2014年09月30日

初めて辺野古にうかがった日から10年

私が初めて沖縄の辺野古にうかがったのは10年前です。

テレビ局の仕事で沖縄に行くディレクターが必要になり、私が反戦運動などの映像をネットで配信していることを知っていた制作会社のプロデューサーが声をかけてくれたからでした。

10日後ぐらいにはテレビ番組で放送しなければならないという、かなり突然の話で、電話が来た2日後ぐらいには那覇に行く飛行機に乗っていました。

『基地はいらない、どこにも』

実は当時、辺野古のことはあまり知りませんでした。市民運動等のメーリングリストでちょっと読んで「なにやら沖縄で座り込みをしている人達がいて、たいへんなことになっているらしい」という程度の認識しかありませんでした。

そして私は、その仕事で沖縄に行くべきかどうか迷いました。

本格的な座り込みが始まってからすでに数ヶ月が経過していました。体の弱いおじいやおばあ達が毎日たいへんな思いをして座り込みをしているらしい。そんなところに「ヤマト(本土)のテレビの取材です」などと、こちらの都合だけで突然押しかけて取材させろなどというのは、どう考えても失礼だろうなと思いました。

かなりためらいましたが、自分が行かなくても他の誰かが代わりに行くわけですし、私以上に事情を知らない他のディレクターが行くよりも、知らないことに少しは後ろめたさを持っている自分が言ったほうがマシかな、と思いました。

次の日の飛行機で行くことに決めて、少し調べてみて「そういえば市民投票があって基地建設反対の結果が出たけど裏切られたということがあったなあ」と思い出した次第です。

翌朝、辺野古のテント村に着いて最初に挨拶した時、ヘリ基地反対協議会の安次富さんから「ヤマトのマスコミは信用してないんだ」と最初に言われました。その言葉を言ってもらったおかげで、少し気が楽になりました。

その日、沖縄には台風が来ていました。沖縄では台風の被害もかなりあるのですが、辺野古のテント村にいた人たちは穏やかでした。台風が来ると那覇防衛施設局(当時)の作業が行われないから、皆さんもテント村でゆっくりできたのです。

「私ができることは、できるだけ皆さん一人一人の話をうがって、少しでもいい番組でできるようにすることです」座り込みをしている人たちにお願いしました。

私がテレビで流せる時間はほんのわずかですから、そんなに多くの人からたくさんの話を聞いても、テレビではほとんど流せません。「テレビカメラの前で話すのは嫌だけどあなたには直接話してあげる」という方からの話も含め、たくさんの人たちの話を聞きました。

そして、それぞれの人が、自分の人生や生活、さまざまな葛藤を抱えながら、あの場にいるということが、よくわかりました。

その時、放送したのはわずか1分半程度で、限られた時間内で自分なりに伝えたつもりではいましたが、あれだけの話を聞いて、知ってしまった者としては、この問題に注目し続けて、もっと伝える責任と義務があると強く思いました。

放送が終わってからも、辺野古のことが気になり続けていたので、現地からの報告やブログをネットで読み、自分でその情報を流すようになりました。

その後、別の番組に企画を出して、2005年にもう少し長い時間の特集を流すことができました。また、『基地はいらない、どこにも』『どうするアンポ』などのDVDもつくりました。

その過程の2006年に、日米両政府は辺野古での米軍基地の完成を「2014年まで」とする合意文書を発表しました。この合意が発表された時、私は「2014年はずいぶん先のことだけど、それまで辺野古のことに注目し続けよう」と思いましたが、少し経ってそれは違うと思い始めました。

仮に2014年に基地ができてしまっても、それでやめてしまってよいわけではなく、問題は続く。そして2014年に基地ができていなかったとしても、それでも、まだまだ問題は続く。

そして2014年、基地はまだできていません。辺野古では今でも、なんとかして基地建設を止めさせたいという人たちが、がんばっています。

私には『基地はいらない、どこにも』以上の映像作品をつくることは、おそらくできないような気がしています。ネットでの情報発信だけは、Twitteを中心にいまでも細々と続けていて、正直、そろそろやめたい気になる時もあるのですが、それでも続けていられるのは、やはり最初に辺野古に行った時に、いろんな人から聞いた想いが心に残り続けているからだと思います。

大浦湾から見た辺野古とキャンプシュワブ
(「辺野古沖案」が2005年に「キャンプシュワブ沿岸案」となり、今後は大浦湾の重要度が増しそうだと思って撮った写真)
 
posted by あつこば at 17:16| Comment(3) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月16日

日本の軍需産業で働く人たちを取材した『軍需工場は、今』を上映!

ブログの更新が少し途絶えていました。

この間、武器輸出(禁止)三原則等を撤廃する閣議決定、そして集団的自衛権の行使を容認する閣議決定がされてしまいました。

民主主義の手続きをきちんと取らない安倍政権の前のめりな姿勢はさらに続き、沖縄 辺野古では米軍基地の建設が強行されつつあります。

Twitterは、ほぼ毎日更新していますので、最新情報はTwitterを読んでいただければと思います。
●Twitter
https://twitter.com/atsukoba
●まとめ
http://togetter.com/id/atsukoba

さて、今月31日は『軍需工場は、今』の上映があります。

長崎造船所で建造されていたイージス艦 展示会を見学する重役たち
(DVD『軍需工場は、今』より)

この作品は、日本の軍需産業の実態を紹介しています。日本の軍需産業を取り上げた映像作品は、近年ではかなりめずらしいと思います。
軍需産業は「防衛産業」という呼び方をされ、その実態は一般的にはあまり知られていませんが、各企業による売り込みは想像以上に熾烈です。

そして軍需産業には、そこで働いている人たちがいます。この作品では、軍需産業で働いている人たちにもスポットを当てました。多くの皆さんは、軍需産業で働いている人たちがどんな人たちなのか、実際に会って話したことがないので想像するのもなかなか難しいと思います。そして、取材した各企業には想像を超える実態もありました。

武器輸出(禁止)三原則等が撤廃されたことによって、さらに市場を増やそうとしている日本の軍需産業。そして、安倍政権のなりふり構わぬ姿勢によって軍事大国化が進む日本。
ほんとにこのままでいいのだろうか。皆さんと考えてみたいと思います。

韓国市民団体との交流 軍需産業で働く人たち

■8月31日(日)
pm2:00、pm3:30、pm5:00の3回上映
(pm5:00の会終了後、小林アツシ監督のトーク有。未公開映像の一部も上映します。)
料金¥500

場所:木乃久兵衛(キノ・キュッヘ)
http://www1.pbc.ne.jp/users/kino9/
東京都国立市西2-11-32
TEL042-577-5971
(JR国立駅南口下車富士見通り徒歩15分、国立音大付属高校向い、文房具店地下1F
立川バス、多摩信用金庫前より立川駅南口行き、又は国立循環で約2分「音高前」下車20メートル戻る)

-----
P.S.
『軍需工場は、今』のDVDは、以下で販売されています。
http://www.ndn-news.co.jp/shop/05.4.5-1.htm
 
posted by あつこば at 15:59| Comment(8) | TrackBack(0) | 自衛隊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月17日

集団的自衛権を行使する範囲を少しずつ広げようとする安倍政権

★注:このエントリーを書いた後、安倍首相がわざわざパネルを作らせて説明した事例に関して、「日本人が乗っていなくても米艦は守る」という答弁が出て、そもそもアメリカの軍艦はアメリカ人だろうと民間人を乗せて救出したりしないという事がわかり、事例そのものがナンセンスだという事がわかりました。
(参考)↓
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/604e9cb1563ea810ee7cb6620c30e710

集団的自衛権をめぐる政府の動きが活発になってきています。

集団的自衛権については、以下のサイトが「ざっくり知る」「じっくり読む」「各誌のスタンス」など、比較的よくまとまっていると思います。

「集団的自衛権-論点整理」Media Watch Japan
http://mediawatchjapan.com/%E9%9B%86%E5%9B%A3%E7%9A%84%E8%87%AA%E8%A1%9B%E6%A8%A9-%E8%AB%96%E7%82%B9%E6%95%B4%E7%90%86/

これによると、日本にとっての集団的自衛権とは
「同盟国アメリカが攻撃された場合に、日本が攻撃されていなくとも反撃する権利」
だそうです。

以下が、図解もあってわかりやすいです。

「集団的自衛権ってどういうこと?」朝日小学生新聞
http://www.asagaku.com/jkp/2013/3/0302.html

これまでの政府解釈は「(日本は)集団的自衛権を有している」が「集団的自衛権を行使することは」「憲法上許されない」としていました。
安倍首相は、この憲法解釈を変え、集団的自衛権を行使できるようにしようとしています。
2014年5月15日、安倍首相は記者会見を行い説明しました。
集団的自衛権について説明する安倍首相
(画像は首相官邸Webサイトより)
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201405/15kaiken.html

フジテレビの報道によると「安倍首相は周囲に、『会見の中ではパネルが命だ』と言って、人々の心に訴えるような、女性や子どもたちを描くようなパネルにしてほしいという、細かい指示まで出していた」そうです。
しかも当初は「子どもや女性の姿がほとんど写っていなかったということで、もう一度作り直しをするように、事務方に指示した」とされています。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00268736.html

安倍首相が「女性や子どもたちを描け」と指示して作り直させたパネル
(パネルのデータは首相官邸Webサイトより)
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/__icsFiles/afieldfile/2014/05/15/20140515_kaiken_panel.pdf

この事例は「朝鮮有事」を想定しているようですが、紛争地域から自衛隊の航空機や艦艇で日本人を退避させることは自衛隊法で決まっていて、パネルに描かれているように米軍が日本人を退避させるかというと「米軍は米国民の避難を優先するのでは」との声や「実際のリアリティーがどれほどか」という声があります。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11139724.html

安倍首相は、集団的自衛権の行使はこうした例に限定するかのように言っていますが、自民党の石破幹事長は5月2日「(集団的自衛権の行使容認の)スタート段階はかなり(範囲が)限定されたものになる」「もし必要であれば、それをさらに広げることは可能だ」と語っており、これは「国内の慎重論を考慮し、当面は行使容認の範囲を限定せざるを得ないものの、将来的に徐々に広げていけばいいとの考え」とされています。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2014050300026

集団的自衛権を行使する範囲が広まるとどうなるのでしょうか?
元内閣法制局長官の阪田雅裕氏は、
「集団的自衛権は語感から自分の国を守るようにも聞こえるが、実際には第三国どうしの戦争に片方の側に立って参戦し、交戦当事国になることだ。敵側の国は合法的に日本の本土を攻撃できるようになり、犠牲者が出たり、相手国の将兵を殺すことが当然起こりえる。今はそういう事柄の本質を踏まえた議論が欠けているように思う」
と指摘しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140516/k10014486521000.html

米兵の射撃を見る自衛隊員
(防衛省のWebサイトより)

日本が集団的自衛権を行使することになると、海外の遠くでアメリカが仕掛けた戦争に相手の国が応戦した場合も、日本は「アメリカが攻撃された」として参戦することになります。
これまでは自衛隊がイラクなどの海外に行く時も「人道復興支援」「安全確保支援」などして派遣されていましたが、集団的自衛権を認めてしまうと実際に戦争をするために海外に行くことになりかねません。
 
posted by あつこば at 18:13| Comment(29) | TrackBack(0) | 自衛隊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月02日

【幕の内憲法】「憲法」をテーマにした3分間の動画12本をネットで公開!

ビデオアクトでは、誰でも動画で表現できる場をつくる試みとして、3分間の映像募集を1999年から数回にわたり続けてきました。

昨年、ビデオアクトが募集した『幕の内憲法』
http://www.videoact.jp/3min/index.html
のなかから、映像制作者の方がネットでの公開可とした作品12本を一挙に
公開しました。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLM8HJQUj_wPlcyeleTa-_khRxFFFODw3Y
でご覧いただくことができます。

以下は、そのなかの1本です。


ご活用いただけると幸いです。

posted by あつこば at 17:02| Comment(2) | TrackBack(0) | メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月19日

辺野古での本格的な座り込みが10年!

沖縄県名護市辺野古での米軍基地建設をさせないための座り込みが本格的に始まってから、本日で10年になりました。
「本格的」とあえて書いたのは、それ以前にも8年間、地元のおじい、おばあが中心になって座り込みを続けていたからです。辺野古テント村にある日数表示もそうなっています。

10年前の2004年4月19日は、那覇防衛施設局(当時)が辺野古にだまし討ちをした日でした。
私が辺野古に初めて行ったのは、その年の9月です。4月19日の事をよく知っている方にインタビューさせていただきました。

那覇防衛施設局の役人が基地建設の調査のために辺野古に来て、基地建設に反対している人たちと話し、「今日は帰ります」と言って帰ったのに、しばらくして反対している人たちがいなくなったのを見計らって、再びこっそりと現れました。
それを見つけた人が指笛を鳴らし、かけつけた人たちと那覇防衛施設局の役人との間で揉み合いになったそうです。

それ以来、「那覇防衛施設局は、いつだまし討ちをするかわからない」ということで、毎日の座り込みが始まり、10年間続けられてきました。
私は、そこにいる多くの方にインタビューをさせていただきましたが、それぞれの人が沖縄に対して、戦争に対して、平和に対して、環境に対して、さまざまな想いを抱えてそこにいることがわかりました。

『基地はいらない、どこにも』

10年間の間には、亡くなられた方もたくさんいます。そうした方々の想いを受け継ぎながら、辺野古での今の座り込みがあります。
以下は私が最初に伺った2004年の、小禄信子さんへのインタビューです。
https://www.youtube.com/watch?v=JNr0392Tbmg


2005年には、日米両政府が決めた辺野古沖案が頓挫し、もともとは「海の上に基地を造れば安全」と説明していたのにもかかわらず、陸上に米軍基地を造る計画に変更されました。
なりふり構わない日米両政府のやり方に対し、辺野古では、いまでも座り込みが続けられているわけです。

本日行われた辺野古の浜で集会と海上抗議パレードについては、以下で報道されています。

【沖縄タイムス】
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=67194
【琉球新報】
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-223863-storytopic-53.html
【共同通信】
http://mainichi.jp/select/news/20140419k0000e010208000c.html
 
posted by あつこば at 17:23| Comment(5) | TrackBack(1) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月17日

最新作『奇跡の詩』他を上映!

私の最新作である『奇跡の詩 寿[kotobuki]@寿町フリーコンサート』の短縮版を以下で上映します!

寿[kotobuki]「我ったーネット」2008年寿町フリーコンサート

-------------------
○日時
4月25日(金)19:00〜22:00
○場所
中野北口・沖縄料理 あしびなー
東京都中野区中野5-53-9 TEL.03-3389-7810
(営業時間17:30〜24:00)
(昭和新道商店街の早稲田通り寄り/駅から徒歩5分)
http://www.hotpepper.jp/strJ000001225/
○料金
参加費1000円+飲食代

○内容
・DVD「奇跡の詩」【短縮版】の上映
・2014.2.2 旧正月コンサート【ほか】の映像を特別上映!(撮影・編集:小林アツシ)
○トークゲスト
寿[kotobuki](ナビィ+ナーグシクヨシミツ)
監督・小林アツシ

○ご予約・お問い合わせ
fullswingrecord@yahoo.co.jp
090-6107-7662(担当:小林直樹)

◎テレビ画面によるミニ上映の集いです。
お話しを交えながら映像をたのしんでいただきたいと思います。
ご予約お待ちしています!
-------------------

トークや特別上映もしたいので、『奇跡の詩』本編は【短縮版】で上映します。
以下が『奇跡の詩』の告知動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=nD_csiKOgEo


現在、この日に特別上映する「2014.2.2 旧正月コンサート【ほか】」の編集中です。
なにを上映するか……トークでなにを喋るかは、当日のお楽しみ!
 
posted by あつこば at 18:26| Comment(1) | TrackBack(0) | メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月29日

「武器輸出三原則」とは?

日本政府は「武器輸出三原則」を「防衛装備移転三原則」に変え、4月1日にも閣議決定しようとしています。
言葉の違いを見ても「武器」を「防衛」に、そして「輸出」を「移転」に置き換えて、曖昧にしようとする意図が感じられます。

ここでは、まず「武器輸出三原則」というのは、どういうものなのかを説明しましょう。

■「武器輸出三原則」とは?

似たような言葉に「非核三原則」というのがあります。これは、核兵器(核燃料、核廃棄物)を、●持たず、●作らず、●持ち込まさず(持ち込ませず)というもので、比較的わかりやすいですね。

「武器輸出三原則」は少々わかりづらいです。言葉としての表現としては「武器輸出三原則等」という具合に【等】と付けるのが正確な言い方です。

まず、1967年4月21日、佐藤首相の国会答弁で「以下のような国・地域の場合は「武器」の輸出を認めない」として、
●共産圏諸国向けの場合、
●国連決議により武器等の輸出が禁止されている国向けの場合、
●国際紛争の当事国又はそのおそれのある国向けの場合、
とされました。

そして、上記について、1976年2月27日、三木首相の国会答弁で、
●三原則対象地域については「武器」の輸出を認めない。
●三原則対象地域以外の地域については憲法及び外国為替及び外国貿易管理法の精神にのっとり、「武器」の輸出を慎むものとする。
●武器製造関連設備の輸出については、「武器」に準じて取り扱うものとする。
とされました。
これが「武器輸出三原則等」のいう表現の【等】の中身です。

大事なのは【等】の部分で「憲法の精神にのっとり「武器」の輸出を慎む」としている点です。
日本には、戦争について「永久に放棄する」としている憲法がありますから、武器を輸出するなんてことは慎もうよ、ということにしたわけですね。。

■「防衛装備移転三原則」とは?

安倍内閣が閣議決定しようとしている「防衛装備移転三原則」というのは、輸出を認める場合を「平和貢献・国際協力の積極的な推進と日本の安全保障に資する場合」に限定するとしているそうです。

これでは恣意的な解釈もできるので「歯止め」の役割にならず、武器の輸出を「原則禁止」から「原則可能」にするものだとも言われています。

そして「部品等を融通し合う国際的なシステムに参加する場合」などは例外扱いしていますので、F35戦闘機をイスラエルに輸出するのを認めてしまうことになります。

130516-F-XL333-556、W500.jpg
(F35戦闘機、DefenseImagery.milより)

私は、日本の軍需産業の実態や、そこで働いてきた人たちを取材し、
『軍需工場は、今』、
http://www.ndn-news.co.jp/shop/05.4.5-1.htm
『基地はいらない、どこにも』
http://www.ndn-news.co.jp/untitled.htm
などの映像作品で紹介してきました。



日本で武器・兵器をつくっている会社は、三菱重工、川崎重工、NEC、IHI(旧石川島播磨)などがあります。

こうした企業で軍需製品に携わる人たちは、葛藤を抱えながらも、自分の仕事をきちんとすることには職人としての誇りを持って取り組んでいたと、映像作品をつくって感じました。そして、自分たちの会社が武器・兵器をつくることに対して反対している人たちも、わずかながら存在しました。

しかし今後は、「共同開発」によって武器・兵器をつくっているという自覚を持てなくなり、歯止めが弱くなることで、日本が人殺しに加担する武器・兵器をこれまで以上につくらされてしまうことになります。

posted by あつこば at 18:33| Comment(6) | TrackBack(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月23日

辺野古(へのこ)に関する文章の目次です。

【2007年12月2日作成、2014年2月23日 改訂】

沖縄の辺野古(へのこ)での、米軍基地の建設計画についてです。
テレビや新聞などでは「普天間移設」という呼び方をすることが多いですが、ここでは「辺野古」という呼び方をしています。

基地はいらない、どこにも

このブログでは辺野古での基地建設について何度も書いていますが、新しい文章が上に出てくるブログという形式の特性上、辺野古について知りたい人にとってはどこから読めばいいのかわかりずらくなってしまいがちです。

そこで、これらを順に読んでいただければいいのではないかというオススメの文章を並べてみます。

●人々が政治に裏切られ続けてきた辺野古での米軍基地計画の歴史
http://atsukoba.seesaa.net/article/383944164.html
2014年の末に、沖縄の仲井真知事が辺野古での米軍基地建設のための埋め立てを承認してしまいました。その状況もふまえて、辺野古について簡単にまとめています。

●仲井真知事、埋め立て承認の裏側
http://atsukoba.seesaa.net/article/383940965.html
仲井真知事が辺野古での埋め立てを承認した裏側を探ってみました。

●辺野古での新基地建設計画は、なぜいけないのか?
http://atsukoba.seesaa.net/article/39912507.html
○「普天間代替施設」という まやかし
○巨額の税金を無駄にする
○一大出撃拠点が作られる
○壊滅的な環境被害
という大きく4つの問題点に分け、簡単に説明しています。

●キャンプシュワブ沿岸案は、もともとダメな案
http://atsukoba.seesaa.net/article/40060271.html
現在の辺野古での計画は、もともと実現不可能なダメな案であること、
反対派に阻止されないようにダメな案を押しつけたことを説明します。

●「普天間代替施設」って、なあに?
http://atsukoba.seesaa.net/article/67855417.html
「普天間代替施設」という呼び方の問題について。
加えて、普天間基地の3つの機能。そして普天間基地には無い機能も辺野古の新基地計画には盛り込まれていることを書いています。

●辺野古への具体的な行き方
http://atsukoba.seesaa.net/article/40745740.html
ぜひ、辺野古に訪れてください。
辺野古への具体的な行き方を説明しています。

●辺野古ってどこにあるの?
http://atsukoba.seesaa.net/article/45133566.html
沖縄(本)島の中で、そして名護市の中での辺野古の具体的な位置とその意味。
辺野古での基地建設計画のきっかけとなった事件についても説明しています。

●反故にされた市民投票
http://atsukoba.seesaa.net/article/40515325.html
1997年に行なわれた名護市での市民投票について説明します。

●辺野古で反対をすると普天間基地が返らない?
http://atsukoba.seesaa.net/article/42880774.html
辺野古で反対をしているから、いつまでたっても普天間基地が返還されないのではないか、という人がいますが、その疑問に答えます。

●沖縄の海兵隊の抑止力とは?
http://atsukoba.seesaa.net/article/148922510.html
抑止力のために沖縄に海兵隊が必要という考え方があります。
そこで「抑止力」という言葉と、沖縄の海兵隊に抑止力があるのかどうかについて考えました。

●米兵犯罪が起きると米軍基地は強化される?
http://atsukoba.seesaa.net/article/89253461.html
辺野古での基地建設計画の発端となった事件との関連についてです。

●辺野古での非暴力の誓いは、なぜ生まれたのか?
http://atsukoba.seesaa.net/article/40829158.html
防衛施設局(当時)の騙し討ちと、反省によって生まれた「非暴力」について声明します。

●「V字形滑走路なら住宅地の上を飛ばない」という説明はウソ!
http://atsukoba.seesaa.net/article/57668926.html
額賀長官(当時)が「思いついた」とされるV字型滑走路。アメリカの資料で明らかになった事実を説明します。

●「ジュゴン裁判」米連邦地裁で勝訴!!
http://atsukoba.seesaa.net/article/80725458.html
アメリカの国防総省を訴えていた「ジュゴン裁判」についてです。

これら以外にも、辺野古について書いた文章はたくさんあります。

こちらをクリックしていただくと、このブログで辺野古について触れたすべての文章が出てきます。
 
posted by あつこば at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月22日

大学での『基地はいらない、どこにも』上映とディスカッション

正月明けの1月6日、東京の三鷹市にある国際基督教大学の授業で『基地はいらない、どこにも』を上映していただきました。


http://www.ndn-news.co.jp/shop/pickup/kichidoko.html

実は『基地はいらない、どこにも』ができあがったばかりの頃に上映会を最初に企画してくださったのは、この大学の学生さんです。
しばらくぶりにうかがいましたが、緑が豊かでいい環境でした。留学生の方も多く、今の大学は国際化が進んでいるんだなあと感じました。

上映後に話をさせていただきましたが、せっかく学生さんが集まっているので「講演」にするよりも、みなさんで一緒にディスカッションしてもらおうと思い、丸くなってもらって、私が学生さんに質問したり、それに対してほかの人に意見を言ってもらったりしました。

最初は皆さん遠慮がちな感じがしましたが、話を聞いてみると、一人一人が基地の問題や戦争と平和の問題について、真剣に考えてくれているのがわかりました。

終了後、私に話しかけてくれた学生さんは「私は今まで沖縄の米軍基地がグアムに移転するのならばいいと思っていましたけど、それは違うということがわかりました」と伝えてくれました。

chamorro.jpg


皆さんが書いてくださったレポートのなかから、いくつかの言葉を紹介させていただきます。

-----

「さまざまな事をかんがえさせられた」

「私も神奈川出身だけど神奈川の米軍基地の被害を受けている人たちの"痛み"を共有できていなかった」

「根本的な解決策は存在しないのでは?」

「この問題を非暴力的に解決する方法は必ずあるように感じた」

「私には基地で職を得ている友人・知人がたくさんいるので、どのような方法・ステップで基地を減らしていくのかも大きな問題だと思いました」

「候補地の選び方や助成金、かかえる問題点、対立する人々……、本当に原発の問題とよく似ているなと思いました。」

「賛成側の人が必ずしも心から賛成しているわけではなく、あきらめからそちらに回っている場合もあるという話が、印象に残りました」

「米軍基地が『本土』と『沖縄』、『沖縄』と『へのこ』という差別問題であることや、環境問題であることを理解した」

「もっともリアリティを感じたのは『争うことに沖縄の人々は疲れている』というお話だった」

「日本の基地から飛んでいった軍隊が人を殺していることも、はじめてはっきりと意識しました」

「日頃、基地と身近に暮らしてきたものの、その基地は戦争の拠点となるものであることを考えずに暮らしていたことに気づかせていただきました」

「基地を置くということは、人を殺す手助けをしているという認識をしていませんでした。私たちが思考停止の状態になることが、いちばん良くないことだと思います。」

「暴力に頼らなければいけない世界の仕組みを変えようと努力する必要があります」

-----

一人ひとりが、自分で考え、他の人と話してまた考えることの大切さもあらためて感じました。

参加してくれた学生さんたちに感謝します。
 
posted by あつこば at 17:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 米軍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月01日

いま、お買い得なビデオカメラは? CX430V

家庭用のビデオカメラはどれを買ったらいいのか、たまに相談してくださる方がいますので、今回は簡単に書いておきましょう。

いま、ビデオカメラを買うのならば、ズバリ、去年(2013年)、発売したソニーのCX430Vがいちばんお買い得でしょう。

CX430V
■ソニー、HDR-CX430V
http://www.sony.jp/handycam/products/HDR-CX430V/

家庭用ビデオカメラは、毎年、1月の頭にソニーやパナソニックが新製品を発表します。これは、家庭用のビデオカメラが最も売れそうな入学式の前で、しかも年初というタイミングに合わせているためだと思われます。
それにしても毎年、新製品を出すほど、ビデオカメラが進化しているのかというと、そうでもありません。

では、なぜ毎年新製品を出すのかというと、発売した製品は家電量販店やネットショップの価格競争でどんどん値段が下がってしまうからです。
そこでメーカーとしては、値段の下がった製品は販売終了にして、新製品を出すことで利益確保しようとしているようです。
今年の新製品を調べてみても、去年の製品に比べて特に優れているところはありません。メーカーとしてはプロジェクターとしても使える機能を付けたり、スマホに対応した機能を付けたり、付加価値を付けて高く売ろうとしていますが、ビデオカメラの本質的な性能という点では、むしろ今年の新製品は去年の製品に劣っています。

具体的には、ソニーのCX430Vに変わる今年の新製品はCX535と思われますが、映像を撮影するセンサーのサイズが小さくなっています。画質的には旧製品のほうが良さそうです。

CX430Vは、発売以来、販売されている値段が下がってきていて、昨年10月末ごろが最も安くなり、今年の新製品が発表されてからは値段が上がり始めています。
去年(2013年)、発売した製品では、CX430Vの上のクラスのCX630Vも値段が下がっていますので買い時です。

■ソニー、HDR-CX630V
http://www.sony.jp/handycam/products/HDR-CX630V/

CX430VとCX630Vでは、CX630Vのほうが画質は良さそうですが、ズームの倍率はCX430Vのほうが、よりアップにできます。
私は野鳥を撮るためにCX430Vを購入しましたが、かなりいいです。(とはいえ、倍率は低くても業務用のカメラのほうがやはり画質はいいので、業務用のキャノンXA20をメインにしていますが。)

ズームの機能は、どれぐらいアップにできるかもポイントですが、部屋の中で撮るときなどは、どれぐらい幅広くとれるかが、もっと重要になります。
ソニーは去年も今年も多くの機種が35mm換算で26.8mmと、かなり幅広く撮れますが、パナソニックの場合はソニーよりも少し狭くなっています。

他のメーカーでは、ビクターは小型の製品が安売りされていることが多いです。今年の新製品ではGZ-N1というのが、びっくりするぐらい小さいです。
http://www3.jvckenwood.com/dvmain/

キャノンは、低価格の機種と値段が高めの機種の2種類しか出していなくて、そろそろ家庭用ビデオカメラから撤退してしまうのかなという状況です。
http://cweb.canon.jp/ivis/
(ただし、業務用の小型ビデオカメラとしては、現在はキャノンのXA20が最強と言えます。)

ソニーとパナソニックの対決という点でみると、去年はソニーは家庭用の高級機種はプロジェクター機能という付加価値を重視していましたが、パナソニックは画質の良いカメラを出してきてソニーよりも評判が良かったようです。

今年は、パナソニックが2画面をワイプ(合成)できるという付加価値を出してきましたが、ソニーは新しい「4K」という高画質規格のカメラ、AX100を出すのと一緒に、同じセンサーを使ったハイビジョン規格のカメラ、CX900を出します。

■パナソニックのビデオカメラ、ラインナップ
http://panasonic.jp/dvc/

■ソニーのプレスリリース「4K」のカメラ、FDR-AX100
https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201401/14-0115/

■ソニーのビデオカメラ、ラインナップ
(CX900は3月14日発売なので、ここにはまだ未掲載)
http://www.sony.jp/handycam/

新しいのものが欲しい方は最新の機種を購入されるのもいいと思いますが、安くて良いカメラが欲しい方は、CX430V、またはCX630Vがおすすめです。

CX430VやCX630Vは、量販店などではすでに店頭から無くなっています。ネットでは販売されていますし、量販店でもアウトレットの店舗で店頭展示品が安く売られていることがあります。お店によっては旧製品を売っているところもあるかもしれません。
 
posted by あつこば at 17:10| Comment(1) | TrackBack(0) | メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする