

posted by あつこば at 17:17| Comment(3) | TrackBack(1) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月15日

【横須賀】蒲谷市長が原子力空母を容認!

横須賀で原子力空母が事故を起こすとたいへんだという話は以前も書きました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/18212499.html


さらに、こんな報道も出てきました。

東京新聞
空母原子炉事故発生で… 三浦半島の全域致死被害深刻に
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060614/lcl_____kgw_____001.shtml


George_Washington.jpg
これが横須賀に配備されるという原子力空母です。

今回の経緯は、以下に出ています。

産経新聞
横須賀市長、「原子力空母入港やむを得ない」
http://www.sankei.co.jp/news/060614/sei092.htm
------------------------------------------------------------
日米両政府は15日に日米合同委員会を開き、原子力空母寄港に不可欠な横須賀湾内の岸壁の浚渫(しゅんせつ)工事について基本合意する方針。国は合意後、市へ工事許可を求める港湾協議を申請する。
------------------------------------------------------------
市長が工事の許可を出さなければ、
原子力空母の母港化は止められるのですが……。


東京新聞(共同)
「市民の安全守る」と市長 原子力空母配備容認で
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006061401002791.html
------------------------------------------------------------
「容認は昨年6月の市長選挙での公約に違反する」と追及されると、蒲谷市長は「公約に従い通常型空母の配備を何度も国に求めてきたが、それがならなかった」と弁明した。
------------------------------------------------------------
「公約違反」でも弁明すればOKというのは、なんとも困ったものです。


蒲谷市長のリコール運動も起きそうです。

神奈川新聞
原子力空母容認なら市長リコール運動も/横須賀
http://www.kanalog.jp/news/local/entry_22986.html

posted by あつこば at 11:53| Comment(1) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月18日

岩国と厚木の両方が使われ、佐世保も準母港化

きょうは断片的な情報で、佐世保 岩国 厚木に関してです。

東京新聞の半田さんによると、

アメリカはパールハーバーに空母の基地を配備する予定で、
佐世保を米兵の休養のための

準母港にしようとしているらしいです。

その際に、空母艦載機を載せたままだと訓練の都合で20日以内に港を出なければならないので、佐世保に入港する際は、岩国に艦載機が来る事になりそうです。それにより、佐世保で長期間、入港していられる事になります。

さらに、岩国の田村市議によると、

厚木の市民団体が横浜防衛施設局に質問をしたところ、
「岩国に移転後も司令部や艦載機

ヘリ部隊、整備部隊が厚木に残り、

一定の需要は存在する」と答えたそうです。

厚木には、日本飛行機という米軍の戦闘機の修理ができる会社もあります。

現在、艦載機が訓練をしている三宅島東方海上のR116やR559と呼ばれる訓練空域については日米の合意文書でも廃止するという記載はないため、
所属が岩国基地になっても厚木で給油や訓練をするという事が考えられます。

さらに、岩国と厚木の間の「移動」

という名目で低空飛行訓練がおこなわれる事も考えられます。

F-18×2.jpg

これらの事を合わせて考えると、今後は
厚木と岩国は両方とも、

空母艦載機の基地として

使われ続ける事になりそうです。

岩国は水深13mの岸壁が作られ、エセックスなどは接岸ができます。
さらに延長工事をすれば空母も可能になるそうです。
posted by あつこば at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月21日

再編協議でアメリカ側から提示してきたもの

ちょっと日数がたってしまいましたが、指摘しておきます。

6月10日にNHKが放送した『日本の、これから』の番組中に「アメリカの要求は米陸軍第一軍団の移転だけだった」という発言が出ていました。

この発言をしたのは森本 敏さんですが、これは、今回の米軍再編が
米軍の要求は小さくて、
あとは日本側の「負担軽減」の要求にそって
行われているかのように印象づけようという意図を感じます。

米軍再編の協議は、実質的には2003年11月20日だそうです。

久江 雅彦さんの『米軍再編』(講談社現代新書)と、半田 滋さんの『週刊金曜日(2006.5.19 606号)』『世界(2005.12)』に書かれているものを総合すると、米軍再編の協議が始まった当初、米国から提示してきたのは、以下だそうです。

zama.jpg

「2008年までの実現を目指す項目」
○米陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間への移転
○横田基地にある米第五空軍司令部のグアムへの移転
  ↑この案は航空自衛隊が「行かないで」とお願いして(笑)、無くなりました。

シュワブMixi用.jpg

「2008年より先の実現を目指す項目」
○在日米軍司令部を横田基地からキャンプ座間に移転
  ↑この案も、協議の結果、無くなりました。
○反対されていて進んでいない普天間基地の辺野古沖への移設を見直して実現する
○厚木基地 空母艦載機の岩国基地への移転

他にも細かい点で提示されたものがあったかもしれません。
当時の日米協議の中身は、徹底した非公開の姿勢だったそうです。
すくなくとも前述の文章に書かれている事を合わせると、これだけの中身がすでにあったんですね。

それに対して、日本側にとっては
「負担軽減のチャンス」であった事は事実です。
しかし、日本政府は
まともな対応をせずにだらだらと先延ばししてしまい、きちんと交渉しませんでした。
その結果、「負担軽減」は実質的には、ほとんど実現しません。

以下にも書きました。
http://atsukoba.seesaa.net/article/17883097.html
http://atsukoba.seesaa.net/article/18114150.html

今回の米軍再編では、「返還する」とされている土地もあります。

しかし、もともと日米地位協定には
「合衆国軍隊が使用する施設及び区域は、この協定の目的のため必要でなくなったときは、いつでも、日本国に返還しなければならない」と書かれています。
使っていなくて当然返還されるはずの土地をいつまでも返さないでいて、新しい基地を作りたい時に代わりに少しだけ返す、というのは米軍のいつものやり方です。

しかも、今回「返還」される事になった土地も、実際にいつ返還されるのか不透明な部分が多いのが実情です。

F-18×2.jpg

戦闘機の訓練を各地の自衛隊の基地に移転する件など「負担軽減」を口実にしていますが、
実体は「負担地域の拡大」であり、
各地域では今後さらなる「負担強化」が予想されます。

アメリカ側の本当の狙いは、上記のような基地の移転だけではなく、
日本の費用負担と自衛隊の役割強化
です。
http://atsukoba.seesaa.net/article/19265503.html

そして、最終的には、日本に集団的自衛権を行使させようとしているわけです。
posted by あつこば at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

【岩国】空母艦載機の移転とは?

岩国の事を書いていないので、書かなくちゃならないと思ってるんですが……。

今回は初歩的な事から書きます。

実は、私、ちょっと前までは、軍事関係にはぜ〜んぜん興味がありませんでした。

で、空を飛ぶものは全部空軍なのかと思ってました(笑)。ところが違うんですね!

東京にある横田基地、神奈川県にある厚木基地、この二つの基地の違いもよくわかりませんでした。

厚木基地の日本語での正式名称は、「厚木海軍飛行場」だそうです。
飛行場なのに海軍のものなんですね。

つまり、横須賀を事実上の母港にしているアメリカ海軍の空母キティホーク、この空母に搭載される戦闘機のための飛行場が、「厚木海軍飛行場」なんですね。

いや〜、知りませんでした。

■空母艦載機の騒音被害


空母というのは、通常の空港と比べると滑走路がものすごく短いです。
海に浮かんでいる空母の滑走路に着陸する時に、うまく行かなかった場合は海に落ちてしまう危険性がありますので、空母への着陸に失敗したとわかった場合はすぐに全速力で離陸する必要があります。

そして、そのためには、タッチ&ゴーというもの凄い爆音を出す訓練が必要です。

この訓練がおこなわれるために、厚木基地の周辺に住んでいる人達は、もの凄い爆音の被害にあっているわけです。

これが厚木基地の空撮です。
naf2.jpg
まわりに住宅が密集しているのがわかります。

ちなみに出所は、綾瀬市のWebサイトです。
http://www.city.ayase.kanagawa.jp/hp/page000002700/hpg000002631.htm

■岩国基地への移転

今回の米軍再編に伴い、厚木基地に所属している空母艦載機が山口県の岩国基地に移転する事が日米両政府の間で合意されました。

岩国の周辺に住んでいる人達にとっては、たまったもんじゃありません。それで岩国周辺の人達が反対しているわけですね。

岩国市では、3月に住民投票がおこなわれ、空母艦載機の移転に「反対」する票が有権者の過半数を占めました。

岩国基地の話というよりも、厚木基地の空母艦載機について書いているうちに長くなりました。

今回は、これまでとします。またそのうち書きますんで……。

P.S.
ちなみに、この問題に関連して、以下にちょっと書いています。

●岩国と厚木の両方が使われ、佐世保も準母港化
http://atsukoba.seesaa.net/article/19470135.html
posted by あつこば at 19:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月11日

住民の悲願だった岩国基地の滑走路沖合移転

岩国の問題に進みましょう。

いわゆる中間報告「日米同盟:未来のための変革と再編」の文章の後半には、岩国基地の説明として長ったらしい文章が付いています。

------------------------------------------------------ここから引用----
滑走路移設事業終了後には周辺地域の生活環境への影響がより少ない形で安全かつ効果的な航空機の運用のために必要な施設及び訓練空域を備えることとなる岩国飛行場
-------------------------------------------------------引用ここまで---

ここでは、岩国基地は、厚木よりも爆音や墜落など地域住民への影響が少なくてすみ、
なおかつ、「安全かつ効果的」に訓練ができるような施設や訓練空域を整える、
とされています。

訓練施設については後日書く事にして、今回は、上記の文章の中の
「周辺地域の生活環境への影響がより少ない形で」
という部分に注目しましょう。


■住民の悲願だった岩国基地の滑走路沖合移転

もともと岩国市民は、基地が存在する事による騒音と墜落事故の被害をなんとかしたいと思っていました。

1968年に米軍板付基地のF-4ファントム戦闘機が九州大学に墜落した事故がきっかけとなって、「滑走路沖合移設運動」が始まりました。

短期間に数万の署名が集まり、市議会で「岩国基地沖合移設決議」が採択されました。

そして、防衛施設庁の「岩国飛行場滑走路移設に伴う埋め立て事業」が1997年度から始まりました。
この計画は、沖合を埋め立てる事でこれまでの滑走路を1キロ移設する、というものです。

岩国市民は、これで騒音の被害が少なくなると思っていました。

ところが、もとの滑走路部分が市に帰ってくるかと思ったら、どうやらそうではなさそうです。
おまけに、埋め立て地には大規模な艦艇が接岸できる水深13メートルの岸壁も作られていました。

そして、今回の米軍再編で
厚木基地の空母艦載機が移転して来るという大強化が明らかになりました。

岩国市民が市民投票で国に対して「反対」を突き付けたのには、こうした背景があるわけです。
 
posted by あつこば at 19:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月25日

辺野古 新基地建設で逮捕

本日10時頃、辺野古で新基地建設を前提にした埋蔵文化財(遺跡)調査関連業務が行われるのを阻止しようとして1人、逮捕されてしまったようです。

抗議する人達が名護署に集まっているようです。

捕まった方の名前などの情報も来ていますが、慎重にするために、とりあえずここに書くのはいまのところ控えておきます。

続きはまた書きます。

情報は、こちらで得られると思います。
http://nagodugonghouse.web.fc2.com/2006-index.html

posted by あつこば at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

辺野古での逮捕、シュワブ文化財調査の実態

この、キャンプ・シュワブでの文化財調査に関しては、ヤマト(本土)では、ほとんど報道されていないようですので、私なりにフォローします。

間違いやフォロー等があれば、お願いします。


沖縄タイムスの記事
建設計画 来月中に合意/普天間移設
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200609231300_03.html

この記事からわかるように、日米両政府はキャンプ・シュワブでの米軍の新基地建設計画について10月末に合意しようとしています。

キャンプ・シュワブ内には文化財があり、今回の建設計画はその文化財の上に作る予定になっているため、建設に着手するためには文化財の調査が必要とされています。
本来、文化庁の予算で教育委員会が調査を行うものだそうですが、今回、防衛施設庁が10月末の合意にこぎつけるために、むりやり「調査に着手した」という実績を作ろうとしたようです。

琉球朝日放送(QAB)
2006年9月18日
シュワブ文化財調査の実態
http://www.qab.co.jp/01nw/06-09-18/index7.html

ここで詳しい解説が読めます。
映像は、何日かたつと見られなくなってしまいますが、今ならば見られます。

2006年9月19日
調査に抗議 市民団体が中止求める
http://www.qab.co.jp/01nw/06-09-19/index8.html

いまのところQABでの最新のニュースはこれです。

posted by あつこば at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

転載:不当逮捕許さない!!名護署は早く釈放しろ!!

http://nagodugonghouse.web.fc2.com/2006-index.html
より、転載します。

------------------------
不当逮捕許さない!!
名護署は早く釈放しろ!!

 教育委員会の車がシュワブのゲートに入っていこうとしたところ、 Tさんが、右手を出して止めようとしました。 その右手をはねて、車はそのまま通過し、Tさんは倒れました。

 Tさんは立ち上がって、警察に抗議をしましたが、そこで 公務執行妨害で逮捕された、とのことです。

その上、怪我をしているかもしれず、骨折したかもしれないとのこと。

現場は、見張りを数人残し、他の人は名護署に向かいました。

抗議の電話・FAXをよろしくお願いします!!
■名護署  TEL:0980-52-0110

■名護市教育委員会   〒905-8540 沖縄県名護市港一丁目1番1号  TEL:0980-53-1212(380)  FAX:0980-53-7825

■那覇防衛施設局  TEL098−868−0174〜9(代表)  連絡先:広報室(内線233〜235

------------------------
13:29 名護警察署前より。やっと弁護士接見できることなりました 多数支援者かけつけて います

11:00 名護署での抗議行動

「不当逮捕は許さないぞ!!」「早く釈放しろ!」とのシュプレヒコール。

警察は「道路交通法違反だ」という脅しを繰り返しています。
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posted by あつこば at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

弁護士会見が終わりました

http://nagodugonghouse.web.fc2.com/2006-index.html
より、転載します。

------------------------
弁護士会見が終わりました。

 まずけがは本人も弁護士も確認し、大丈夫と言っています。
あごと、手の先、ひざのすり傷、本人は病院にいく必要はないと言っています。

ただ、みんなと闘うために、今から断食をはじめるそうです。

 心配なのは、自分が逮捕されることで情報がとぎれること。
全国、全世界にながしてほしい。

 ピョンテクやフィリピンなどの弾圧のように、政府当局は運動を分断しようとしています。

それをとめるために頑張りましょう。

教育委員会、特に車の運転手の方に対しては、止めるために嫌な思いをさせて申し訳ありません。

 しかし戦争をとめるため、やらなければならなかった。
どうかわかってほしい。

ただ事件の経緯については、委員会との違いがあり、夏芽さんは車は一旦減速したが急に加速、それで急いでとめた。

しかし警察は、最徐行していたといっており明らかにおかしい。

弁護士の方からは、これから弁護団をすぐに結成します。

本当に逮捕する必要があったのかどうか非常に疑問であり、これから 追求していく。

このままいけば、これからは72時間以内に検察庁 に送られるので、その前に釈放させたい。

そのために準備をすすめていきます。
posted by あつこば at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄タイムスの記事

以下で紹介する記事で、名護市教育委員会は「ヘリ基地反対協の調査容認表明などを受け」とありますが、

http://nagodugonghouse.web.fc2.com/06_9_4.html
によると、

沖縄タイムス
「反対協、文化財調査容認へ/普天間移設」

琉球新報
「反対派住民が容認 シュワブ内の文化財調査」

という報道があって、
------------------------------------------------------ここから引用----
内容的に「反対協が調査を認めたのか?!」といったような憶測が飛び交いましたが
簡潔に言えば
「基地建設の前段階として行う調査であれば阻止する。」
「基地建設が前提ではなく、防衛施設局の介入なしの純粋に文化庁と教育委員会
の調査であれば認める」という従来のスタンスと変わっていないということです。
-------------------------------------------------------引用ここまで---

という事らしいです。

本来、この調査は文化庁の予算でやるはずのものですが、10月に日米間で新基地の建設計画を合意するために調査の着手を形だけでも急いだ那覇防衛施設局の強行したとも言えるものです。

以下、沖縄タイムスの記事です。


シュワブ兵舎移転/反対派1人を逮捕
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200609251700_01.html
------------------------------------------------------ここから引用----
米軍普天間飛行場代替施設建設に伴う名護市キャンプ・シュワブ内の兵舎移転に伴い、名護市教育委員会は二十五日午前、移転候補地の埋蔵文化財の分布状況などを確認する現地踏査に着手した。名護署は同日午前、基地内に入ろうとした市教委の車両を実力で阻止したとして、移設反対派の一人を公務執行妨害の現行犯で逮捕した。
----------------------------------------------------------------------
 市教委は、ヘリ基地反対協の調査容認表明などを受け、「文化財の有無の科学的な調査が目的だと大筋で理解を得られた」と判断。表面の土壌を採取する必要があるかなど、今後の手順や調査期間は「現場の状況を詳しく調査しないと分からない」と話している。
----------------------------------------------------------------------
 普天間飛行場移設問題で十五日、初めて県警機動隊が投入される事態となり現場は混乱。市教委は、機動隊投入に反対し踏査を断念していた。施設局の説得を受け同日午後、職員三人が移転候補地の場所を確認しただけで、実質的な踏査は行われていなかった。
-------------------------------------------------------中略---------
「頼む。この現状をみんなに知らせて!」。米軍普天間飛行場移設問題で初の逮捕者が出た。二十五日午前、警察車両で連行される平和市民連絡会の平良夏芽牧師(44)は、顔や手から血を流しながら叫んだ。
----------------------------------------------------------------------
この日集まった反対派メンバー約二十人のうち数人が調査団の車の前に身を投げ出すなど必死に止めようとしたが、倍近い人数がいる警察に次々と排除された。現場は怒号と悲鳴が入り交じり、騒然となった。
----------------------------------------------------------------------
 反対派住民らは車の前に身を投げ出したり、ゲート入り口の路上に座り込んだりして抵抗。警察官らが住民らの手足を抱え、力ずくで排除すると、「痛い」「止めて」などの怒声や悲鳴が響いた。

 車の下にもぐりこんだ平良牧師は顔などを負傷。公務執行妨害の現行犯で警察に連行された。
----------------------------------------------------------------------
 平和市民連絡会の当山栄事務局長は、抗議のため名護署に向かった。「理不尽な基地建設のための不当な弾圧だ。運動を委縮させる狙いだろうが、われわれは抗議を通じて反対の機運を二倍、三倍に高めていく」と語気を強めた。

 名護警察署前では、反対派住民約三十人が押しかけ、「不当逮捕は許さないぞ」などとシュプレヒコールをあげて抗議した。同署の警察官ら十数人が出入り口で一列に並び、にらみあいが続いている。

 ヘリ基地反対協事務局長の仲村善幸さんは「名護署側と話し合ったが、公務執行妨害容疑の具体的内容を明らかにしていない」と名護署の対応を批判した。
-------------------------------------------------------中略---------
 沖縄人権協会の永吉盛元事務局長の話 基地ある故に沖縄の人々の生活が脅かされていることの表れであり、個人ではなく基本的な人権の問題だ。これまで強権行使を控えてきた防衛庁が、基地建設に必死になっている。反対運動も激しくならざるを得ず、憂慮すべき事態だ。
-------------------------------------------------------引用ここまで---
 
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2006年09月26日

うふざと伝道所役員会による名護警察署への要請文

<転送自由>

日本キリスト教団うふざと伝道所役員会による名護警察署への要請文です。

------------------------------------------------------------

平良夏芽牧師の不当逮捕に抗議し、即時釈放を要求します。

名護警察署署長 與儀喜正 殿

 9月25日、新基地建設に向けた遺跡調査を止めようとした平良夏芽牧師は、名護警察署によって不当に逮捕されました。

 牧師は、調査のためにキャンプ・シュワブのゲート内に入ろうとした名護市教育委員会の車を阻止しようとしてはねられた上、「公務執行妨害」で逮捕されました。目撃者の証言及びビデオ映像によれば、平良夏芽牧師だけが逮捕されるのは、明らかに不当です。

 平良夏芽牧師の行動は、命を奪う基地を拒絶し、平和を実現するキリスト者としての祈りにもとづく、完全に非暴力な行動です。牧師の行動は、「文化財を守るための調査であれば歓迎する。しかし、基地建設を前提とした調査は阻止せざるを得ない」という思いに基づいています。また、「名護市教育委員会の運転者にはすまない。しかし、どうしても止めたかった」と弁護士を通して語っています。

 牧師は現在、拘置所内において、ハンガーストライキを行っています。これは、暴力によらない真の平和を求める非暴力の体現です。

 日本キリスト教団うふざと伝道所の私たちは、信仰とキリスト者の良心による牧師の行動を全面的に支持します。

 平良夏芽牧師は、うふざと伝道所の主任牧師であり、礼拝・祈祷等、教会の仕事の重い責任を担っており、全ての信徒にとってかけがいのない存在です。

 車にはねられた時の激しさからすると、けがの具合を強く心配せざるを得ません。一刻も早く、病院での精密検査と治療を求めます。

 私たちは、平良夏芽牧師の不当逮捕に断固抗議し、彼の即時釈放を強く要求します。

2006年9月25日
日本キリスト教団うふざと伝道所役員会
沖縄南城市大里仲間96―1
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posted by あつこば at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「埋蔵文化財の調査」に問題は無いか?

琉球新報の記事
「文化財調査で混乱 シュワブで初の逮捕者」によると
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-17510-storytopic-1.html
------------------------------------------------------ここから引用----
ヘリ基地反対協議会などは同調査を事実上容認する姿勢を表明しており、反対派内の足並みの乱れも浮き彫りになった。
-------------------------------------------------------引用ここまで---
と書かれていますが、

「反対派グループ間」というほど、対立しているグループ間での違いというわけではなく、「グループ」といってもダブって入っている人や、それぞれの人の交流は多いです。

名護署前にて釈放まで行うという、
「緊急抗議集会!!」は、

主催 命を守る会、平和市民連絡会、県民会議、ヘリ基地反対協
となっています。
朝9時〜、夕方5時半〜、の2回行われています。

今回は「埋蔵文化財の調査」という一見、微妙な件に対してなので、基地建設に反対している人達も阻止行動をするのには葛藤があり完全に意志が統一できていなかったようです。

そもそも「埋蔵文化財の調査」は、ダムなどの例でも、環境を破壊したい計画があって、それに対してせめて「調査」しなければという事で行われるもので、いわゆる「御用学者」のような人が協力して行われるケースもあるようです。

今回の教育委員会はけっこうまともなのかもしれませんが、
沖縄タイムスの記事
「シュワブ兵舎移転/反対派1人を逮捕」によると
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200609251700_01.html
------------------------------------------------------ここから引用----
これまでとは違い、職員が乗った車の窓は閉じられたまま。警察が反対派を制する中、職員らは緊張した面持ちで基地内に入ろうとした。
-------------------------------------------------------引用ここまで---
との事なので、防衛施設庁や文化庁などの上からの圧力で、教育委員会にも「強行しろ」という指示が出ていた可能性が高いです。

また、警察側は、「反対派」が完全に意思統一できていないうえ、「埋蔵文化財の調査」なので逮捕してもそれほど沖縄や全国で支援の輪が広がらないのではないかと想定して逮捕に踏み切った可能性があります。

OTVのサイトからです。

◇◇シュワブ調査阻止で逮捕に抗議し集会◇◇ 06/09/26 (火) 12:12
------------------------------------------------------ここから引用----
身柄が拘束されている名護警察署前では午前9時から平和市民連絡会のメンバーや支援者があつまり抗議集会を開きました。この中で平和市民連絡会の当山榮事務局長は「今回の逮捕は阻止行動への警察や政府の先制攻撃で運動への弾圧を許してはならない」と述べ即時釈放を求めました。このあと集会の参加者は「不当逮捕許さない」とシュプレヒコールを上げていました。
-------------------------------------------------------引用ここまで---
との事です。

ここで言われている「阻止行動への警察や政府の先制攻撃」
という見方が正しいと思います。

posted by あつこば at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月27日

逮捕事件に関連して「オーマイニュース」から

「オーマイニュース」に比較的よくまとまった記事が掲載されています。

沖縄で現行犯逮捕 基地反対運動のリーダー的存在の平良牧師
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001776

また、「オーマイニュース」には平良夏芽さんが辺野古の基地建設の問題点を書いた記事が掲載されています。

「米軍再編」の錯覚 隠された軍港建設計画
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001073

posted by あつこば at 09:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする